第41話 二度と喧嘩はしない
2年前、林理央は、地元で喧嘩三昧な日々を送る女子中学生だった。
姉の林有咲と共に、毎日、毎日、辛かった。でも楽しかった。その日も、2人は地元の倉庫で喧嘩をしていた。
「なぎさ!!!!大丈夫???」
「理央!!有咲!!!来てくれたんだ。」
石井なぎさ、彼女は、不良仲間だった。明るい黒髪にセーラー服の清楚系な普通の一般少女な見た目。とは裏腹に喧嘩をする不良。
「こいつら、あたしの事なんぱして、とんでもないことしようとしていたんだ。ボコボコにしてやったけど、まだ、まだ許せない。理央、ボコボコにしてやって!!!」
石井なぎさはイライラしていたのか不良を睨みつける。
「てめえらよ、あたしの親友、なぎさのこと、ナンパしてしまいには、なんかやろうとしてただろうがよぉ!!!女っていうのはよ、男にやられるほど、弱くねえってこったなあ。さあ、さあ痛みつけてあげましょーか。このくそ不良共がよぉ!!!」
理央は竹刀を片手に、持つと、不良をボコボコにしてしまった。不良は、倒れていく。
「おい、あれは伝説のヤンキー、林理央じゃねえか。しかもその姉貴の林有咲もいる。林姉妹だぁぁぁぁぁ!!!!」
「ひ、ひぃー、、、、ごめんなさーいい!!!」
不良達は、逃げていく。そう。このとんでもなく強い金髪少女。林理央は、地元でも有名な不良だった。
「理央、ごめんね。あんな奴らのために。」
なぎさは、理央に謝る。なぎさの制服も泥だらけになっている。
「なぎさ、大丈夫???あんた折角の制服が台無しじゃん。こりゃ先生にバレたら叱られちゃうよ。よし、水浴びしよう」
「え???だって。」
「いいから早く!!!」
そういい、倉庫から出て、近くの池に向かう。
自転車を走らせて、そう行きつけの公園だ。ここの冷たい水に浴びると不思議と楽しい。そして3人は公園へたどり着くと、水遊びをした。理央は後ろから、なぎさを突き落とす。
「きゃぁぁぁぁ!!!!ねえ、やめてよ!!!!理央!!!はははははは!!!!」
そしてなぎさも理央を池の中に落とす。
理央も濡れて行く。せっかくの金髪が台無しだ。
「お姉ちゃん!!!お姉ちゃんも入ろうよ。」
理央は、有咲に声をかける。しかし、有咲は、濡れたくないのか、笑ってこっちを見ている。そう有咲は真面目だった。金づちだった。
「あーー、濡れちゃったぁ。台無しだよ。でも、こんな暑い日には、すぐ乾くよねー!!」
なぎさと理央は、水から上がると、キャッチボールを始めた。
「理央、そう言えば、いつか言ってたよね。喧嘩で1番になるって、その夢を叶えようよ。」
「あたしは、もう喧嘩辞めようかな。これ以上、担任の先生に迷惑かけられないし、なぎさや、お姉ちゃんも、巻き込んじゃうから、もう人を傷つけたくないんだ。」
「なーんだ。やっぱり、理央は良い子だなあ。絶対そう言うと思っていたよ。だからさあ高校入ったら、喧嘩はやめよう!約束だよ。私と理央と有咲も、中学校生活で喧嘩は終わりにしよう。じゃあ指切りげんまん嘘着いたら、針千本のーます!!!指切った。」
理央と有咲、そしてなぎさも幸せだった。
理央となぎさは親友だった。小学校もずっと一緒で、りおは、天才肌だった。喧嘩する一方、特技のピアノでコンクールに出て賞までもらちゃって、不良なのにピアノが上手い。
有咲は、バイオリンが弾ける。このギャップが、クラスでも話題で、いつしかこの2人は学校で有名になっていた。
でも理央はいじめられていた。それは理央は学校では良い子を演じていた。学校では一切不良と喧嘩をしなかった。
だからいじめられた。喧嘩していることが、いつしかクラスにバレ、担任から退学処分を食らうと、もう学校来んなとか、死ねとか。久しぶりに学校行っても、机に死ねと書かれたり、教科書をビリビリに破かれたり。とにかく酷かった。
「ちょっと、誰がやったのよ。来なさいよ。誰よ」
その時、クラスにいたのが、いじめっ子、飯塚楓。憎らしい女だった。彼女は、嫌いだった。
「あんたみたいな不良はこの学校いらない。もう来なくていいよ、はははは!!!!」
理央は怒りを堪えた。それでも辛かった。怒りを堪えた。でも殴ってしまった。飯塚楓を殴りボコボコにした。その日に理央は停学処分を食らった。
「あー、もう学校なんか、二度とこれないのに。」
理央は、夜、学校帰りに、ふと遠くを眺めた。そして、ふと倉庫へやってきた。あーもう、喧嘩は二度としないって誓ったのに。理央は、泣いた。涙をこぼした。そんな中、不良がやってきた。
「見つけたぜ。林理央。こないだは俺の部下をボコボコにしたらしいじゃねえか、コノヤロウ。いいだろう。俺が、ボコボコにしてやらあぁぁ!!!」
男達は、現れた。
「あんたら、また、現れたのかふざけやがって、あたしはもう二度と喧嘩しないって誓ったんだ。それでもやるって言うんだったら、あたしは!!!」
その時だった。凄まじいバイクの音が聞こえてきた。バイクの音は、倉庫の入口から、バイクは近づいてくる。
そして倉庫を取り囲んだ。その男の名は、藤堂雄一。
暴走族、ブラック・エデンのボス。
「おいおい、か弱い女の子に手を出すとは、やってくれんじゃねえのか??」
藤堂は、バイクから降りると、鉄パイプを振るい、不良の前に現れた。




