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月作り

176センチだと色々不便だったので、体長を200キロくらいにする。

惑星作りをしている最中、ふと思ったことが。

「ウリエルさん。ウリエルさん。神位って1になれないの?」

「なれますよ。しかし自我が薄れて正しいことしか判断できなくなりますからやめといたほうがいいかと思います。」

うわ、それは嫌だな。

そんなこんなで太陽系創造というかもうあった。

さすが異世界。惑星と惑星との間隔がほぼ同じだ。たしか水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星だっけ。冥王星は惑星じゃなくなったんだっけね。

大きさはもとの世界とおなじ大きさで、結構小さい。いや、俺が大きいだけか。

全ての惑星はどろどろの溶岩みたいなものが表面を覆っている。

ちょうどいいし星の大きさ変えよっか。ついでに溶岩もどうするか聞こう。

「ウリエルさん。ウリエルさん。地球っぽい星の大きさ変えたいんだけど、どうすればいい?あと表面の溶岩もどうすればいいかな?」

「星の大きさは大きくなった星を頭に思い浮かべれば変えられます。溶岩は自然に任せるために、未来に行けばいいかと。」

そっか神だっけ俺。

言われた通りに大きくなった溶岩の塊を思い浮かべる。

おぉ。10個分足した大きさを想像したら11倍くらいになったかな。

未来への行き方は多分未来を想像して扉を開く感じかな。

えいっ。

ヒュッと今と未来を通じる道に吸い込まれる。そしてどんどん加速していき、ようやく出口だ!とおもったら、体から火が出ていた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

あれ、止まんない!どうしよう!星にぶつかる!

必死の抵抗も虚しく、ゴスン!といい音を上げて頭から惑星(ほし)に落ちる。

「痛っ」

実際は痛くないがつい反射で言ってしまう言葉。

溶岩はないな。というかなんか過去にはなかった大陸に俺の型ができてるし、さっきまでなかったはずの月の元っぽい欠片が惑星の周りまわってるわ。体小さくしといてよかった…って、もしかしてこれがこの星の月ができる理由!?絶対知られたくない!この真実!未来で偉い老人が

「え~このようにして、この星にある谷の形の龍神がドジをしてこの星に衝突し、月ができた、と考えられます。」

と真面目な顔でいわれたら(もだ)える!そして教科書にでてきて一生語り継がれる…うん、過去にいこう。

即決し、過去を思い浮かべようとする。そしたら…

「止めといたほうがいいですよヴァーン様。いまの衝突が一番ベストでした。」

うん。ウリエルが許してくれない。

「じゃぁもうちょっと先の未来までいくか~」

とウリエルに宣言するように言った。同時に未来を想像する俺。

「あっちょっとまってください!とまりか…」

なんか聞こえたけどもう遅い。未来に移動する時の道はすごく加速する。

そこでさっきウリエルが言おうとしたことを理解する。

「あれ、止まんないじゃん!ウリエルどうにかして~!」

「だから言ったのです、ヴァーン様。もう少し私の話を聞いてください!もう知りません!」

プンプンと言いたげな声が聞こえた。

「プンプン!」

あ、言っちゃった。

しかしどうしよう。あと5秒もしないうちに地球に激突するよ。とりあえず体小さくして…そうだ!運動方向を変えればいい!

とりあえず実行。地球に激突する三秒前くらいに尻尾をしならせ高速旋回。惑星(ほし)の反対方向を向いた時に勢いよく尻尾を振る。気分はそう、ブランコだ。すぐに音速を超え、やがて光速に近くなった。運動方向が釣り合う時に尻尾を伸ばしてその場で光速旋回。ちなみに血液がないから血はのぼらないので頭は痛くならない。あと五感すべてシャットアウトしているのでクラクラもしない。旋回をやめるとなんか重力が発生してた。ウリエルさんが

「流石です、ヴァーン様。ベストな位置に重力場を発生させました!止まろうとするついでに月も作るなんて!」

なんかめっちゃ誉めてくる。

「そういえばどうやって止まればよかったの?」

「世界を止めることを念じれば止まりました。そのときは物質、魔力、時、惑星(ほし)の脈動さえもとまりますから世界が崩壊することはありません。」

へ~なんか俺凄いなー。とにもかくにも月のもとを作ったようだ。ドジで作ったと未来の生命体に言われるのは覚悟をしているので、気持ちは少しだけ…ほんの少しだけ沈む。本当だよ ?

よし、月も作ったし未来にいくか!

アルヴテリアは地球の体積の10倍ではなく、直径の10倍です。

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