第43話 言葉はナイフなの
理央は泣いた。ただひたすら泣き続けた。私はこうして何もかも失っていくんだ。そう考えると辛くなった。何もかも、もう失いたくない。友達だって。
「理央、いつまでメソメソしてんのよ。」
有咲は心配したのか?理央の部屋に入ってきた。
「お姉ちゃん!!!、聞いてよ。ねえ。私、酷いこと言っちゃった。なぎさと喧嘩しちゃった。3日前ね、私、停学処分くらって、傷ついて、もう2度と喧嘩しないって誓ったの。それなのに、私、不良に絡まれて、殴りそうになった。そんな時に、1人の男の人に助けられて、でもその人、他の不良達にも声をかけまくってるんじゃないかって思っちゃって。
なぎさが声をかけられたって聞いて。だから、なぎさに言っちゃった。ナンパが目的かもしれない男だから、別れた方がいいって。」
理央は泣きながら、有咲へと抱きついた。こうやって姉に抱きつくのは、いつぶりだろうか。そう、いつも姉は妹の味方だった。何かあるといつも慰めてくれた。
「理央、、いいから、もう泣かないの。喧嘩したんだったら謝ればいいじゃない。でもね。理央。あなたは、人を思いやったり優しい心は誰よりも強いわ。あなたは優しい。でもね人は時にその正義感で、周りの人たちを助けようって気持ちが昂ぶって、誰かを傷つけちゃうことだってあるの。それが言葉の悪い部分。一度放った言葉は、2度と元には戻らないし、ナイフと一緒。でも理央なら大丈夫だよ。私と喧嘩した時だって、いつも謝ってくれた。そうやって仲直りしてきたじゃない!!。あたしにできて、友達にできないはずがない。だからそうやって自分を責めちゃダメ。何も解決しないわ。
理央、聞いて!!お姉ちゃんね、いつも理央に助けてもらったんだよ。あたしだって辛い時あった。彼氏に振られて、とっても辛い時とかさ、友達にも言えなくて、1人で泣いて、もう生きているのも嫌だって、何もかも捨てなくなった時だってあった。覚えてる???
あの時だって、理央はただ優しく、泣いている私を励ましてさ、抱きしめてくれて、お姉ちゃん立ち直ることできたもん。あなたは優しい。決して、周りを傷つけることなんかないんだからね。あなたが泣いていたら、あたしまで泣いちゃうじゃん。」
「お姉ちゃんの馬鹿。今日くらい、泣かせてよ、、、、、、」
そういい、ただひたすら理央は泣き続けた。そう彼女はメンヘラ。自分のことを責めて、誰よりも、だから今度こそ、人を傷つけない。自分が女であることも、いやになって。
友達を失いたくない。
「理央、今度、なぎさに話を聞いて、謝りに行こう。あたしと3人で行けば、きっと、大丈夫だから、ね。」
次の日、有咲はLINEでなぎさに会う約束をした。
そうもし理央がLINEをしたら、きっと話を聞いてくれるかもしれない。
そして、理央と有咲は、なぎさに会いに行った。3人でよく言った。カフェ。そう仲直りは行きつけのカフェで。
「理央、有咲、まで。有咲、どうして、どういうつもり??」
「なぎさ、、、ごめんね。あんな事言っちゃって。なぎさの事何もわかってないのに。私が独断と偏見であんな事言っちゃってさ。本当にごめん。」
「理央、あたしが謝ってそう許すと思う??あたしがどれほど傷ついたか、あんたにわかる??軽々しく言った言葉でもね、言っていい言葉と言っちゃいけない言葉があるんだよ。
女は感情的な生き物なの。感情的になれば時には言っちゃいけない言葉も言っちゃうし。でもね、私はあなたの親友として言う。あたしはあの人大好きなの。ナンパ目的かもしれないけど、あんないいひと他にはいなかった。だからお願い、もう二度と、あんな事言わないでね。約束だよ。仲直りしよう。」
なぎさは優しかった。あんな事言ったのに許してくれた。それほど、良い子だった。
「ごめん、ごめんね。なぎさ、、、、、」
そうその日、仲直りで、全ては解決したと思っていた。
3人はその日、大好きな食べ物で、仲直りした。
1ヶ月が過ぎた。なぎさは幸せそうだった。藤堂は意外と、ヤンキーなふりして、性格もイケメンらしい。
「あたしの彼氏!!かっこいいでしょ。」
「あ、、、初めて見た。いつも見して見してって言ってくるのに。やっぱりあいつだわ。くそぉぉぉ、なんであたしもヤンキーで強い男と付き合いたかったぁぁぁぁ!!!!!!」
「理央、もしかしてヤンキーと付き合いたかったの??」
「違うけど。なんか憧れるじゃん、あたし達今まで、ヤンキーとばっか喧嘩してきたから、んでさ、そいつ高校どこなの??」
「有栖川とか言ってたかな。」
「有栖川ってあの女子校の。今年共学になったお嬢様学校しやん。えー。絶対、女目当てで行ってんじゃん。なんだよ。やっぱり学校内でも手出しまくってんじゃないの??
なぎさ、浮気絶対しそうだよ。警戒しなよ。許す範囲は許してもいいけど。」
「その時は、あたしがぶっ潰す。浮気なんかしたら許さないから。あたしこう見えたって喧嘩強いんだからね。」
なぎさは言った。あの子は、強がっていた。強がっているだけだった。




