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第38話 世間は冷たいな


全く酷い学校だ。俺が幽閉されてから、誰も助けに来ない。薄汚い部屋で誰かが助けにでも来るのをただ待ち続けなければならないという、暗い生活を送っている。ボーダーの囚人服を着せられ、質素な食い物ばっか食わせてくれるなんてやってくれるじゃないか。おいおい、これじゃまるで退学に向かってのカウントダウンが進んでいくんじゃぁあ。

なんてな俺はそこまで馬鹿ではない。今日も裏の落ち葉の掃き掃除ついでに学校の壁を越えられるか、確かめているのだが、俺の身体に埋め込まれたマイクロチップが外に出ると反応してしまい、終わる。

くそなんでこんなことになってしまった。当初の話と違いすぎる。


「おい、こらあ、掃除サボってんじゃねえぞ。お前!!」


あっまたけつ叩かれた。理央は時たまこうやって見張りにくんだよぉぉ。ちくしょう。


「別にさぼってねえよ。」


「なら言いわ。ここ終わったら、夜、校舎の掃除をすること。いいね。」


そして夜になった。なんだ。、みんな帰ったのか?俺は、そう脱獄するための準備に決まってんだろ。そう今は、脱獄するためのルートを検索する。そして脱出シミュレーションをするという計画だ。この掃除の時間こそが脱出のチャンスだということ。この計画のために、俺は藤堂を利用しようと決めているのだ。


校内に仕掛けられているセンサーの死角を通り、そこから、脱走する。生徒会のスパイがそこに滞在している可能性もあるから、そいつらに合わないように脱走計画を遂行する。

大脱走プログラム(DDP)である。クソダサいネーミングセンスは放っておいて。

そうできたら、この計画をあいつらにもぶちまけたいのだが、なんか上手く行かない。


「お前、田口じゃん、久しぶりだな。なんでお前、そんな囚人みたいな格好してんだよ。」


そう話してきたのは慎吾である。この慎吾はことの発端を知らない。こいつには全てぶちまけてしまおうかと俺は考えてしまうのだが。


「いやあ、まあ囚人のコスプレですよ。ははは、まああの、今流行りのね。」


「いやあ、お前くそだせえよ。それ。なんだよお前。」


「そうだよな。ははは、じゃねえよ。おい慎吾ちょっとこいや。」


ごにょごにょと俺は話した。


「えっ、嘘だろ。まじかよ。お前大丈夫なのかよ。それ。リアルってかそれヤバくね。お前」


俺は、理央の事も全てを話した。そうあいつが恐ろしい女であることも全てを打ち明けた。


「お前に協力して欲しいんだよ。俺はこの学園から外には出られない。俺の身体へ埋め込まれたマイクロチップセンサーが反応してしまう。もしそうなったら全てが終わりだ。俺は監獄に逆戻りってわけになる。だがたった3箇所だけ、一斉反応しない箇所が存在する。」


その箇所から脱走を図るわけだ。うまくいけば、そう脱走に使える。そこには監視カメラもなく、脱走できる。

正直上手く行くのか自信が無い。でも全てはあと13日後の脱走の日まで。


「ごめん、パス。悪いな、、そんな恐ろしい女に関ったら俺だって、投獄されちまうよ。本当に。いやあさ、お前の気持ちはわかるよ。すぐ脱獄したい気持ちはわかるけどさ。一旦冷静になろうぜ。俺が警察に全てを話す。そうすればお前は自由だ。林は、逮捕されて、全て終わりだって事だ。」


「それができたら苦労はしねえだろうよ。全ては学園の問題ってなるだろうからさ。」


突然背後から、変な声がした。それは理央の声だった。


「おい、お前、何してんだ。とっとと、独房戻りやがれ。こら」


「田口くんあなたやっぱり、馬鹿ですね。何も考えずに脱獄できぬ道を選んだ。非常にバカ丸出しっていってるんです」


山田ルビーは冷たい口調で毒を吐いた。くそこいつらのせいでこんな目に合っているというのに、俺は心底頭が来た。


「俺はお前らの道具じゃねえ。これだけは忘れんな。女だけの世界作ろうたって上手く行かねえんだからな。」


「ほお、上手いこと言ってくれんじゃねえか?そこのお前の友達も独房ぶち込むしかねえな。」


「慎吾、逃げろ!!!」


俺は、言った。なんとか、慎吾は逃げ切った。そう結局世間は冷たいのだ。そして俺はわけもわからぬ島へ流されることになるのである。


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