第36話 監獄は変態しかいない
不良にボコボコにされた上に彼女が、全ての黒幕だと分かったなんて聞かされて整理がつかず、俺の頭はパニック状態になった。
しかも投獄されてから既に一週間。親との連絡は、スマホまで没収されてしまって俺はどうしたら良いのだろうか。
魔法の部屋はなんて言ってけるけどただの監獄じゃねえか。
俺別に女子風呂除いたわけでもないんですけど。これじゃプリズンスクールじゃねえかよって俺は突っ込みそうになった。
「はい飯。食いな。」
俺は、飯を渡された。ご飯に味噌汁に、ほうれん草の漬物に、さばという一応ちゃんとした飯だが、こんなの一週間も食わされてたら、たまったもんではない。
しかしこないだ嗅がされた訳のわからない、細菌のせいで俺は、何故こんなことになった。理央はとんでもない女だった。
男は復讐する為に、俺へ近づき利用した。全ては俺を監獄へ閉じ込める為。やり方が卑怯だ。
これもあれかなんか裏生徒会とかが絡んでんのか。
「いいから、黙って食えば良いんだよ。一人称でナレーションしてんじゃねえよ。なんだあれかアクセス数増やす為に、図に乗ってんだろ。」
理央は煽るように言ってきた。
「うるせえんだよ。てめえはよ。人が飯食ってんだから黙れや。」
俺も負けずに言い返した。
「あーん???なんだやんのか、おまえ、喧嘩売ってんのか、オラァ、あ??おい、蹴れ。あたしのケツ蹴れ。いいから蹴れよ。」
「いや普通、逆だろ。お前が俺のケツ蹴るんだろうが、女のけつ蹴らねえんだろうが、お前Mかよ?」
俺はツッコミを入れた。いやふざけんなよ。この状況で何言い出してんのこいつ。馬鹿なの?
「あーーーーーー!!!!」
俺が理央のケツを蹴っ飛ばすというなんなのこの展開。
「お前よ。キモイ声出してんじゃねえよ。」
俺が理央に言うと、理央は俺を引っぱたいてきた。
「うるせえんだよ。童貞」
「は?お前こそ図に乗ってんじゃねえよ」
俺も変わらずやり返した。当たり前だ。こいつに騙されて酷い目にあっているのだ。なぜ俺がこんな目に合わなければいけないのか。
ああ、ここで手を出してもしょうがないだろう。そう類にも見ない大喧嘩だ。大乱闘だ。
理央は、蹴り返してきた
こいつこんなに喧嘩強かったっけ。いや付き合って初めてだ。こんな喧嘩するのは。
「お前さ、何がしたいの??男に復讐ってやってること殺人と変わんねえじゃねえかよ?」
俺は理央にここまで言い返したのは初であった。
「いい加減にしろよ。なんで一体??どうしてこんなことを?」
「あたしは、男が憎いの。秋山先輩と一緒。ふふふ。藤堂の馬鹿も、あたしに利用されてるの。あいつも監獄されているんじゃない?」
すると藤堂隆一郎も出てきた。俺と同じように鎖に繋がれて
いる。なんとも可哀想とか言ったら失礼だろうが当然だろ。この女に騙されたんだから。まあこいつは、多分脱獄するだろうが、そうなることは目に見えたから。
「おい、理央、金はいつ渡してくれんだよ?やることはやっただろう。報酬はもらわねえと俺は気が済まねえたちなんだ。頼むよ。金くれよ。」
藤堂隆一郎は、理央にすがってきた。
「じゃああたしの靴舐めろ。いいから舐めろよ。お前言ってたよな、靴舐めろよ。」
「分かった。なんでもするよ。舐めりゃーいいんだろ。」
そう言うと藤堂は床に、横になると、理央の靴を舐め始めた。いやいやこいつ何してんだよ。バカかぁあ、おいおいここにはバカしかいねえのかよ。ああ憂鬱だ。
それでも俺は、理央の尻を蹴っ飛ばすという謎行為を続ける羽目になった。




