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第45話 私が絶対に許さない


その日はやってきた。雨が降る夜、テレビでニュースがやっていて、女子中学生が、ホテルの屋上から飛び降りたというニュースだった。

理央と有咲は、ただ無条件に飛び降りたという彼女がなぎさじゃないことを祈っていた。でも直前に来た遺書はそれを確定させるような内容だった。


「私はもう無理だ。浮気をされた。生きていけない理央、ごめんね」という内容で、最初は何かのイタズラかと疑ったけど、それでも、あのニュースが流れた時、そのホテルが近くでよく知っているホテルだったから、尚更疑いたくはなかったけど。


ホテルでは救急車とパトカーが来ていた。その場で、ブルーシートが張られサスペンスで見るような光景が眼下に広がっていた。


「すいません、どいてください!!どいてください!!」


理央は、野次馬を避けながら必死に救急車へ近づく。そしてタンカーで運ばれる1人の女性の遺体を確認する。その遺体はなぎさだった。理央は泣き崩れた。悲しみのあまりの、傘を落として、泣いた。


有咲も後からそのニュースを聞いた。突然、なぎさが死んだ事、こないだまで、一緒に、笑顔を見せてくれたなぎさの事がただただ、悔やまれた。


「それでは故人と最後のお別れをお願いします。」


火葬場で、なぎさが火葬される前の最後のお別れの時間がやってきた。喪服に着替えさせられ、目を閉じる彼女の顔を見ると、涙が込み上げて来る。

わずか14歳にしてこの世を去ってしまった石井なぎさ。あまりにも早すぎる生涯に、未だに受け入れられない。この現実が、嘘だって信じたい。


(私のせいだ。私があの時、藤堂に、あいつと付き合うのを何がなんでも辞めさせるべきだった。私のせいで、私のせいで、なぎさは死んだんだ、、、、)


有咲も同じくらい辛かった。昔、3人でよく遊んだ公園。その公園でなぎさは言っていた。


『ねえ、私が、大きくなったら強くなって有咲お姉ちゃんのことを守ってあげる!!!!これあげる。お守りだよ。』


まだ5歳だった、なぎさは、そう笑顔で言っていた。


『有咲お姉ちゃんの事、大好きだよ!!!』


「なぎさ、、、、、、、、」


有咲は、そのお守りを大事に持っていた。今現在でも家にある大事な、大事な宝物だ。それを、有咲は棺に入れた。これがなぎさにとっての宝物であって欲しい。

天国に行く時も、一緒に行って欲しい。


「なぎさ、、、なぎさが私にくれた大切な宝物だよ。ずっと、私は宝物として取っておいたんだよ。今でも忘れないあなたが大好きって言ってくれたのを、なのにどうして先に逝っちゃったの??」


そんな呼びかけをする中、棺は火葬場に入り、燃やされていく。理央と、有咲は、手を合わせた。

理央は誓った。


(なぎさを奪ったあいつを絶対に許さない。絶対に。)


何日かして、事の真相を掴む為に、理央は藤堂の元を尋ねた。

全ての真相を聞き出すために。恐らく藤堂が何かを知っているに違いない。何としても真相を確かめなければ、でも下手すれば自分が殺されるかもしれない。

そう考えて、ブラックエデンのアジトを訪れていた。

その時、アジトの奥から声がした。


「兄貴、どうすりゃいいんだよ。まさか殺しがバレるのも時間の問題だぜ。」


「なあに慌てるな。誰も俺たちが殺したなんて気がついてねえぜ。しかしあの女も馬鹿だなあ。みすみすと俺に近づいてよお。ははは。まさか死ぬとも知らずになあ。なあこれで何人目だっけ??」


「いやあ、3人目ですよ。まあもう1人、標的入れてますけど、藤井玲奈。そう、あのなぎさの親友っすよ。近々林理央と林有咲も始末しなけりゃなりやせんね。」


「ああ、特に林理央は要注意だ。あいつは、特にな。」


その時、理央は全てを知った。自分の命が狙われている事。

このままでは殺される。確実に命が狙われる。

警察に相談すれば、今度は家族や友人の命が危ない。

理央は、転校を決意した。奴らが藤堂が目につかない場所に引っ越す事。そしてその夜、有咲に全てを話した。


「お姉ちゃん、警察に行ってすべてを話そう。このままじゃ私たちはあいつらに殺されてしまうわよ。」


「いや、警察には行かない。どこか遠くに引っ越すのよ。そして私が有栖川に入学してあいつらを殺す。

あたしが生徒会長になって、高校へ行けばあいつらは手が出せないでしょうね。理央、あなたは何もしなくていいの。

私がやるから。」


3日後、理央と有咲は引っ越した。

ところが悪夢は再び起きてしまう。

理央の親友、藤井玲奈と連絡が取れなくなってしまった。まさか、藤堂に殺されたのかと思ったけど悪夢は現実になってしまう。



藤井玲奈はコンクリート漬けにされ


死亡した。


殺したのは、木崎慎吾、田中修二、木村健太郎の3人。

命令したのは、藤堂だった。




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