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冒険魔術師  作者: シェリー.ホワード
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プロローグ

俺は現在30才の超エリートベテランニート。

毎日二人の下僕(母と父)を従えて、日がな

一日某有名魔法少女のフィギアを作ったり、

アニメを観ながらのんびりポテチを食ったり、


ニートとしてはこれ以上ない幸せな日々を送って

いた。


そんなある日のことだった。

俺はイヤホンをつけて、大音量でAVを聞きながら

オナ〇ーをしていた。


ふと気づくと後ろから光りがもれている。

部屋のドアが開いていて、廊下の光りが

もれていたのだ。

どうやらカギを閉め忘れたようだ。

そしてそこには、クソババア(母)でもハゲ(父)

でもなく、全く知らないフード姿の男がいた。


見られてた?!俺は驚きのあまりチ〇コを握り

潰してしまった。

えっ?どなた?!とか考える前に俺は痛みに耐え

ながら焦ってパンツとズボンを装着した。


オナ〇ーみられた...ちょっとパニックに

なったが、思えば、変だ。


イヤホンから大音量であえぎ声が流れながらも、

俺は冷静になっていた。イヤホンを取る。


何でこんな見知らぬ男がここにいるんだ?

すぐ答えは出た。

よく見ると、男の手にはサバイバルナイフが

あった。血でぬれていた。

男はフードをとった。隠れていた顔が現れる。


血の気がサッと引く。その顔は見覚えがあった。

指名手配中の連続殺人鬼の男。

顔が傷だらけだったので印象に残っていた。

この殺人鬼は隣の県で事件を起こしていた。

こっちに来てもおかしくはない。


今思えば、あえぎ声の中、クソババアは何か

叫んでいた。

もしかしたら、この男に襲われながらも俺に

逃げろと言ったのかもしれない。

俺は、どうせ大したことじゃないと、無視した。

こういうことだったのか....


殺人鬼の男は俺にジリジリ迫ってくる。


その時、

ガチャ

「ただいま~...?母さん?どこに...

              ....何これ」

最悪のタイミングで妹が帰ってきた。

そういえば、もう夕方だ。

クソババア..いや、.母さんの無残な姿をみた

のかもしれない。

声の間の感じからして妹はリビングだ。


男はそれに気づくとニヤニヤ笑って、俺に背中を

向けて、妹のいるリビングに向かった。


母さんは妹が好きだった。出来の悪い俺と比べ、

優秀な妹を可愛がった。それでも俺は妹を嫌いには

ならなかった。

俺のことを妹は慕ってくれた。可愛かった。

母さんはきっと、妹が死んだら悲しむだろう。


俺は今まで考えたくなかった、母さんの

気持ちを考えた。

学校に行けとか就職しろとか、いろいろ言いつつも

結局俺に甘かった。母さん。


俺は母さんの為にも妹を守らなきゃならない。


その辺にあったホウキを手に取る。そして男の頭に

力を込めて振り下ろす。

ゴッ

男が倒れる。

フッ..俺に背中を見せるなんて、なかなか度胸が

あるじゃねえか...

おっと、そんなこと思ってるひまはなかった。


余韻にひたりつつ、急いで妹のいるリビングへ。


「ねえ!ねえ?!何で血まみれなの?!起きてよ

母さん?!」妹の声。

妹はそう言いながら母さんを揺さぶる。

その振動と共に妹のツインテールも揺れている。


リビングは血まみれだった。母さんは胸元を

斜めに切られていて、その下に血の水だまりが

できていた。

ピクリとも動いてなかった。おそらく、

死んでいた。

妹は泣き叫び、死んでいることに気づき、絶望。


俺の方をやっと見る。


「兄さん...何だよ!これ?!」

「....」答えない。答えられない。

俺は呆然としていたが、ある音で我に帰る。


ミシッ...ミシシ..


男は俺の渾身の一撃をくらいながらも

すぐに立ち上がったのだ。

慌てて妹の手を掴んで逃げようとするが、

玄関は男によって塞がれている。

              逃げ道なし。


男はナイフを妹へと、振りかぶった。

俺の顔を見てニヤニヤする。

妹は大きな目を見開いて震えている。



ドスッ

血しぶきが飛ぶ。



俺の。


俺は自然と妹の前に出て、妹におおいかぶ

さっていた。

俺はデブだし、この脂肪がナイフを通さない

んじゃね?とか思ったけど、普通に痛かった。


背中に焼き付く痛み。


「うああっ...!!ぐ」

久しぶりに声がでた。


何度も何度も刺されてた。

ドスドスドッドスッ

もう、どこが痛いのかわからなかった。


「兄さん.....?」

血まみれで、妹の胸に倒れかかっている

俺に妹はかすれた声でそう言って、

目から一筋涙を流した。


俺は死ぬ前に、と思って妹の髪に触れる。

ツインテールには血のついた白いリボンが結ばれ

ている。


俺が妹の誕生日にプレゼントしたものだ。

好きなアニメのヒロインがつけていて、とても

可愛いかったので、妹にも似合うと思ったのだ。

妹はとても喜んでくれた。

リボンをつけた妹はそのヒロインよりも

可愛かったのをよく覚えている。


兄さん!兄さん!兄~さん!お兄ちゃん♥


あっ!ヤバイ今、妹の走馬灯駆け巡ったわ...

最後、どっかのアニメの妹キャラ混じってたな。



俺が刺されまくり、力尽きたところで男は俺を

妹から引き剥がした。

抵抗もできなかった。

そしてナイフを妹に突きつける。



やめろ...   声がもう出なかった。

やめろやめろやめろやめろ

やめろぉぉおぉおおお!!!




さっきまでもう動けもしなかった体にエネルギー

がみなぎった。

フツフツと何かが体に沸き上がる。

体が熱くなっていく。


俺の体から下に力が流れていく気がした。

そして、俺と妹を囲む、



大きな魔方陣のようなものができる。


殺人鬼の男は驚き、後ずさりした。

男は慌てて魔方陣の外に出る。


魔方陣がだんだん光り、眩しくて直視できない

ものになっていく。

光りが強くなっている。

俺と妹は呆気にとられていたが、動けなかった。

そして光りは俺たちを包み込んでいって...


パット消えた。



あとには何も残っていなかった。


いや、正しくは殺人鬼の男と母親の死体だけ。

30才のニートとその妹はどこにもいなかった。


ピーポーピーポー


パトカーの音。

妹が兄の巨体に隠れながら、携帯で呼んで置いた

のだ。

男は逃げたが、待ち伏せていた警察官に見つかり、

御用となった。














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