第31話 生徒総会前の夜
夜の有栖川学園にて秋山未央と、山田ルビーの2人が集まっていた。そうどうやら作戦会議のようだ。俺の知らない所でこんな事をやっていたとは。そしてバイクを音がひびき、暴走族がやってくる。秋山未央の彼氏はなんと暴走族。というより俺をボコボコにした連中「ブラック・エデン」のメンバーの1人だが。
「ブラック・エデン」は生徒会長の林有咲によってボコボコにされた。
「おい未央、いつになったら報酬くれんだ?生徒会長の妹をさらった報酬は?」
「計画は失敗したわ。生徒会長に邪魔されてね。まあ私もグルだってことがバレたら、生徒会長に殺されてしまうけど。
とりあえず、あの田口をはめる事は、ルビーと契約したの。あとはあいつをはめるだけよ。明後日の生徒総会で見せびらかしてやるんだから。」
そんな中ルビーはポケットの中をいじっていた。そう奴の心も腐っている秋山未央の仲間なのかととても気になる。いやー気になる。非常に気になる。
「ねえ、ルビー、生徒総会の資料、ちゃんと持ってるわよね。例の証拠写真もちゃんと用意してよねー。校則違反者は罰を与えなきゃいけないんだから。あんな奴が生徒会長の妹と付き合うなんて私は認めないんだから。」
「わかってますわよ。先輩」
山田ルビーは恋をしていた。この俺田口圭一の事が好きだったのである。駅の所で俺にキスをしてきたのは山田ルビーの本心からの気持ちの現れだった。
(秋山先輩なんかに田口君を馬鹿になんかさせるもんですか。私には田口君しかいないんですから。あー、林理央から奪い取りたいですのよ。私の田口圭一様を。圭一様。)
山田ルビーは赤くなっている。そこまでして俺の事をって考えるともしかしてだけど、
ルビーはUSBをポケットに入れて、スマホにLINEを入れた。一体誰にLINEをしたのか。一体誰に送ったのか、いや、めちゃくちゃ気になる。
そして俺も理央の家で、携帯のLINEを見る。
理央の家の林邸の部屋のベットで隣には理央が寝ている。昨日の夜あんなにシューベルト聞かせてくれたから気持ちよく寝れそうだ。そう付き合って初めて彼女と一緒に寝た。とはいえ、夜の営みは一切していない。
夜中の2時だ。草木のねむる丑三つ時。1時間前、俺と理央はPSPを開き1時間エロゲーをやっていた。そう彼女が大好きだというこのゲーム。
そのタイトルは『LoveHeart』である。
まあいわゆる普通のギャルゲーである。
「先輩の事、大好きです。ずっとずっと、ずーっと一緒にいてください。」
可愛い声で、後輩系美少女キャラが囁きかけてくる。そう主人公のキャラが高校の部活の帰り道、気持ちの良い風が吹く丘の上で、そうこのシチュエーションは、最高のシチュエーションである。というシチュエーションは少女漫画で何度も見てきた展開である。そう萌え萌えシチュエーション。そうして俺は選択肢を選ぶ。
うんありがとう。付き合おう。
っていう選択肢とごめんね、っていう選択肢なんだけど、俺はどっちにしようかなーってにやけている。
「みゆきちゅわーん!!可愛いよー。」
と言いながら、理央は俺の後ろから抱きついてくる。
そうこいつは筋金入りのエロゲーオタクだってことが、よーく、よーく分かった。
このゲームに登場するヒロインの事が超超好きなこともね。
そう2次元においては可愛いイラストと萌え萌えの声にデレデレになるイタイオタクでありながら付き合うととことん甘えてくる、2.5次元女子。いやよかったよ。本当。俺嬉しいよ。いやもしかしたらさいい加減、生の男好きになってとか言われて親に泣かれてんじゃないかって心配したけどさ。いやよかった。ちゃんとスキンシップ好きな女子で。
「キモいぞ、お前。」
「いいじゃん、きもくねえよ。本当に可愛いんだもん。こんな声でこんなこと言われたらあたしもう、えへへへへ。」
「いや、普通ちゅわーんとか言わないから、その時点で痛いって。あれじゃん、なんか、イタイ系のオタクだよ。絶対あれじゃん、シスコンものとか百合とかで快感得るタイプだよ。」
すると理央は、俺の頭をぽんと叩いてきた。
「いいじゃないのよ。別に、だって好きなんだもん。あたしにとってはね、こんなに可愛い子が、あたしに話しかけてくれるんだよ。こんなこと言われたいじゃん、可愛いじゃん。あーもうたまんないわ。でも圭一はそんなオタ女のあたしを受け入れてくれるのよね。」
「まあね。俺もオタだしなー。シスターラバーズとかやってたし、キモさ全開って感じだけど、まあ可愛い妹を2人も持つ俺からしたら、たまんねえからね。」
「妹いんの?圭一。」
「いるよ!俺より頭良くてしかも清楚系なのが2人もね。しかもブラコンじゃねえしな。だからなんかさ、シスター系やりたくなったのよ。」
すると理央は、顔を赤らめてドン引きしだした。
「圭一、今すぐやめた方がいいよ。キモイ。バレたら、どうすんのよ。それにそんなヒロインの方があたしよりいいわけ?」
「はあ?なんでそういう考えになんの。お前のことは別にそういう対象として見てないし、俺は恋愛対象としてじゃなく好きなの、オタクとして。何お前妬いてんの?」
「べ、別に妬いてないわよ。じゃあ任務。今度さこれ買って。シスターズラバーズの最新ソフト。Switchのやつしかもアキバで初回限定盤、お願いします。」
「いいよ。まあ彼氏だから買ってあげる。その代わり、ちゃんとしたプレゼントももちろんあげるけどね。」
っと俺は、なんか今オタクのやばいカップルみたいになりそうなのを危惧して、普通のプレゼントを買うべきだと心から痛感した。そうやっぱりオタクは何故か偏見が強いからなー、理央が普通の女の子になってくれるのが強い望みである。
そう運命の生徒総会が今始まろうとしている。




