闇の力を持った女の子 2
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「落ち着け」
俺は女の子頭に撫でるように手を置いた。
「え、、、?」
彼女は何が起こってるのか分からないようだった
不思議そうに怯えたように
「こ、、殺さないの?」
そう尋ねてくる。
「はぁ?殺すわけないだろ、俺は人殺すのなんて嫌だし、ましてやこんな女の子?絶対無理」
俺はそう言い切った。
「ほ、ほんと、、?」
「あぁ、ほんとだよ」
俺がそう言って軽く微笑むと、スッと周囲の重たい空気が消え去った。
「きゃ、、」
女の子はそう言って急にしゃがみ込む。
「お、おい、大丈夫?」
「手、、重たすぎます。」
どうやら俺の手の重みに耐えれなかったみたいだ。
え?手ってそんなに重たかったっけ?
、、、そーいやマーカスを持った時もすげぇ軽かったもんなぁ。
俺この世界では、なんか、重いのか、、複雑だ
「お、おい?コウ?か、勝ったのか!?」
俺が考えこんでいたからだろう。マーカスが遠くから声をかけてくる。
「ん?あぁ、多分。もう戦わなくていいよな?」
俺は女の子に話しかけると、女の子は上目遣いで
「え、はい、、貴方がよければ、、」
「あぁ、俺は コウ って言うんだ。ま、とりあえず話し合おうや」
俺はそう言ってその場に座り込む。
「コウさん、、ありがとう。です」
女の子はそう言って俺の前で体制を立て直す。
「お、おい!まだ生きているじゃねーか!大丈夫なのか?」
「いや、こんな子殺せるかよ」
「だ、だって魔人だぞ!確かに今はあまり闇の魔力も感じないけどよ、、みたかよあの力、、気が変わったらいつでも殺されるじゃねーか!?」
マーカスは少し離れたところで身構えてる
確かに自分をいつでも殺せる相手が近くにいるのはとてつもない恐怖だろう。
それにこの子は俺たちを本気で殺しに来ていたし、現にマーカスは殺されかけている。
「なぁ?なんでこんなとこに1人でいるんだ?そしてなんであんな力が使える?」
とりあえず話をきいてみなければならないだろう。
正直この子に関してはわからないことだらけだ。
「は、はい。。まず私の名前はリン。もう長い間この中にいると思います。そして、なんでここにいるのか、なんで、こんな力を使えるのかは、、分からないんです。」
女の子はリンという名前のようだ。この子にぴったりの可愛いらしい名前だ。
それより、
「わからない?なんで?」
俺は疑問を投げつける。
「ここの中に入るまでの記憶が、、ないんです。。」
女の子は悲しそうにそう言った。