目が覚めたら知らぬ場所2
うん、これ体軽いどころじゃねーわ
吹き飛んでいった薬中(笑)を見ながら冷静に分析する
歩いたり手を振ったりするくらいでは少し体が軽いなーと思う程度だが意識して力をいれるだけで昨日までとは違い、とんでもない身体能力になっている
試しに近くの木を軽くなぐってみると
ズドーン
殴った部分の木は粉砕されなぎ倒されたのであった
あ、これやべーわ、どうしちゃったんだろ
冷静に分析すればするほど意味が分からない
とりあえず俺は凄い力を手に入れたようだ
と、1人で考えていると
「ひ、ひえー、、とんでもない化け物だこいつ、、」
先ほど飛ばされた薬中(笑)の仲間が腰を抜かしていた
こうは無言で近づいていく
「ひ、、お助けを、、命だけは、、」
こうは薬中仲間の目の前に行き
「なぁ?町ってどこだ?素直に教えてくれたらこれ以上危害を加えたりしないからさ」
そう言うと
「は、はい!町はこの山の麓、少し西に進んだところにあります!ここから歩いて2時間くらいかと!」
「なるほど、、2時間かー、、腹減ったし金もないんだよなぁ〜」
こうがそう呟くと
「こ、これをお持ちください!!お金と食料などが入っていますので!」
そう言って薬中仲間は袋を渡してきた
完全に俺に怯えきっている
これじゃ俺がカツアゲじゃないか
「いや、ちょ、待って?本当貰っていいの?」
「は、はい!もちろんでございます!!それでは私共はこの辺で、、」
そう言って距離を取る薬中仲間達
どうやら気を失った薬中を引きずりながら家に帰るみたいだ
「あ、うん、気をつけてー」
こうがそう言うと薬中達は一目散に去って行った