Dr. みそじ 第6章
夢の様な大学生活から一転して、大学院生活に突入するわけで。
大学院って、何してるかわからない一般の方も多いのではないでしょうか。
事実、何やってるかよくわかりません。
それぞれの自己満足を、とりあえず知ってる単語知らない単語をこねくり回し、その研究がいかに役に立つかを国民へと訴える。
それを、研究者全員がやるもんですから。
大学にはそれぞれ学部ってもんがありまして。
薬学部だったり、医学部、工学部、理学部、農学部、看護学部。文系なら文学部とか経済学部ですかね。
大学院も学部と同じ様なくくりがあります。
その一つ一つに20くらいの研究室があり、それぞれに教授がいらっしゃるわけです。
それぞれの研究室は、互いに違う分野を扱ってますね。
例えば薬学と一言で言っても、薬を合成する研究室があれば、薬がどうやって人に効くかを調べる部屋もあり。
あるいは、病気がどのように発症するかとか、ウイルスについてだとか、薬の剤形について調べたりとか。
個々の研究室でやってることがバラバラで、生活スタイルもバラバラ。
ある研究室は朝から深夜まで実験室に居て、睡眠時間がほとんど取れない奴隷状態。
かと言えば、公務員スタイルで決まった時間にサクっと帰れる研究室もあり。
そんな研究室の中で、教授を筆頭に准教授、講師、助教など、スタッフが3~4人いるのが大半です。
そのスタッフの下に、学部4年生、大学院生、博士研究員などが何人かずつ配分され、
それぞれが自分の研究を主張するわけです。
だから、大学院をひっくるめて何やってるかと聞かれれば、
最先端研究かつ高等教育かつ非人道的労働。
とでも言っときましょうか。
まぁよっぽどの理由と強い意志がなければ、学費払ってまで行く様な場所ではないことだけは確かです。