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第57話 花火大会

お久しぶりの投稿です。ここんとこ忙しくて中々書けなかったので想像をふくらませて書いてみました。やっぱり夏といえば花火大会ですよね。


次の日、花火大会が始まった。既に夏休みでカップルもうじゃうじゃいる。俺は、浴衣へと着替えると、両国駅に降りる。既に色々な人がいて、改札前には、警察や警備員の人が、立っている。ふと昔、よく見に行った江戸川の花火大会を思い出していた。


「うえ、、、すごい人だかり、、、さすが両国、、やはり

、江戸川の時より、密集率が尋常じゃないや。。」


ふと、歩くと、横には、歴代の横綱の、写真が並んでいた。よく両国に来ると見かける、驚くのはその大きさだった。自分よりも遥かに大きい体格に、ひょろっとしている自分を見てガッカリする。


「俺って、、ひょろひょろ、、だからモテないのかなぁ、、、、」


「圭一、、じゃん。。何何もしかしてデート???」


ふと声がすると、後ろに浴衣を着た茜と、茜の彼氏らしき男と二人で、来ていた。彼氏は見たこともないやつだったけど、なんか普通に両国の高校の奴かなあなんて、思った。

Y田学園か。噂で聞いた事のある超ブラック企業なんて言われている高校だ。


「悪ぃかよ。俺だって花火大会くらい来たいってうの。お前だって彼氏と来てんじゃん。羨ましいわ。楽しめよ。花火大会。」


「昔からあんた花火大会は、好きな人と二人で行きたいって言ってたじゃん。忘れたの。小学校の時も私と友達と来た時だって言ってたじゃん。隅田川の花火大会。」


俺は思い出していた。隅田川の花火大会は、茜と二人で来たことがあった。その時も、思わず口にしてしまった。綺麗な花火。空に咲く花火は、夏の風物詩だ。いつか来たいと思っていた花火大会。


「そんな昔の事よく覚えてんな。まあいいや。また今度な。」


それから15分後浴衣に着替えて、ゆりがやってきた。その姿は、大変可愛らしく俺は恥ずかしくて、彼女の顔が見えなかった。


「お待たせーー!!!」


「お、おう、おつかれ!!!髪切ったのか???似合ってるじゃん。夏だからか??それにその色も中々いいと思うよ。」


俺は、ちょっと恥ずかしそうにしながら言った。


「そう!!褒めて貰って嬉しいな。すごい緊張したんだ。色々と髪の毛セットしたり、浴衣も家に3着ある中から選んだんだ。それにね、見て、、作ってきちゃった。お弁当だよ。唐揚げに、それにご飯も。」


「うわあ!!!すっげーな。お前が作ったの??」


「あっ、、今初めてお前って言ったでしょ。田口くん。今までは1回も言ったことなかったのに~~~!!!

これはね、お姉ちゃんと一緒に作ったんだよ。お姉ちゃんも今日、彼氏と、花火大会行ってるんだって。」


「まあ、付き合ってるんだし、良いよね??それにそうだ。宮野のお姉ちゃんって大学生??」


「そうだよ。今は、音大の大学院に通っているの。クラシックを専攻なんだけどね。私なんか、やりたいことも見つからないよ。お姉ちゃんが羨ましい。今なんか花火大会を楽しむ事しか頭にないよ。でもねこうやって浴衣で田口くんと来れたことが嬉しいよ。」


「ほら!!レジャーシート持ってきたんだ!!!」


俺は、レジャーシートを出した。そして隅田川の土手に向かって行列ができている。既に花火が上がる2時間前には、待機していないと難しい状況だ。辺りには高校生や大学生の集団も多く来ている。

屋台も多く並んでいる。夏祭りを思い起こす。よく金魚釣りや、射的をやったものだ。後誰もいなくなった祭りの夜道でコインが落ちていないかなど、やったなって覚えている。


「すごい見て!!金魚泳いでるよ!!!一緒にやろう!!金魚すくい!!!」



ゆりちゃんは、屋台で泳ぐ金魚を見た。俺も一緒になって金魚を救った。救った金魚を見て写真を撮ったり綿あめを買ったり、やっぱり屋台といえばフランクフルトと焼き蕎麦だろう。何としてもたまらないこの匂い。目の前で作ってくれるあまりにヨダレを垂らしてしまいそうになって。いやあ今すぐ食べたいな。はははは。


「はい!!焼き蕎麦いっちょね!!!」


「ありがとうございます!!」


俺は挨拶をした。これでもちゃんと礼儀をわきまえている方だ。


「夏休み、もうすぐ夏休みだよ。早いよね。私なんかまだ、春の気分だった。入学してからもう3ヶ月経つんだね。色々な事があったよね。なんかとても色々な事があったような感じだなぁ。」


「夏は、楽しまねえとな。高校1年の夏を楽しまなかったら、人生きっと楽しくないから。高校生にとって初めての青春。」


「それでは皆さん!!あと10分で花火が上がりますよ!!」


「ほらほら、あそこにしようよ。」


そう言うとレジャーシートを並べて、弁当を出す。

俺も実は作ってきたのだ。意外と、こう見えても女子力高いところもある。花火が上がるまで後5分。時刻は刻々と迫ってくる。


「こうやって花火が上がるまで待つのが本当に好きなの。お父さんはね、花火が上がった瞬間に乾杯するの。お父さん、お酒大好きでね。よくビールとか持って来て呑んでたから。最初に沢山花火が上がるじゃん。ドドドってまるで爆弾みたいに、あれがたまんないんだよ。あの音が、とーっても好きなの。」


「わかるよ!!綺麗だもんな。一面に咲く。黄色の閃光!!!カウントダウンが始まっていっせいに上がるもんな!!もうすぐ来るよ!!さあ」


そしていよいよカウントダウンが始まった。10、9、8、7、6、5、4、3、2、1!!!!!


凄い音と共に一斉に花火が打ち上がる。暗い夜空に美しい光と共に打ち上がると、それは空に広がる美しい花びらのように綺麗に咲き上がっていく。そしてそれが終わると、綺麗な花火が1発1発打ち上がっていく。


「綺麗だね!!本当に綺麗。私嬉しいな!!」


宮野は、とても嬉しそうにニコリと笑うのであった。


読んで頂きありがとうございます。

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