初めての魔法
おー、ステータスはまぁまぁあがってるなぁ!
体力が 12 から 20 になってるし、
投擲スキルもレベルアップしてる!
あ、あと攻撃力と賢さも地味にあがってるぞ。
それに、魔力が10まであがっているぞ
と、いうことはだ。遂に魔法が使えるはずだ。
俺はワクワクが止まらなくなってきた。
マーカスはまだ取り込み中みたいだし、ちょっと試してみるか。
俺は自分の手の上に火をつけるイメージを持つ
そして、
「点火」
俺のその言葉とともに右手の上に火が灯される。
「おー!きた!ついに!!!」
俺が喜びを口に出してしまっていたら、治療が終わったマーカスが不思議そうな顔で近づいてきて俺に話しかけてきた
「ん?どうしたんだ一体?」
「見てくれよ!初めて魔法使えたんだよ!」
俺がテンション高めにそう言うと、
「はじめて!?、、コウ、、あんた本当今までどんな生き方してきたんだよ。。」
そう言って呆れたような顔をしていた。
だが俺は気にしない。これで俺も夢の魔法使いだ!
「まぁそれはそうと待たせたな、もう大丈夫だ、、行くか?」
マーカスがそう聞いてきた。
そうだな。とりあえずここからは早く出たいもんな。
「あぁ、道案内頼むよ」
その言葉と同時に俺たちは歩き出した。
道中は全くと言っていいほど何もなかった。
マーカスの魔力感知によるともうスケルトンも残っていないとのことだった。
「さて、ついたぞ。この奥の部屋だ」
マーカスは立ち止まってそう言った。
意外と早くついたな。
「おっけー、よし。勝てるかなー?」
「キングスケルトンを1人で倒すとなるとA級の冒険者レベルなんだが、、とりあえずはあの堅い骨にダメージを与えれるかどうかだな。幸い動きは速くないから深追いせず遠くから攻撃すれば勝機はあるはずだ」
マーカスがキングスケルトンの特徴や戦いかたを教えてくれる。
たが、正直自分の力が有り余りすぎて負けそうな気はしないからな。好きにやらせてもらおう。
「あ、マーカスはどうしとくんだ?」
「俺はすまないがここにいてもいいか?、、何か補助がいるなら手伝ってもいいんだが。」
「いや、ここにいていいよー。勝てなかったら逃げるからその準備だけしててw」
俺が冗談混じりにそう言うと
「それに関しては誰にも負けないぜ」
マーカスは得意気にそう言った。
なにもかっこよくない。
「じゃ、行ってくるわ」
そして、そう言って俺は部屋の中へと足を踏み入れた。