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第56話 気持ちはいつだって一緒だよ


映画を見終わった。何とも不思議な気持ちと俺はなんとも言えない悲しさが出てきた。だって、、だって、、、咲良が、、、ゆりちゃんは泣いている。やっぱりこんなに恋愛映画を見て泣いたのは初めてだったのだろうか。俺もこんなに泣いたのは初めてだ。


「ねえ、まるで私達みたいね。だってさ、言ってしまえば理央ちゃんが出会わせくれたみたいじゃん。でもこんなにかわいそうなことある??私は、納得行かないなあ。」


「でも、、どんなにあれでも、、主人公は、、最後に本当の友達と彼女に出会えたんだ。あの日記が全てだったんだよ。

君の膵臓をたべたい。絶対にあの一言が、主人公を変えてくれたんだよね。」


俺は、2人で錦糸町の映画館を出ると綺麗な満月が、輝いている。そして満天の星空の中に、夏の大三角形が、綺麗に並んでいる。久しぶりになんて綺麗な星空を見たのだろうか。

そして流星が、綺麗に掛け落ちて来ると、そうか今日は七夕なのか。


「ねえ見て、、あれが彦星であそこに見えるのが、織姫のベガだね。綺麗だね。きっと織姫さんと彦星もきっと、一年に一度だけ、会えたかな。そういえば今日って偶然だね。七夕だよ。私小さい頃に聞いた事があるの。夏の大三角形は、本当に愛している人と見るものなんだって。そして永遠の愛を流れ星に願うんだって。そうしたらむずばれるんだって。ねえロマンチックじゃない??愛って本当に、、、」


ゆりちゃんは誰に聞いたのか、そんなロマンチックな事を言い始めるなんて、なんて素敵な子なのか。理央はそのような事は言わなかった。


「願い事ね、、、、、どんな願い事がいいのかなあ」


「私は、、、大切な時間を生きられるように。。だって、、今もこうして時は進んでいるんだよ。でも1番は大切な人やお友達といつまでも一緒にいられますようにかなあ。今の私に

とっては君なんだよ。圭ちゃん。」


それは七夕の日、1年に1回、織姫と彦星が会いにくる日、そして最高の恋愛映画を見た日の夜、ついにその時は訪れた。

夜の星空に、流星が流れる夜、、最高のシチュエーションであった。言うなら今しかない。ずっと待っていた。

今度こそ、、この場所で。


「ゆりちゃん、、、俺と、、、、俺と、、、、」


恥ずかしがってはダメだ。自分に、嘘をついてはダメだ。


「スカイツリー行こっか、、、約束だったもんね。夜のソラマチあたしも見たいもん。」


「そうだなぁ。行こう。スカイツリーへ。」


そうだなあ。少し恥ずかしくて赤くなってしまった。ここだと、タイミングが悪い。そしてこのチャンス、一生に一度しかないチャンス。錦糸町から夜のスカイツリーへ向かう。そうここでデートは最高のシチュエーションだ。俺は未だかつてスカイツリーデートをした事がない。

でも、その前にそうだ。今は正直な気持ちを伝えたいんだ。だって、今日は願いが叶う日、七夕なんだから。

バスに乗り、夜のスカイツリーへ向かう。錦糸町から、半蔵門線に乗り、押上駅に向かう。


そして押上駅を降りると634mのタワーが見えてきた。日本で1番高い塔。この第2展望台に是非登ってみたかった。

そして第2展望台までエレベーターで一気に登っていく。

エレベーターは、一気に第2展望台の観覧部へ行くと見渡す限りの夜景が広がっていた。その様子を見てゆりちゃんは声をあげた。


「うわあ、、、素敵!!!なんて綺麗なの!!!?

これだよ。いつか来たいと思っていたの。こんなに東京が綺麗だなんて。」


見渡す限りの絶景と共に青くライトアップされて絶景が広がっていた。これぞ、夜の世界。東京。


「あの、、、、、俺は、、ずっと言いたかった事があるんだ。入学してから初めて君を見て、部活で初めて君と喋って、それから色んなことがあったけど、、でもやっと俺は本当の事を言えるよ。ゆりちゃん。、君の事が好きだ。だから、、、だから俺と付き合ってください。」


俺は本当の思いを告げた。確かに今まで理央と付き合って、でも彼女は、復讐のために近づいて、利用していた。

でも今回ばかりは違う。入学した時からずっと好きであった運命の人に自分の素直な気持ちを伝える。


「うん!!!いいよ。ありがとね。私も気持ちの整理が付かなかった。でも気持ちはいつだって一緒だよ。

だから今度の花火大会も夏休みも絶対最高の夏にしようね。約束だよ。」


七夕、1年の中で織姫と彦星が、会いに来て永遠の愛を誓い合う日、俺は、、本当の恋を手にする事ができた。




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