表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/83

第17話 見られた初キス


ラノベ展を出た後は、俺と理央は、お台場の埠頭へやってきた。


「綺麗な海だわー。こういう所映画のワンシーンでありそうよねー。」


理央は、海風に当たりながら、ロマンチストみたいなことを言っている。


「理央ちゃんってさ、結構ロマンチストだよね。」

俺は、海とレインボーブリッジを眺めながら言った。確かに初デートでこういう所へ来るのは、流石に緊張するが、俺にとってはあまり緊張が感じられなかった。


「ねぇ、キスしていい??」


「え???」


理央の一言に一瞬びっくりしたが、その一瞬、俺の頬に理央はキスをした。


「ねぇ、付き合おう!あたしの彼氏になって!」


それは愛の告白と言うより、青春漫画に近かった。


「あたしを田口くんにとってのプリンセスにしてください!」


「理央ちゃん、、、」

俺は、そのまま理央とキスをした。海の目の前でキスをした。俺は入学式の日に何日で彼女ができるか、考えた。それはわずか、7日でかなってしまった。早すぎた。


「た、田口くん!!!」

ふと声がした。それは聞き覚えのある声だった。なんというか、お嬢様部に顔を出した時にも聞こえた声。俺が一目惚れした人の声。宮野ゆりだった。俺は見られてしまった。


「ゆりちゃん!!!」


理央は顔を赤らめた。理央と、同じお嬢様部だった。


「理央ちゃん、田口くん、そうなんだ。二人そういう関係だったんだ。」

非常に気まずい。この瞬間をクラスの友達見られてしまっているなんて。


「ゆりちゃん、お願い、内緒にして、和泉ちゃんには言わないで。」

そう、理央にとってはあの和泉に知られてはまずいのだ。


「うんわかった。言わないよ。ごめんね、二人だけの空間を邪魔しちゃったね」


しかし俺は気づかなかった。ゆりちゃんがスマホで俺との初キスのことを和泉にLINEで送ろうとしていることを、これから俺たち二人は、女子校特有の嫌がらせに巻き込まれていくことを俺はまだ知る由もなかった。


「どうしよ、見られちゃった。あたし達の秘密、学校でバレちゃうよ!!」

理央は、なんか泣きそうな顔で言っている。


「別にいいじゃん、そんなの、普通だよ。カップルであるって事を堂々と、言えばいいんだよ。それにゆりちゃんなら大丈夫さ。信用できるってきっと信じてるよ。」


その頃ゆりちゃんはLINEグループにこのようなメッセージを送っていた。


(嘘、理央ちゃんに彼氏が出来た。信じられない。しかも田口くん、どこがいいの?田口くんなんて、オタクだし、でも田口くんの目が輝いていたな。)


(嘘?)


(え?どんくらい続くかな?すぐ別れるんじゃね?)

グループLINEではそのようなコメントが次々と届いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ