豆知識 タイムマシーン
世界のつくりを探求することに夢中ですわ。
大人になってから勉強するのが、こんなに楽しいなんてね。
寝ても覚めても、素粒子の振る舞いを追ってるし。
宇宙の果てと時間のゆがみを想像してるし。
細胞の脈打ちと自分のアイデンティティとの統合性を腹の底に探してるし。
本当にいつもいつもそんなことをしてて、病気かな?と思うほどだよ。
お日さまの下で芝生に座るでしょ。
すると、目の前の広場にひとが立ってるじゃない。
さらにその向こうに樹が生えてるじゃない。
ぼくと、あのひとと、あの樹は、同じ時間に存在して「ない」んだよ。
ぼくに見えてるあのひとは(光速度に限界があることから)コンマ数秒前のひとで、その向こうの樹はさらにコンマ数秒前の樹で、その上空の雲はもっと前のやつで、太陽にいたっては数分前のやつで・・・
その像はぼくのオリジナル世界を構築してて、だけど実際のそれらの現在は、ぼくが見る姿からとっくに様相を変えてるんだ。
広場に立つあのひとを取り巻く景色は、ぼくが見るものとは別の時間軸にある。
あのひとはぼくとは違う雲を見てるし、あのひとの太陽も少しだけぼくのとは別のやつだ。
ただ、ぼくと樹との中間に位置するあのひとには、ぼくと樹が同じ時間に存在してる(ぼくとあのひとーあのひとと樹、とが等距離だとして)。
・・・そうだ、それでふと思い出した。
ぼくがいる地球から一光年離れた惑星にAくんがいて、そこからさらに一光年離れた惑星にBちゃんがいるとする。
地球から望遠鏡で見るAくんは1年前の彼で、Bちゃんは2年前の彼女、ってことはわかるよね?
だけど(AくんがぼくとBちゃんの中間地点にいることから)Aくんから見るぼくは1年前のぼくだけど、彼から見るBちゃんも1年前の彼女だ。
ってことは、ぼくとBちゃんとは、Aくんから見ると反対側に位置するものの、同じ時間の系にいるってことになる。
なのに、Bちゃんから見るAくんは1年前の彼で、ぼくは2年前のぼくだ。
ってことは、Bちゃん(ぼくからは2年前の彼女)が「今まさにBちゃんを見るぼく」を見るには、4年の歳月が必要だ。
すでによくわかんなくなってきてるけど、さらにわかんなくする。
そんなBちゃんが、光速度で飛ぶロケットを使ってぼくに会いにくるんだ。
すると、どうなると思う?
さらに、待ち合わせ場所をふたりの中間地点であるAくんの惑星に設定して、ぼくも光速ロケットを使ってそこに向かうんだ。
すると、三人の時間軸はどうなるだろう・・・?
このロジックをうまく使えば、未来が見えるんだ。
・・・ってなことを考え詰めて、ぼくは23歳の頃に、どこにもぬかりなく思える完璧なタイムマシーン理論をまとめ上げた(はるか前のブログにこの説と論証を詳細に記述してあるから、気になるひとは探してみて)。
光の行き来を利用すれば、タイムマシーンは実際にできるのです!
ただ、あのときはまだ、相対性理論とそれによる光の制約を知らなかったんだよなあ・・・
アインシュタインさえいなきゃ、ぼくはノーベル賞をもらえるはずだったんだ。
・・・という取り留めのない一件でございます。




