VSスケルトン軍団。2
あけましておめでとうございます
「ふぅ〜流石にちょい疲れたなぁ〜」
俺はあたりに散らかった骨だらけの残骸を見ながらそう呟く。
石を拾ってはなげて、追いつかずに近寄られたスケルトンは左手の棍棒で粉砕した。
その作業を繰り返すことでスケルトンの軍団を壊滅したのであった。
「あ、あんた、、何者なんだ??」
後ろにいた逃げてた人から遂に声をかけられた。
この人は俺の足元から石がなくなりそうになったのを見ると、後ろから石を集め俺の足元へと投げ入れてくれていた。おかげで、かなり楽をすることができた。
とても気が利く人みたいだ。ずっと相手をすることができなくて申し訳ないと思っている。
「何者って、、まぁ、ただの人間?」
俺が困ったようにそう答えると、
「どこにあのスケルトンの大群を、しかも魔法もなしに倒せる ただの人間 がいるんだよ、、、もしかしてこの魔の遺跡を攻略するために来た高ランクの冒険者か!?」
「ん?ちょっと待って?魔の遺跡??ってなに?」
俺は何か不穏な言葉を聞いたので確認してみる。
「知らない、、か。そうだよな。。ここはな禍々しい魔力で満ちているんだ。恐らく奥に魔人がいる。」
な、なんだってーー!?
魔人って村長が言ってた、危険な存在のやつだろ?
「まじかよ、、俺はこの遺跡の奥にお供えものをして欲しいって頼まれただけなのになぁ、何でこんなことに」
俺は不満をぼやいた。
「なぁ?頼まれたって誰にだ?」
「ん?あぁ村の村長さんだよ」
すると逃げてきた人は なるほど。 と呟き、
「あんたも騙されたみたいだなぁ」
そんなことを言った。
正直俺も薄々気がついてはいた。入り口の扉は閉まるし、魔物はめちゃくちゃ出るし、でも村長さんには色々教えてもらった恩があるからな。疑いたくはなかった。
「てか、今 あんたも って言ってたけど、お前もお供えものしてきてって言われたん?」
「いや、俺たちは魔物、スケルトンの討伐の依頼を受けたんだが、こんな魔の遺跡とは聞いてなかったからな」
俺が訪ねると、逃げて来た人はそう言った。
んー、色々気になることが多すぎるぞ。
「なぁ?俺は今の状況がよくわからない。だからお前が知ってることとかこれまでのこととか色々教えてくれないか?」
「あぁ!もちろんだ、あんたには助けて貰った恩がある!俺に出来ることはなんでもするさ!」
「ありがとう、助かるよ!」
「まず俺はC級の冒険者のマーカスだ。ここへはさっき言った通り依頼できてたんたが、、、」
そうして、逃げて来た人。改めマーカスはこれまでの経緯を話し始めた。