おばあさんのうち 2
そこにはいつも通りベットがありました。
おばあさんのいつもの部屋です。
布団がふくらんでいます。
「やっぱり寝ていたのね。」
おばあさんの様子を見ようベットの近くに寄っていきます。
いつもおばあさんは顔を見せてというので、フードをめくり顔を出しました。
それまで隠れていた顔が全部見えました。
母親譲りの黒目黒髪。目は少したれ目でくりくりとしてます。癖のない髪は背中まであり、普段はフードの中にあります。
日中はほとんどフードを被っているので、肌は白く透き通るようです。
唇は花のように可憐でほんのりピンクです。
ちょうど頭には辺りまで近づくといつもと違うことに気がつきました。
「お、おばあちゃん?」
「んー?」
違う!やっぱりおかしい!
声が、違う!
いつもより明らかに大きく膨らむ布団!
ゆっくりと布団が持ち上がり一番先に現れたれたのはシルバーブロンドの髪です。
あれ?
これ、どこかで?
回らない頭とハクハクと動く口。
更に布団から出てきた顔を見て呆然とします。
「ど?どうして?」
もしかしたら、家を間違えた?
そうだ、間違えたんだ!
おばあさんのうちにくるのは久しぶりだったし、間違えたんだ!
「あ、すいません、お家、間違えたみたい?で‥」
回れ右をしてあわてて部屋を出ようとしました。