目が覚めたら知らぬ場所
「、、、あっつ。しかも超眩しい」
照りつける夏の日差しの中俺は目を覚ました。
あれ?てか、何で俺こんなダイレクトに日差し浴びてんだよ、、昨日カーテン閉め忘れたか?
そんなことを考えながらまだしっかりと開いてない目をこすりながら体を起こした。
「え?あれ?、、、何?何処ここ?」
目を開けてあたりを見渡すとそこは山の中だった。
「いや、おかしいだろ、、俺は確かに昨日家で寝たんだがな、、」
これは、、やべーな。全く身に覚えがない。
なんで俺はこんなとこにいるんだ?
「しかも、手ぶらかよ、、、勘弁してくれ」
俺、白海 洸は自分の着ていた服のポケットに手を入れながらそう呟いた。
自分がいる場所も今が何時なのかも分からない。
人生においてこんな経験をすることになるとは、、
「まぁ、、とりあえず山から降りるか、、」
もしかしたら、山から降りたらなにか分かるかもしれない。
洸はそう思い、山から下山しようと立ち上がった
ザッ
「お、なんか今日は調子いいぞ」
どれくらい寝たかは分からないが、凄く体調がいい。
今までなかったくらいに身体が軽い
そして、下山を始めようとした瞬間、、
「おい、、そこのお前」
突如後ろから野太い男の声が聞こえてきた
洸が振り向くとそこには1人の男が立っていた。
その男風貌はまるで山賊のような感じである。
「えっと、、なんですか??」
急に声をかけられてびっくりしたなー
「今、何処から現れやがった?急に俺らの目の前で立ち上がりやがって」
おー、まさかイキナリ人に会えるとは!
日ごろの行いの良さがでたな!
「すみませんー、ここってどこなんですか?あ、あと今って何時ですかね?」
男は一瞬意味の分からないというような顔をして
手をこちらにあげてきた
「あぁ?ここは俺様の縄張りだ。足を踏み入れたものは皆殺しだ」
そう言って山賊さんは手に力を入れているぽかった
てか、ちょっと待って皆殺しっておい
正気かこいつ?絶対薬中だろ、、、
「ストーンボール」
薬中さん(旧名.山賊さん)がそう唱えると山賊さんの手から生み出された岩の塊が洸の頭に向かって飛んできた
「いや、ちょい待って!色々おかしいこと多すぎ!!」
洸は頭に向かってくるストーンボールを止めようと反射的に手を伸ばした。
絶対これは痛い。そう思ったが、
ビュッ
バコーン
「やっわw」
するとどうしたことでしょう、あんな硬そうに見えた岩の塊は洸の手に触れたとたん脆くも崩れさりました
......体感的にはやわやわな泥団子みたいな感じ
よくあんな柔い岩あったなーびっくりだわ
「な、なんだと、、こいつ今なんの魔法を使いやがった、、」
薬中さんはちょっと意味分からないことを呟いている。たいそう驚いた顔で
「油断は禁物ということか、、、ならば、これならどうだ。。ビッグハンマー!!!」
その瞬間、洸の頭上にデカイ岩のハンマーが出現し、
洸目掛けて降り下ろされた。
洸は次も柔いのかな?とか思いつつも
直撃を避けるため地面を蹴って前へ飛びだした
ズギャーン、、ドゴゴゴ
ドーン! ビュー バタ
するとなんということでしょう。
洸が蹴った山の地面が完全にえぐれ山の麓まで木が倒れまくってるではありませんか
そして、洸はものすごいスピードで前へ飛びハンマーを避けるどころか、薬中さんのとこまで一瞬でたどり着き、激突しました
その激突で薬中さんは飛ばされ、木にぶつかり倒れました。。
「まさか、、なんという身体強化だ。。騎士かなんかかこいつ、、、」
薬中はそう言い残し気絶しました
そして、洸は改めて思った。
「やっぱ今日体すげー軽い!」