第6話 昼食
石井百合子が雪先生に質問する。石井百合子、クラスの中でも目立った存在で、ムードメーカーのような女の子。顔もなかなかイケてる。
「大学は、お茶の水女子学院ですよ。文学部
出身で、専攻は現代日本文学です。でも古文が好きで、国語の先生になりました。」
連続して3コマ受けて、俺はヘトヘトになった。まだこれからやって言うのに、もう気力がない。
俺は学食へ向かった。そこも女子だらけ、しかしまるでオープンカフェのように綺麗な茶色の内装に、女子たちが集まっているその絵面はまるでひとつの芸術とも思える。かなりキラキラ眩しく見えた。
男子達4人くらいで集まって、昼食を食っている。本当はあの中に入りたいのだが。
「おう、来たかーー!!!」
「修二!!!なんなんその髪!!!」
なんかヤンキーみたいな茶髪の男とロン毛の男とバスケ部っぽい背高いイケメンとすごい太ったデブが4人で飯を食っていた。
するとなんかロン毛の男がこっちを向いて、俺の方を見てきた。
「おいおい、慎吾、男子いるぜ!!!おーい、きみきみ、ご飯食べようよ!!」
デブが、俺を呼んでいる。俺はその机の方に向かった。
「なんだよ、男子四人しかいねえと思ってたよ、しんご、お前何組だっけ??」
茶髪のヤンキーが、言う。
「俺は、C組!!」
慎吾というそのロン毛の男が言った。こいつが まるでトムブラウンのロン毛みたいな不潔な髪してんなーとか俺は思いつつ、そいつの髪を見た。
こいつ本当にロン毛に憧れてんのかよーとか思っている。
「お前さー、お嬢様部行ったんだろ?」
慎吾が唐突に質問してきた。なんでこいつが知ってんだ。
「俺のクラスでも話題になってるぜ、変態男子高校生!田口圭一君」
やはり話題になっているな、俺の伝説。しかも悪い伝説が、。
「田口お前すげぇな、よく行ったな。マジその部活なんて言うの??」
「お嬢様部とか言ってさ、なんか週に一回パーティーするんだってさ、なんか他所の学校と、しかも男子校だってよ!!!俺らより先にリア充しちゃってんだよ!!!!絶対別れるの早えだろうなー」
俺は珍しく饒舌になった。まるで高校生で大きな合コンをやっているような部活だ。
「マジで、なんかあれじゃん。まあこの学校だったらあり得るだろうな。林有咲もその部活なんだろ!!、ってか俺今思ったこと言っていい、お嬢様部って名前ださくね??クソださくね???」
健太郎とか言う、茶髪のヤンキーが言うと、みんなで口揃えて言った。
「わかるわかる!!!」
「なあ合コン部にしね、合コン部の方がいいだろ」
健太郎は、言うがなかなかそれも、ダサい。
「おい、田口、お前さ今度部活行って合コン部にしてもらえよ。林有咲に頼めよ。」
めんどくせぇーとか思いつつも俺はその意見を聞いていた。