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第2話 入学式

第2話 入学式

「では皆さん、この後、10時から入学式です。いいですか、名札を学ランにしっかりつけてくださいね。あとお花も左のとこにつけてね。」


石井先生は俺たち生徒全員に向かってそう言った。

なんか学園生活のノリみたいな女子生徒が、先生の言ったことに対してなんか言うみたいなのが無かった。それは、当然、まだ入学初日だ。先生の始礼に対して、生徒がなんか言う方がおかしい。

点呼を終えて、15分感の休憩に入った。

先生が職員室に消えた瞬間、始まった、先生の第1印象トーク。

「ねえねえ、石井先生どう?」

「えー、なんかさ、かっこ良くはないけど、まあ悪くはないんじゃん。ってかなんかさ、体育っぽくね。なんかあの感じで彼女いなかったりして。えーどうしよどうしよ。」

クラスの女子が石井先生の話題ですげぇ盛り上がってる。俺もあの中入りてぇ、普通に女子と盛り上がりてぇー。

「昨日のラストキス観た?やばくない?」

「見た見た。ってかやばいよね、ほんと、高橋拓也カッコよすぎる。」

クラスの端の方からは、そんな話も聞こえてきている。

「ってか昨日さもう入学式楽しみすぎてさ、寝れなかっんだけど。」

そんな声も少なからず聞こえてきた。


「ねぇ、田口くんだっけ!!よろしくね!!」


そう言って、俺に話しかけてきたのは、クラスの学級委員長を務めている、東原祥子だった。

「うん、俺田口圭一、よろしく。」


この学校に来てから初めて女子と会話したかもしれない。


「どうしてこの学校選んだの??女子しかいないのに??もしかして、選び放題だから???」


「いやー。なんか、第一志望落ちちゃって、なんか一応有学さ、共学になったし、入ろうかなーみたいに思ったんだよねー。」


「確かに、男子少ないから、ハーレムかもよ!!」


東原はとても明るい。既にクラスの雰囲気に馴染んでしまっている。


「では皆さん!体育館へ移動しましょう!!」


石井の声掛けと同時にチャイムが鳴りだし

俺たちは体育館へと向かった。



俺たちは、吹奏楽の演奏を聞きながら、堂々と、入場する。

生演奏で聞こえてくる、演奏は何て、大きいものだ。


「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!生徒会長の、林有咲です!当学園へご入学されたことを心より歓迎致します!!」


林有咲は、かなりのお金持ちのお嬢様で、有栖川学園の中でもかなりの美人だ。しかも成績優秀とあり、俺からすれば、遠い存在。


「ねぇ、みろよ、あれが生徒会長の林先輩だぜ。」


「すげえ、あれEカップいや、Fカップくらいあんのかな??。」


俺たちのクラスメートの男子達は早速見惚れ始めた。

だって金髪、巨乳、な生徒会長と有れば、男が反応するのも普通だろう。


「皆さん、当学園は、2年前まで女子校として、女子生徒しかいませんでした。しかし、2年前、共学科が実現致しました。男子生徒のご入学致したことで、当学校は共学として再スタート致しました。、、、、、」


なんて事だ。すごい長い祝辞の挨拶だ。流石生徒会長、なんで感心していてはダメだ。長い話は退屈なのだ。校長先生の挨拶とかもそうだけど、なんでこんな長いんだろう。と俺はいつも思っていた。


(早くおわんねぇんかなぁーー。。)


式も終わりに差し掛かった。


「それでは式辞と致します!!」

「それでは、新入生の皆さんの退場致します。」


司会がそういい、全校生徒が、拍手し始めた。


「長かったーー。やっと教室へ帰れる!!!」


教室へ戻った。クラスメートはまだまだわちゃわちゃ話してる。


「部活どうする???」 


「あたし女バスにしようかなー??」


クラスの女子達は、そんな話をしていた。


「ねえ、田口くんは決まった??」


「いや全然」


俺はそう答えた。どうやら全然だけど、出来たら、ゆりちゃんと同じ部活が良い。

放課後見に行ってみようかなー、俺はそう思ったけど、彼女がどの部活に入るか、想像がつかなかった。

(まさか文学部??)


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