第33話 生徒会長VS生徒会副会長
魔法の部屋、この学園でカップルが永遠の愛を誓う事ができると言われている部屋、その部屋に入ったカップルはこの学園でわずか、三組しかいないと言われている。
そうこの学園でただ三組、この俺と理央を入れて、ただ三組。
「さあ来い。田口圭一。」
俺はブラックエデンのボスに連れていかれて、魔法の部屋と呼ばれる場所につれて来られた。さあ、ここはカップルが永遠の愛を誓い合う部屋なんて言われているけどまさか、まさか。
俺は目隠しを外された。するとそこにはおぞましい光景が広がっていた。全身をメッタ刺しにされた女子高生の遺体、そして男子高校生の遺体、中にはミイラになっている遺体まで存在した。
「ここでお前らは永遠の愛を誓うんだよ。そして死ぬんだ。期限は10日、逃げようなんて馬鹿な真似は起こすんじゃねえぞ。こいつらみたいになりたくなかったらな。」
「なんだよなんだよ、これ。」
俺は声が出なかった。これはこれは、魔法の部屋ってこういうことだったのかよ。
「ここにいた奴らは規則を破り、バカみたいに付き合ったJK共だ、お前らも同じように、ここで死ぬまで永遠の愛を誓うんだな」
「やめろーーー、頼む。頼む。それだけは勘弁してくれ。」
「じゃないと可愛い可愛い彼女さんが恐ろしいことになっちまうよ。こいつらは規則を破って、自分の好き勝手に脱走しようとした馬鹿どもだからよ。」
藤堂は、ナイフを持つと、壁に思いっきりぶっ刺した。
「そのうちあのバカ生徒会長も、こいつらと同じ運命を辿ることになるんだからよ。ここはな美少女学園じゃねえ。死の学校だ。未央の目的はこの学園の生徒全員をぶっ殺すことだ。」
秋山未央はカップルというものに偏見を持っていた。この学園のきつい校則に嫌気が指し、カップルを抹殺するために、生徒会長とその妹を陥れ、殺す事。
「去年、この学園の生徒が30名以上行方不明になっている。その生徒達は、校則違反者として魔法の部屋に連れていかれた。魔法の部屋に行けば、この学園を辞めて、全員が幸せになるからって、だから、こ魔法の部屋にいった生徒は、全員よその学校へ転校したって言われてた。でも実際は違った。生徒のほとんどが行方不明で、そして死んだってことよね。だから、、、、、、、、!」
その時鈍い音がした。鋭いナイフが彼女のお腹を貫通していた。
「理央!!!!」
叫んだところで目が覚めた。なんだ夢か、でも俺は鎖で繋がれている。えっ、そうブラックエデンの奴らが目の前にいる。
「圭一大丈夫?どうやら、お姉ちゃんと秋山先輩が喧嘩してて、やばいの。止めたいんだけど。」
「いや止めらんないよ。だって、ヤンキー同士の喧嘩に俺みたいな、凡人が関わっていいはずがない。」
俺の視線の先では、林有咲に拳を殴りつける、秋山未央がいた。秋山未央の顔つきは全ての憎しみと怒りをぶつけている恐るべき表情。
「あんたのこと最初は生徒会長として尊敬していた。それなのに、恋愛ダメとか、そういうことばっかりだったらあんたのこと全て壊してやろうと思ったんだよ。あんたの妹も全て壊してやろうってね。」
「違う、未央、どうして、私は、あんたのことを壊そうと思ったわけじゃない。校則だからしょうがないじゃない。学校の風紀を乱したくないのよ。だからって理央の恋愛のことを脅迫して、あたしの事も全部ぶっ壊すなんて全てが矛盾してる。」
「うるさい、そういうとこがうざいんだよ。だからあんたの妹の全てを怖そうと思った。その彼氏であるあいつ、田口圭一も利用して。」
秋山未央は、理央が恋愛していることを知っていた。生徒会長が恋愛禁止の校則を作り出して、会いに行けるアイドルみたいな校則を作ったのが全ての始まりだった。
自由な恋愛をしたいそれだけのために、校則の改案を申し出たにもかかわらず、林有咲は、それを却下した。
どんな状況でも、彼女はその事を貫き通した。
「許せなかったんだよ。あたしだって恋愛したかった。彼氏とディズニーデートしたかった。なのに、なのに、それまで禁止されたらどうすりゃいいのよ。だからあたしはこっそりデートした。それなのに、あんたの妹が平然とデートしてるのが許せなかった。」
秋山未央は、蹴りを入れた。その蹴りを林有咲は避けると、未央の顔面に殴りつけた。
「あたしにたてつこうとしたあんたが悪いのよ。全てあんたが、今更自分勝手な理由で、周りを巻き込んだ責任くらい取りなさいよ。」
「いい加減にしろよ、やめろ!!!!!」
俺は、鎖を断ち切ると立ち上がり叫んだ。
「あんたら生徒会だろ、そんな理由で争ってていいのかよ。目覚ませよ。生徒会長もなんで秋山先輩の言うことも聞いてやらなかったんですか。生徒会長なら、それくらいわかって生徒との意見と尊重したらどうなんですかね?」
「うっさい、黙れ、童貞、口出すな。」
秋山未央は、言い返してきた。
「いやいや俺??」
(しかも卒業してるわ!!!!!)
心の中でそう突っ込みながら、俺は言った。
「田口くん、ごめん、それでも私は、校則を変えるわけにはいかないの。だって、こいつのやったことで君に迷惑をかけた。だから。私は、」
すると、突然、林有咲と秋山未央の頬に強いビンタが入った。そのビンタはいわゆる、彼女が彼氏と別れる直前みたいな、よくあるビンタだった。心の中でそれやられたいとか気持ち悪い妄想が頭をよぎったがそれは紛れもなく、変態である自分を受け入れそうになったのだが、ここでビンタをして2人を止めたのは紛れもなく林理央であった。
「いい加減にしてよ、あんた達のせいで、あたしこんなめに合わなきゃならないじゃん。お姉ちゃん、ごめん、でもあたしは、恋愛したいし、秋山先輩だってそうしたいって言ってた。だから、恋愛解禁にしてお願い。もう、恋愛禁止なのはやめよ??ねえ!!。お姉ちゃん、目を覚ましてよ。、私は、恋愛なしでは生きていけない。女子校なのに恋愛禁止とかそんなの虫が良すぎるよ。だから秋山先輩の言うこと聞いてあげて。」
理央の目には涙が出ていた。彼女の美少女顔から出る涙は、某魔導クエスト漫画の金髪ヒロインが見せる涙にそっくりだった。そうもう耐えらんなかったんだろう。彼女のこういう姿を見て俺はますます好きになってしまった。いやあ馬鹿なヒモ男の妄想ですが。




