第25話 ゲーム開始
山田ルビーは、必ず、16時半頃に下校する。そんな情報を誰かしらに聞いていた。
確かに赤髪で、ツインテールなんてそんな目立つ格好をしているのは、彼女くらいしかいないのだが。
いやー、そんな状況下でも、デートなんか誘えますかね。
だって一応趣味合いそうだし。
もしかしたら、なんかあれかな。
「噂をすれば山田ルビーじゃん。ハーフでモデルなんだろ。やばい超可愛いじゃん。」
俺と圭吾は2人で彼女の動向を探っていた。
彼女をデートに誘うという第一作戦を決行しているのである。
「お前さ、まさかあの人を本気でデートへ誘うつもりなのか。やめとけよ。無駄だぞ。きっと何この変態って、言われるだけだぜ。むりだよ。コミ障のお前じゃ。」
「は??俺はもうコミ障じゃねえからな。とっくにコミ障は治ったんだ。いやー、どうしよう。でもレイヤーとかもやってるんだろ。Twitterとかで画像見つけてさ。コミケにも出てるらしい。」
すると山田ルビーは、ファミリーマートに入っていった。
そして何やら雑誌を取った。ヤンスピか、ヤンマガかと思った。もしかしたら彼女も同系統のモデルとかそういうのに興味があるんじゃないかと思い。
「おい。雑誌眺めてんぞ。まさかエロ本か??」
圭吾は疑問に思った。
「んなわけねえだろ。なんで立ち読みイコールエロ本なんだよ。大体な今コンビニでエロ本置かれてる率低いんだぞ。普通はジャンプかサンデーかマガジンだろ??それかあれだテレビジョンとかだろ。」
俺は否定した
「いや待てよ。表紙にヌードが写ってるぞ。いや、あれエロ本!!。エロ本!!!週刊女性セブンか。それとも。あー、いなくなった。おいおいせっかく趣味嗜好を観察するチャンスだったのになー。よしとにかくメモしとけ。山田ルビーは、コンビニで立ち読みする。そして手に取るのは表紙がグラビアの本。同業者だからか、それともそういうのに興味あるから。」
俺は、生徒手帳にメモを始めた。
「おおさすが、田口。」
「なにしてんのあんた達??」
その声はと思うと水澤茜だった。
「圭一、まさかあんたストーカーしてんの??」
茜だ。あーめんどくさいのキター。
バレるのきたー。
「うるさい、静かにしろよ。バレるだろ。」
茜は、何かを勘違いしたのかキレ始めた。
「あんた達最低ね。ほんと圭一あんたクズよ。理央ちゃんほったらかして何してんのよ。」
「あーお前さ、違う。ただ、これはあれだ。あのー。取材だよ。取材。ほらあれだよ。生徒会のよくあんじゃん。女子高生のリアルを取材するとかさ。そのねー。」
「あーら、生徒会だったらもっと堂々と取材すればいいのにね。バレバレよ。嘘も下手ね。あんたいつから生徒会入ったのよ。。」
茜は呆れている。今度こそめんどくさい。明日チクられるのだろう。きっと。チクられて、チクられて、もう無理ゲーである。
「いつから、そうだな
世界線が変わった時からだよ。」
「は?何よそれ。そんな厨二病みたいなこと言ってんの。もしかして告白でもするつもり。ラブレターとか渡してデートしてくださいって言うつもり??ちょっと少しは考えなさいよねー。あんた彼女いるんでしょ??」
「分かったよ。そこまで言うなら、シャーない。」
俺は諦めかけたその時奇跡が起こった。
「A組の田口くん??私、山田ルビーです。お願いがあります。私とデートしてくれませんか?」
えっ、まさか、まさか、まさかいきなりデートの誘い。いやちょっと待てよ。これはどうしたらいい。どういう反応したらいい。
いやここは普通に断るのが普通だよね。
「あー、でもごめん。俺はね、その彼女がいるんだよね。どーしたら。ごめん、山田さん。」
「お願いします。お願い。ね。」
いやあ無理だよ。そんな妹系の可愛系後輩みたいに近づいてきて可愛い眼つきされてもそこは簡単に賛成できないよねー。
だって普通に考えて無理じゃない。いや、無理じゃない。
「お願い。来て!!」
えっ、気づいたら、俺は彼女に手を引かれていた。




