ステータス2
これは、、どうなんだろう。。
色々とアンバランス過ぎてよく分からない。
「ステータスは見れたようじゃの。」
「はい。。でもいまいち数値がよく分からなくて」
「そうじゃのう。まずHPじゃが、簡単に言うと生命力みたいなもんじゃ。これが0になると死んでしまうと思えばいい。だいたい一般の成人男性の数値が10くらいかの」
なるほど。HPなんてゲームみたいな表示だな。
それにしても俺のHPは12か。完全に一般人だな。
「次はMP。こいつは魔力じゃな。魔力というのは魔法を使うために必要なんじゃ。魔法がないとなんにもできんからの。このMPが1番大事じゃな。これは個人差が結構でるんじゃが、魔力は生活に必要じゃからどんな人でも小さい頃に鍛えるんじゃ。だから、村人なんかで30くらい。兵士や冒険者は50くらいはざららしいの」
な、、なんだと、、村人で30、、?
対して俺は、2 、、しかも1減ってる、、
「ちなみにMPは魔法を使うと減るんじゃ。さっきの点火は魔力制御のレベルが低い者でも3もあれば使えるの。」
「魔力制御のレベルが高いとMPの使用量は減るんですか?」
そうだとすればMPの少ない俺でも魔法が使えるかもしれない!
「そのとおりじゃ。魔力制御のレベルが低いとこのステータスプレートに魔力を流すだけでMPを使うこともあるらしいの」
、、俺のこのMPの減少は恐らくステータスプレートに魔力を流したことが原因だろう。
と、いうことは、だ。
俺はMPが壊滅的に少ない上に魔力制御すら出来ない。そりゃ魔法なんて使えないわな。
「、、、お主のMPについては聞かない方が良さそうじゃの」
恐らく沈んだ顔をしてたのだろう。
この村長は気遣いのスキルレベルも高いみたいだ。
「次は年齢と職業じゃな。AGEが年齢 、JOBが職業じゃ。これは記憶のないお主の手がかりになるじゃないかの?」
確かに。本当に記憶が無ければ自分の年齢と何をしていたかが分かるというのは大きな手がかりだ。
しかし、俺は自分の年齢は分かっている。そして職業は大学生なので学生だろう。
ん?しかし、職業の欄が何も表示されてないな。
「だいたいの人間は15歳で何かしら職につくからの。稀にそれ以上に学業を続けるものもおるが、それでも20歳を過ぎたら職についてるはずじゃ。お主も何らかの職業が表示されておるじゃろ?その体格だと兵士とかかの?」
村長はそう聞いてくるが、、
「いや、、JOBの欄が表示されていないんだが、、」
そう言うと村長は驚き、
「お主、、その年齢その体格で無職じゃったんかの、、」
哀れみの目で俺を見てきたのであった。