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2日目の冒険者区域で2

冒険者区域の冒険者ギルドとあって、外観はとても大きかったが果たして中は。


「外からみた通り中も広いな。肖像画はどこにあるんだろうか。」

「あれじゃない?」


セラスの指差す方向に顔を向けると、天井に4人の顔があった。おそらくあれがSランク冒険者たちなのだろうが…若い。というか若すぎる。魔王とやらが一番歳をとっているのだろうか…


「あっ、あそこにSランク冒険者が大まかに紹介してあるわ。えぇっと…左上が魔王様ね。本で読んだ時よりも少し若いわね。」


まさかの一番若そうな奴だったよ…


「その隣、右上が剣王マルスね。その実力は個人で軍以上の力を持ち、魔王様に引けを取らないほど。そして右下が冒険王ヒューズ。彼はこれまでに前人未到の遺跡や洞窟を1人だけで、それも短期間で攻略した冒険の天才よ。最後に右下の技巧王ウィリウズ。彼は発明家で、その発明した道具を使って高位の魔物を討伐…というより道具の実験をしているの。」

「へ、へぇ。」


これじゃどっちがエスコートしているのか分からない。まぁこの世界に対してあまり知識がない俺から説明を受けても知っていること以上のことは出ないか。ここは素直に説明を受けておこう。というか冒険王が一番歳をとっているのには驚いた。いや、この世界じゃ寿命なんて種族で大きく違うか。竜人なんて200歳が最低ラインだし、俺なんか寿命ないし。


「さて、次にいくか。」

「そうね。次はどこに?」


聞かせたのはいつ飯を食って、いつ移動して、訪れる場所はいくつか、ということだけだ。あとは何も言っていない


「あそこだ。」


指を指したのは、冒険者区域に立っていれば必ず見えるであろう、塔だ。おそらく外敵を早期発見するためのものだろう。かなり高い。


「あそこに登るの?」

「うむ。冒険者区域といったらあれだしな。冒険者区域の端から端までを見渡せ、逆からでも見える、王都東区域の中央に建っているから方角が分かる目印にもなる、等々。」




という訳で真下につきました。問題となるのは1kmを越えた高さだが、ご存知の通りエレベーターがある。まぁきちんとおもりもつけて負担は軽減してあるが。


「いくぞ?」

「あ、ちょっとまって。ここは軍事的にも大切なところなのよ?そんなやすやすと―」


心配しなくても。


「どうぞ。」

「うそ!?どうやったの!」

「秘密だ。さ、乗ってくれ。」


この塔は高さだけではなく、見張り兵が暮らせるような部屋があり、そのために階がある。最上階、見通しのいい展望台は300階。直径も50メートルと結構あるのだが、各階層が個人の階になっていて、とても広々としているそうだ。だからここは一般解放はされていない。それを可能としているのは、言うまでもないだろう。


展望台には賢者が広めたであろう望遠鏡が置いてあった。


「わぁ!人外の力を使った景色と、人造の物から見渡す景色がこんなにも違うなんて!」

「失敬な。」

「あはは。ごめんなさい、ヴァーン。」

「まぁ、楽しめてくれているんだったらそれでいい。」

「えぇ、すっごいわ!私の国にはこんなものないもの。」

「そうか、そりゃよかった。」


それだけでも連れてきただけのことはある。まぁ俺も初体験を至上とする主義だからな。人造の物でここまでの物を作るなんて、魔法と地球の科学が合わさったらどんなことになるか。


「ヴァーン、次に行くところはここから見える?」

「もちろん。クイズにでもするか?」

「そうね。それじゃ、ヒントを貰えない?」

「そうだなぁ…北―」

「―鍛冶街ね。行きましょ?」

「どんな頭してんだお前は。」

「お前とは失礼ね。私にはセラスという立派な名前があってですね?」

「ぷっ」

「ふっ」

「「はははははははは!!」


こんな一時が永遠に…




「へぇ、鍛冶街ってだけあって冒険者が多いわね。」

「当たり前だろ。冒険者区域だぜ?ここは。」

「その中でも一番多いんじゃないかしら?」

「まぁ、ギルドは例外だけどな。」

「それもそうね。」


セラスとともに武器や防具、アクセサリー等をみてまわる。


「冒険者区域の鍛冶っていっても武器や防具だけじゃないのね。ブレスレットやネックレス、指輪や装飾、鍵までと幅広いわ。」

「そうだな。この冒険者区域にも一応一般人は暮らしているから、いろいろと必要な物もあるんだろ。それに商売をするための商店もある。ただ単に冒険者だけの区域ってわけじゃないんだ。」

「そうね。」


セラスが珍しそうに商品をみてまわる。そこに気に入ったのがあったのか、遠慮がちにこちらを見てくる。


「もちろん。おやっさん、これくれや。」

「はいよ。3000ウェイズだが?」

「釣りはいらん。」


そういって5000ウェイズを手に落とす。


「お、ありがとさん。礼としちゃなんだがこれも持っていってくれや。思っていた能力とは別の能力が付けられてな。値はある程度張るが、これがまた売れなくてな。なら誰かにつかって貰ったほうがこいつも喜ぶだろ。」

「お、ありがたく受け取っとくぜ。またな。」

「あぁ、次もよろしくな。」


貰ったのは首輪。買ったのはブレスレットだ。おやっさんは能力付け、とかいっていたが物にも権限はあるのだろうか。すこし見てみよう。


首輪の権限をみてみる。


なになに?権限は『虫の知らせ』、迫る事象をなんらかの手段で知らせる権限か。これはいいものだ。


次にブレスレット。


ブレスレットの権限は『耐久・耐性権限上限2解放』か。現在の権限を2段階上にするという権限だな。分かりやすく説明すると、耐久力、耐性が2と1だった場合、これを着けていれば耐久力、耐性が共に2上がって4と3になる。耐久力が4にもなると痛覚に慣れた兵士が最低ラインだし、耐性が3くらいだと即効型の毒なんかは効かない。さてさて、セラスの権限はと。


セラスの権限を見てみる。


『筋力1』『耐久力1』『耐性3』『智力3』『威圧1』『上に立つもの』『話術3』『魅了2』『生け贄』『将来の約束』か。まぁ力と耐久力はか弱い女子中学生の一般人だが、耐性がおかしいくらいに高い。素で『耐性3』なんて青酸カリ飲んでも問題ないレベルだぞ?どうやったら獲得できるんだそんな耐性。この耐性と同レベルなのが智力と話術か。『智力3』は教師から大学教授まで。『話術3』はメンタリストや占い師等、そういう界隈の職業の人が多く持つ権限だが、これはもちろん、腹の探り合いをする上流階級なら誰でも持っている。『威圧1』や『上に立つもの』とかも上流階級なら誰でも。『魅了』の権限は相手を引き寄せる権限で、なにも異性だけじゃなく、人徳に魅了される、等もある。『魅了4』にもなると動くだけで魅了されたり。それらはいいが『将来の約束』なんてのも『耐性3』並みにおかしい。そんな約束した覚えないぞ?それともまた俺と接触したからその先の未来が決まったとかそんなノリか?まぁ気にしている余裕もないか。『生け贄』っていう権限もあるのだから。


「いいの?ヴァーン。」

「もちろんだ。何があっても絶対外すなよ?」

「えぇ。そこまで言うのなら。」


これでとりあえず耐性はバッチリだ。『耐性』権限は毒だけに効果があるわけじゃなく、熱耐性、痛覚耐性、麻痺耐性、等々、幅広い。しかし痛覚耐性なんかは便利な反面、危険もあるので耐久力も伴わないと非常に危ない。だから別のも買ってやらないとな。


「すまんおやっさん、これとこれとこれもくれ。」

「お、戻ってきたか。これらも結構値は張るが?」

「あぁ、さっきのお返しだ。」

「ありがとよ。今日はお前さんのおかげで儲かりまくりだ。」

「仲間や家族に使ってくれや。」

「おうよ。」


そういって500000ウェイズを手に落とす。


「これもな。」

「あ、ありがとう…なんだかこれ以上ない変な感じだわ。」


買ったのはネックレスと指輪とピアス。ネックレスの権限は『耐久力上限2解放』だ。これはすごいぞ。耐久力とは肉体的固さ。打たれ強さともいっていい。『耐久力1』の権限では赤子から中学生男子までの肉体的耐久力が。『耐久力2』では高校生男子から一般人男性まで。『耐久力3』はスポーツ選手から世界チャンピオンまで。『耐久力4』は戦士から異世界の戦士、蛇の域まで。『耐久力5』は銃弾を肉で防げる域から銃弾を弾くレベルまで。そして指輪の権限は『所持権限最大発揮』。内容はいま持っている権限の力を最大限引き出せる効果で、0.01%でもその権限を持っていれば100%の力を手にできるということ。簡単にいうと新米兵士が指輪をつけるだけで蛇並みの力を出せるということ。しかし権限をあげすぎるのも身を崩壊させるだけなので、ここら辺が限界だろう。いまセラスは地球のすべての毒物や病気、中位の呪いでも死なない。防御でいったらそこらの冒険者よりも強い存在になっている。最後にピアスの権限は『権限任意装備』だ。装備している物を任意で装備化するという物。ようはピアスをしていれば装備が外れても権限は残るということ。そしてピアスの権限も例に漏れず装備化でき、これだけでもチート級ということがわかる。これで耐性だけでいうと上位の呪いは効果がなくなり、神々や上位存在の命令もある程度は弾ける。異常な存在ここに極まれり、だな。まぁそんな存在を作れる物を作るおやっさんもおやっさんだが。

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