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最終話 平和の裏に

 いつまでも待ち続けていた。忠犬ハチ公を彷彿とさせるような思いで親を、友人を、彼ら彼女らが自分の目の前に現れることを。


 だが彼の目の前に待ち望んだ人たちが現れることは、どれほどの時が流れても起こることはなかった。


「行ってきます」


「はい。行ってらっしゃい」


 あれから長くの時が流れ、既に20代ともなっていた浦賀。彼が嫁に一声かけて家を出た先で広がっていたのは、もはやあの戦乱の面影のない地元の姿だった。


 浦賀たちが九州脱出を図った直後、日本の自衛隊に加えて「地球の危機」を感じたアメリカ軍・ロシア軍・中国軍などを筆頭に世界各国の軍隊が日本防衛に出動。熾烈な攻防戦の結果として少なくない民間人の巻き添えも報告された一方で、敵と認定されたそのすべてを地球から追い出すことに成功した。


「本当に……なんだったんだろうなぁ」


 浦賀は会社への通勤中、電車を待つまでの間に駅から街の様子を眺めながらつぶやく。


 各国の鹵獲した装備、回収した敵の死体から少なくとも人類が現在では行くことができないほどの遠方からやってきた「エイリアン」だと決定づけられた。それにより大国は他惑星の脅威を覚えたことで、各国を取りまとめた地球連邦政府の設立を提案。しかしどこの国が中心となるかで議会は荒れ続け、さらにはそのエイリアン装備を実用化したとかで軍事バランスも歪み、地球上での国際関係も怪しくなっている。


 多くの死者を出し、浦賀にとっても親や友人など多くの人々を失ったと考えられるあの事件。それによって人類が得たものはいったいなんなのかは疑問ではあるが、結局のところ地球人も宇宙人も争いからは逃れられないのだと実感する。そしてその争いの宿命は平和を望む者たちの安寧をも巻き込むものだとも。


 小難しいことを考えていると電車の接近を知らせるメロディが彼の耳に飛び込む。


「考えても仕方ないか。さぁ、今日も頑張ろ」


 浦賀は小さく背伸びし、一番ホームに飛び込んでくる電車を待ち受ける。


 彼は紛れもなく平和を望みながら同時に戦乱を知る者。

だが一方で自らの平和と生活を支えるために多くの争いに敗れた者の存在が必要となることは知る由はない。むしろそれを知るのはこの広い宇宙のどこかで生きている彼の親族・知人なのだろう。


えぇ……最終話です

一言で言えば「ごめんなさい」です。

詳しく言えば「大きく広げた風呂敷を畳み切れなくなりました」


今まで日下田は野球小説しか書いてこなかったのですが、

たまには野球以外も書いてみようと思いました。

そこでふと「ハーツオブアイアン エイリアンmod」をやっていたところで

人類VSエイリアンを一般市民視点で書いてみようと閃いたわけですが。

こんな壮大なネタを局地視点で展開しようとしたのが上手くいかなかったですね

まぁそんな無茶苦茶ながら最終話は辛うじて着地はできたと思いたいです

飛行機なら明らかに翼が2本とも取れて不時着しているレベルですけど・・・


ストーリー上の改善案、そもそもの題材としての意見を中心にお待ちしております

次こそは上手くやりたいです

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