初めての仲間。
「ってわけで、スケルトンの大群に追われて、あんたに助けて貰ったというわけさ」
マーカスはこれまでの経緯を一通り話し終えた。
省略したので、分からない人は ある冒険者の災難。のとこを見てくれな。
「なるほどなぁ、、この奥に行ったらスケルトンキングが待ち構えているのか」
「あぁ、、そうだな。あんたはこれからどうする?」
マーカスは俺の動向を尋ねてくる。
「そうだなぁ、ここで逃げ回ってても仕方ないしなぁ。倒せそうなら倒したいよなぁ。」
この世界に来てからの戦いは全て余裕だった。だからどうにかなるのではないかと思っている。
「そうか、なら俺も連れて行ってくれないか?戦闘では役に立たないが、その他の補助なら任せて欲しい!」
マーカスはそう俺に頼みこんできた。正直これはとても嬉しい話だ。俺はそれなりに強いみたいだが、この世界での常識や生き方が分からない。マーカスならそれを補ってくれそうだからな。
「もちろん!むしろよろしく頼むよマーカス!俺のことは コウ って呼んでくれ。」
「本当か!?あぁ!よろしく頼むよ、コウ」
こうしてマーカスと共に行動することが決まった。
「なら早速役に立つとこを見せないとだな」
マーカスはそう言うとスケルトンの残骸に向けて手を出し、
「回収」
そう唱えるとスケルトンから小さな石のようなものが飛び出してマーカスに向かってきた。それも1つ2つではない。100個近くあるんじゃないか?俺が倒したスケルトン全部から飛んできてるみたいだった。
「危ない!」
俺はそう言ったが、石のようなものはマーカスにぶつかることはなく右手に吸収されているようだった。
「え、、今のは一体??」
俺は何をしたのか分からなかったため、マーカスに尋ねる。
「ん?今のは魔石を集めたんだよ。便利な魔法だろ?」
「あー、まず魔石ってなに?魔物倒したら出てくるみたいなやつ?」
「は!?魔石を知らない!?コウ、あんた本当何者なんだよ、、」
「あぁ、、その辺はなぁ。。またおいおいな。」
マーカスには本当のことを話してもいいかもと思ったが、それでもせめてこの魔の遺跡を突破した後だ。
「そうか、、その魔力の少なさでそれだけの強さなんだ。あんたも色々大変だったんだろな」
マーカスはそう言って1人で納得していた。
この強さを手に入れるのに苦労ほとんどしてないのだが。