第29話 まさかの告白
「ちょっと待ってよ。今のって普通あれだよね、ドSの王子様系イケメン彼氏がするキスだよね。しかも鼻キスじゃん。それをやるって君もしかして俺に興味があんの??」
俺はびっくりした。そうこういう時、多分、何も反応しないのが1番なんだが。
「ええそうですよ。あなたは、この有栖川で10人しかいない男子の1人ですもの。ねえ田口君、私と付き合いってくれませんか?」
それは唐突な告白だった。余りにも唐突過ぎてどう反応すればいいか分からず。でもはっきり言った。
「いやちょっと待てよ。俺は、彼女いるの!お前も知ってんだろ。そしたら浮気になっちゃうじゃん。」
「答えを待っています。」
なんて事だ。究極の二択を迫られてしまった。そうここで付き合えば、俺と理央のデートの時の写真は、生徒総会で公表はされない。でもここで告白しなかったらって考えても浮気は良くない。さすがに二股したらクズになってしまうどうしようか。どうすれば良いのか。
よし帰って妹に相談して見よう。
俺は家帰ると愛美と明美へ質問した。
「なあなぁ付き合っている彼女がいるんだけどさ、それなのに今日告白されちゃったんだよねー。そういう時ってさ普通だったら振るじゃん。でもさ、俺とその彼女がデートしているところを学校の人に盗撮されてさ、それをバラすっていうのよね。それをバラされたくなかったら、他の人と浮気しろって脅されてて。」
「お兄ちゃん。馬鹿なの??普通に考えたら、浮気なんてしなくて良いじゃん。そんな女ほっとけば良いんだよ。浮気したらお兄ちゃんクズだよ。」
はっきりと愛美は言った。そうそれに応えるように明美もうなずいた。
「やめてよ。お兄ちゃんまでクズだったらどうすんのよ。あたしね、元カレにそれやられて超腹立ったんだから。女心を持ってなきゃ。そんな女のことなんか無視してりゃ良いんだよ。だってさ普通に考えて高校の青春の1ページだよ。そりゃ芸能人のスキャンダルとかじゃないんだからさ、強く身構えなきゃ。だいたいそんな脅してくるその女の人の方がひどいんじゃないかなー。」
明美も言った。どうやらこの2人はかなりまともな意見を言う。そうこの2人どちらも勉強できる上に超常識人だし。彼氏はいるし、本当に中2かよって思ってしまう。そんな超超常識人な妹に今冷静な口調でクズだよって言われた俺のメンタル地味に傷ついた。
危うく○氏ねよになるところでしたーー。
「なあ俺ってクズなとこあるか?」
「うんクズ」
「うんクズ」
2人ははっきり言った。
「なんだよ2人揃いも揃ってそんなはっきり言うなよ。」
俺は落ち込んだ。
「元気だしなよ。お兄ちゃん。あたし達はお兄ちゃんの事嫌いじゃないんだから。お兄ちゃんがクズになって欲しくないから言ってんだよ。お兄ちゃんは善人だもん。絶対そんなことでめげちゃダメだって。」
「とりあえずお兄ちゃんは女心をもうちょっとわかってあげた方がいいかなー。浮気なんて絶対NGなんだからね。」
そんなこんなで2人からのアドヴァイス終わった。
あとあれだ妹からクズって言われちゃったぁあー
その夜、理央からLINEが来た。
「ねえ今日うち来て。うちに誰もいないの。彼氏なんだから来てよー。ね!!お姉ちゃんも家に居ないから。」
「えー。でももうこんな時間だしなー。」
俺はLINEを送った。
「大丈夫。こっそり抜け出せばバレないよ。ね。」
この夜彼女の家に泊まりに行くのは人生初かもしれない。




