初めての魔物
いや、ガタンってどういうこと?なんで入り口塞がれた?
俺は入り口を振り返り冷静に考えてみる。
しかし、考えても分からない。
「まぁどっちにしろ奥まで行ってこれをお供えしてこないといけないもんな」
腰につけてる壺に1度目を落として再び遺跡の奥の方へと向きなおる。
まぁ入り口の件については帰りに考えよう。時間が経てば開くかもしれないしな。
そんなことを考えながら俺は再び歩き出した。
ちなみに遺跡の中は適当な感覚で灯りが灯っている。電気なんてものではなく、火がついている感じだ。
これも魔法なんだろうか?
「ん??誰かいるのか??」
その灯っている灯りの先に影のようなものが見えた。
カタカタカタ
返事はない。代わりに何か不気味な音が鳴り響く。
そして影と音はドンドン近づいてくる。
カタカタカタカタカタカタ
「うわああ、なんだこいつ!?」
影と音の正体が分かり俺は驚き声をあげる。
そこにはなんと人の形をしているがそこに肉や皮はなく、骨だけとなったものが存在していた。骸骨。。いや、スケルトンか。
「まさか、、これが魔物か、、」
恐らくそうだろう。骨だけで動きまわるなんて魔物以外考えられない。
それにしても気味が悪い。ホラー苦手な人なら絶叫もんだろうな、、
てか、何が魔物なんてほとんど出ないだ。遺跡入った瞬間出たではないか。
「まぁ、でも弱いのかな?」
確か村長は村人でも倒せるくらいの魔物しか出ないと言ってたからな。村人でも倒せるなら俺にだって倒せるだろう。そう思い俺は棍棒を構える。
カタカタカタカタカタカタカタ
スケルトンはもう目の前まで迫っている。
恐らく俺を敵と認識したのだろう。一直線に向かってきている。幸い動きはそんなに早くない。
俺は待ち構えることに決めた。野球のスイング前の構えの様に棍棒を構える。もう少し近づいたら、、打つ。
もう少し、、もう少し、、
きた!!
「うおー!唸れ棍棒!打撃スキル5!!」
俺は技名を叫び、棍棒を振り抜く
ガッシャーン
スケルトンは砕け散った。
こうして俺の初めてのVS魔物戦はあっけなく終わった。