VS キングスケルトン
ドッシャーンン
俺が足を踏み入れた瞬間,部屋の天井からなにかでかいものが降ってきた。
「でっか,,こいつがキングスケルトンか」
俺は体長5メートルほどの骨を見上げてそう呟く。
カタカタカタカタカタ
ん?キングスケルトンだけに目が行ってたが地味に普通のスケルトンもいるみたいだな。
6体くらいだし,まずは普通のスケルトンから倒しとくか。
俺の初めての魔法の餌食にしてやるぜ!
この遺跡の奥の部屋まで歩いている途中,俺はマーカスから魔法について聞いていた。
魔力や,魔法系のスキルを上げる方法についてだ。
マーカスによると,魔力は魔物などを倒して経験値が入ると自然に増加するらしいが,スキルはそういう訳ではないらしい。魔法系のスキルを使うためには魔法を使わないといけないとのことだった。
そして,そのスキルを用いて魔物などを倒すとその用いたスキルのレベルもあがりやすいらしい。
そこで,俺はこのキングスケルトンと一戦は魔法を使って倒したいと思っていた。
そのために俺なりに魔法を考えたのだ。それを初披露といこうかな。
そんなことを考えながら俺は右手に魔力を込める。
「石球」
俺は右手の中に野球の硬式ボールほどのサイズの石の球を作るイメージを持ちながらそう呟いた。
そうすると,見事に右手の中に球が出現した。。石ではなく泥団子のようなものだったが。
「ま,まぁいいや!おら!」
俺はその泥団子を一番近くのスケルトン目がけて投げつけた。
バシャーン
俺の投げた泥団子はスケルトンにあたると飛び散った。まぁ泥団子だしな。
だが,かなりのスピードを持っていたので,スケルトンもまた,飛び散ったのであった。
「どうだ!俺の魔法は!」
俺はそう声を上げた。
「いやいや!ほぼ力技だろそれ!!!」
部屋の外から見ていたマーカスが何か言っているが気にしないようにしよう。
「えい!そりゃ!」
この要領で更に2体のスケルトンも倒した。
そしてもう一度石球を作ろうとする。
「あれ??」
しかし,何も起こらない。
なんと,ここで魔力切れを起こしてしまったのである。
残り3体のスケルトンがチャンスと思い,コウに襲い掛かる。