リン2
「待てって、コウ! 魔人と旅なんて!危なすぎるだろ!」
リンと旅をすると話がまとまりそうだったとこに、
マーカスが割り込んできた。
「危ない??こんな女の子の何が危ないんだ?マーカスさっきからびびりすぎじゃねーか?」
マーカスはリンを見てからずっと様子がおかしい。
恐怖や恨みの感情をずっと持っている。
「何がそんなにダメなんだ?」
俺はマーカスに尋ねる。
「何がって、、、だって魔人だぜ。。見ろこんなに禍々しい、、」
マーカスはそう言ってリンの方に目を向け、、
「禍々しい?」
リンはキョトンとした顔でそう答えた
「いや、たしかに、、こう見ると普通の女の子だ。。」
マーカスは目をこすりながらそう言った
段々と正気に戻っているような気がする。
「俺はびびりすぎてたのか、、、魔人は危険だと小さい頃から教え込まれてたのと、あのあの膨大な闇の魔力を見たら、どうも正気じゃいられなかったみたいだ。。」
確かにこの部屋に入った瞬間、何というか禍々しい雰囲気を感じたもんな
「そう、、昔からずっと私はこの力のせいでみんなから嫌われてた、、外に出たら一緒にいるコウも嫌われるかもかも。。」
リンは悲しそうにそう話す。
「いや、だが今のこの子からはそんな禍々しさは感じなくなってる。。闘いで魔力を消費したからか?」
マーカスがぽつりと呟く。
「わたし、、こんなにギリギリまで力を使ったのは初めてかも。。ずっと魔力を少なくしたら、嫌われない?」
なるほど、闇の魔力の禍々しさが恐怖の対象になるなら、ずっと魔力を使い切った状態なら今のマーカスと同じような反応で済むのかもしれない
ただ、どうやってずっと魔力を使い切った状態を維持するかだな、、
普通にしてたら魔力は自然回復してしまうしなあ、、
「リンがずっと着火とかの魔法を出してたら、魔力は回復しないのか?」
俺はリンとマーカスに尋ねる。
「ううん、着火レベルの魔法ならわたしの場合、魔力の回復のほうが早い、それに、、闇の魔力は、、多分普通の魔力とは別。。」
「闇の魔力は、、別?」
別というのはどういうことだ?魔力にも種類分けがあるのか?
「確かに、、聞いたことがある、闇と聖の魔法を使うには、それぞれ別の力は必要だってな。恐らくその力が恐怖の対象となっているんだろう。」
マーカスがそう教えてくれる。
「ってことは、闇の魔法を使いまくらないといけないということか、、」
さっきの重力魔法みたいなのを連発しておかないといけないのか、、
「ん、それならなんとかなるんじゃねえか!」
俺はふと、いい案を思いついた。