第53話 学校戻ったけど
俺は退院した。あの事件以降、平穏な日々が戻った。でも林理央は、殺人犯だなんて、きっと周りは、俺をどういう目で見るのであろうかなど気になってしょうがなかったが、俺は、考えてしまって、なんか足取りが重かった。
「田口くん??久しぶり。」
そんなんで声をかけてきたのは宮野ゆり。そう入学当時俺が一目惚れしてしまった子だ。
「ゆりちゃんか、おはよう。」
「どうしたの、、元気ないね。もしかして、理央ちゃんの事、、そうか、あんな事になっちゃったもんね。理央ちゃんがまさか、、殺人犯だったなんて、、私知った時立ち直れなかったよ。周りからのバッシングもすごくてさ、私、、理央ちゃんと仲良かったから。」
「俺なんか付き合ってたからさ、、まあ前向いて歩くしかないのかなあ。やれる事は全てやったんだしさ。でも、あいつ泣いてた。辛かったんだろうな。」
「田口くん、、私が良かったら相談にのるよ。私は友達として。だから一緒に戦っていこう。ねえ前、原宿のブックカフェ行ったの覚えてる??今日、、行かない?」
「まじで。いいよ。じゃあ学校終わったらね。」
俺は少し赤くなった。入学した時一目惚れした女の子と2人きりでの初デートである。でも理央の友達と元カレという事で今まで以上に絆が深まるのではないか。
そして俺は、教室へ入る。
「田口!!!久しぶり。。怪我は大丈夫だったの??」
そういい、、俺に絡んできたのは、東原祥子である。それだけではない。クラスの女子達何人もが寄ってくる。
「ねえ、田口の元カノの林さん、、捕まったんでしょ。やばくない。殺人だって。」
「えー。田口、よくそんなのと付き合ったね。
大変だったね。田口。」
「田口。元気出してね。みんな田口のこと責めたりしないからさ。いつも通り楽しくやろう。少なくともうちらのクラスは、、田口の味方だからさ。」
女子達は、次々と口にする。そんな中でも俺は、立ち直ろうと決めた。そうもうすぐ楽しみのイベントがある。それは球技大会だ。他の学年と対決する。そう1時間目は球技大会に誰が出るかを決める。競技は、卓球、バスケ。バレーボール。
俺はこれでもバスケをずっとやってきた。クラスでバスケが超上手いのは、永井涼子。俺の2つ出席番号が上の彼女は中学時代バスケ部のエースとして活躍していた。
「でも、、涼子をチームに入れるのはどうかなと思うけど、、だったらうちら絶対勝っちゃうからさ。」
東原は、前に出て話し合いを進める。そう、永井涼子は、彼女は、出たいみたいが。
「ねねね、、、はい!!!!
私出たい!!!」
「私も、、、、田口!!あんた出なよ。」
「いやいや田口はダメよ。男女でチームは別。バスケとバレーは、チーム戦だから、女子のみ。ごめんね。田口。男子は出るんだったら卓球かな。」
俺はがっかりした。そういうことか、、出れるわけないやん。そうだってこれでも出たかったのに。俺は卓球苦手なのに。そうこのクラスでは、何かがおかしい。だってクラスに男子が1人ってそんなのありえないでしょうが。普通だったら除きして今頃監獄にぶち込まれてる方がマシなのかなと思ってしまう。
「現実は厳しいのか、、まあでも久しぶりに身体を動かすのもいいかもな。」
2時間目は、体育、そう今日はバレーボール。女子しか居ない。俺は女子しかいないチームの中で1人男子としてやらなければならない。
「田口、、、前、、上がれ!!!田口!!!ナイス!!!」
斑目雛が叫ぶ。俺はレシーブを返す。それを上にあげパスを回していく。そうして、12VS10勝負は、上々だ。試合は全部で10分残りは2分。なんとか負けるわけには行かない。最後に向けて、、試合が白熱していく。
「おい、ブス!!!いっけえ!!!」
俺は、、最後の試合終了のホイッスルと共にバレエの強烈なスパイクを相手の陣地に打ち込んでいく。
そして俺のチームの勝利が決まった。




