第40話 忍び寄る魔の手
朝、有栖川高校に魔の手が忍び寄った。学校に乗り込んできた怪しい格好をしたスーツ姿の男達。
それが誰なのかは、分からないが恐らく、林有咲が送り込んだ者達なのか。
男達は職員室を尋ねてくる。そして、職員の面々を呼び出す。
「失礼ですが、木崎慎吾、田中修二、木村健太郎はいますか。警察の者ですが。」
男達は警察を名乗り、職員室の職員に尋ねる。
「け、警察ですか?一体うちの生徒が何を???」
教務主任は、驚きのあまり、言葉を失う。
「木崎慎吾、田中修二、木村健太郎には暴行罪、傷害罪で逮捕状が出ておりましてね。警察署に連行しろとのことなので。」
「石井先生、大変です。警察が、我が校に来ています。まさかとは思いますがこないだのブラック・エデンとの乱闘の事、まさか、田口圭一の事でしょうか???」
教務主任は、石井に真剣な表情で、言いつける。
「すぐにあの3人を呼びましょう。」
石井は、大急ぎで教室へ向かう。そして、教室へ行くと、生徒が大騒ぎをしていた。明らかに様子が変だ。
「おい、木崎、田中、木村は来ているか?今大変な事になっている。
お前ら、どうした??」
「先生、朝からあの3人が来ていないんです。」
「何???」
そう魔の手は刻刻と忍びよっていた。俺の予想しなかった方向に3人は、催眠ガスを嗅がされ、あの島に連れ去られていた。車に乗せられ、林有咲が指示した男達の手によって、そう俺の事を殺すために見せしめに、3人を手に掛けようっていう魂胆だ。
「一体どこに行ったんだ。」
石井は職員室へ戻った。学校に来た警察官は別の用事できていたのだ。そう恐らくは魔法の部屋の事を探りに来たのか、いやそんなはずはない。恐らく奴らも林の手先だろう。
「すいません。3人なのですが、本日登校していないみたいでして、申し訳ないです。」
すると男達は、表情を変えたように、言い始めた。
「すぐに連絡は取れますか、確かにこの学園で1年前に退学処分になった生徒がいますよね。その生徒の行方が未だにわかっていないんです。」
警察は、その生徒の写真を見せてきた。その生徒の名は、藤堂雄一だ。そう1年前、この学校を退学処分にされたあと、行き場を失い、林有咲によって殺害されたブラック・エデンのボス。
「この生徒は、藤堂雄一。うちの学園でも飛びっきりの問題児でした。この生徒が一体何を???」
「我々は捜査を進めてわかったのです。この藤堂に関わった生徒がこの学園にいることに、それは、、、、」
場面が映る。木崎慎吾、田中修二、木村健太郎は、車の中に乗せられていた。ガスを嗅がされ、手錠をかけられ。しかし効果が切れたのか目を覚ました。
「お、おい、おい、どこだよ!!!!ここ??
おい、修二、健太郎!!!!」
「慎吾!!!!!!、おい目隠しされてるぞ!!!」
3人は慌てたが、手錠をかけられている為、身動きが取れない。3人は、逃げようとしたが、縛られている。
「おい、手錠を離せよ!!!!ここから出せ!!!このやろう!!!」
慎吾は、大声で運転手に叫びまくる。
「黙れ!!!、大人しく言うことを聞け!!!」
ヤクザのような声が聞こえる。そう、刻一刻と時間は忍び寄った。車は、とある島の一角にやってきた。3人は、連れていかれると、投獄された。
「目隠しを取っていいわよ。なんであんた達をここに連れてきたのわかっているわよね。」
その声は、林理央だった。そう全ては復讐の為。
「お前は、林、生徒会長の妹か???」
「ええ??そうよ。あんた達の大親友、田口圭一の、恋人だけど。あんた達も同じ目に合わせてあげる。あいつと同じように、言ったでしょ。あたしは、男が憎いって。」
「俺たちが何をしたって言うんだよ。」
「何を???忘れたわけじゃないでしょうね。あんた達が中学時代、何をしたのか???」
慎吾は一瞬、固まった。全ては2年前、そう、あの日に遡る。
「女子中学生暴行コンクリート漬け事件!!!そう当時、インターネットで匿名で集まった1人の男子高校生と男子中学生3人によって、女子中学生が殺されて、コンクリート漬けにされた事件。覚えてないかしら。あんた達が、玲奈をあたしの親友を殺したのよ。」
2年前、謎の死を遂げた1人の女子中学生。石井なぎさ。そして、男子中学生と藤堂雄一によって起こされたもうひとつの事件。このふたつの事件が全ての始まりだった。




