第51話 生きろ
そして、話は現代に戻る。
「それでお前は藤堂を殺したのか。」
理央の話を聞いて、慎吾は答えた。
「藤堂に聞いたら全て吐いたわよ。あんた達3人が玲奈の事もあたしのこともあいつに教えて、、。あんた達アイドルオタクで、地下アイドルだからって調子に乗ってる玲奈が許せなくて、ブスとか書き込みしてたって。だから、あんた達を殺すまではあたしの復讐は終わらない。」
理央は拳銃を取り出した。そして、慎吾と、修二と健太郎を撃ち尽くす。
「ぐぁぁぁ!!!!」
2人は、撃たれて足に深手の傷を負った。もう耐えられない。こいつらを殺せば、、すべてが終わる。
「あたしは、あんたたちを殺すために、、圭一に近づいたの。あいつの身近な彼女になれば、あんた達にもすぐ近づけると思ったから。」
理央は、泣きながら、2人に、拳銃を向けた。
「いい加減にしろよ。」
俺は、近づくと理央の前に現れた。今までの思い出、復讐の全てが明らかになった今、もう彼女を止められるのは自分だけだ。その思いは俺の、怒りを倍増させた。
「お前は、過去の自分から逃げてるだけだ。理央!!!
前に進めよ。恨んだって、恨んだってもう戻って来ねえんだよ。お前はもうこれ以上罪を重ねる事を誰も望んじゃいねえし、お前は俺の彼女だろ!!」
「うるさい!!!うるさい!!!お前なんかに何がわかる。私は辛かった。玲奈もなぎさも、、、あたしは守ってやれなかった。2人の気持ちもわかってやれなかった。男は、、あいつらはみんな、裏切った。みんな裏切った。信じたら裏切られるの。それの繰り返し。そんなの許せるわけないだろうが。」
理央は、ナイフを取り出すと、自分の腕に斬りつけた。
「あたしは死ぬ。。天国できっと、なぎさも玲奈も待っている。もうこの世になんの未練もないから。」
「いい加減にしろっつってんだよ!!!!」
俺は理央の頬を殴った。理央は倒れた。
「お前の心が弱いんだろうが。馬鹿なんだよ、お前はよ。男に騙されて、復讐なんかやって大馬鹿やろうだっつってんだよ。おい、お前情けねえよ。なあ、、理央!!!
死ぬなよ。お前が死んだら、俺は生きていけねえんだよ!!!だから、、、、死ぬな!!!!」
死のうとする理央を俺は必死に止めようとした。
「うるさい、、、離せ!!!離せよ
あたしの自由にさせてよ。もう十分だった。生きがいも友達もあたしのせいでみんな死んだ。
みんな苦しんだ。
玲奈だって、、、圭一!!!!!」
揉みあっているうちに、ナイフは俺の腹に刺さった。
その様子を見た理央は驚愕の表情をした。顔は青ざめ目は、震えていた。
「はあ、、、、馬鹿野郎!!!!こうでもしねえ限り、、、お前の事止められねえだろうが!!!
くそ、、、、痛え!!!
そう簡単にお前の事死なせるわけにはいかねえからな。
ちくしょぉぉぉ!!!!、、、、ぅぅぅぅぅ。、。
理央、、、、お前は生きろ!!!
死んでしまった友達の分まで、、生きろ!!!死ぬなんて、そんなのもったいなさすぎるだろ!!!
お前は、、、、十分頑張ったよ!!!」
「圭一!!!いやだ!!!いやだ!!!!死なないで!!!いやぁぁぁぁぁぁぁ、、、、私は、、私は、、、なんてことを!!!!」
理央は泣き続けた。ただ、ただ、自ら流れた血液も床に垂らしながら。絶望的だった。自らはどうすれば良いのか。
何を楽しみに生きていけばいいのか。死にたかった。ずっと辛かった。
サイレンが近づいてくる。恐らく警察が来たのだろうか。
島に閉じ込められた俺たちは解放された。
「警察だ!!!林理央!!!殺人未遂容疑で逮捕する。
木崎慎吾、田崎修二、木村健太郎!!!お前らもだ。」
こうして理央と3人は捕まり、俺は救急車で病院へ運ばれた。幸い傷は浅く、、、命は助かった。でも初めて出来た彼女をこんな形で失ってしまうなんて。
俺は辛かった。
でも病院に、見舞いが来てくれた。茜も。
「圭一!!!大丈夫??、しっかりしてよ。なんでこんなことに。」
「茜、、俺は大丈夫だ。大丈夫だから、、、。
でもあいつを理央を止められた。これであいつも。。
俺はあいつの気持ちに気づいてやれなかった。あいつの彼氏なのに。」
「圭一、、良かった。あたしてっきり、圭一が死ぬんじゃないか、殺されるんじゃないかって心配した。」
茜は、俺の腕を握りしめた。手術をして、危機一髪で助かった命。本当に怖い思いをした。でも理央には生きて貰いたかった。こんなことになるなんて。俺は、自分を責めた。
彼女には、やめて欲しかった。
彼女を止められなかったことも。
「俺は、理央に、、、あいつに会いたい。言いたいことがあるんだ。」
俺は、退院したら、理央に会うことを決意した。




