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さくら色フェイトフル・トリップ  作者: 真城 しろ
第三章 所謂、ゴールデンウィークと言うやつです。
17/24

だいぶ唐突に始まる新メニュー開発

「すぐ近くにスタバができる事になりました」

翌日。ゴールデンウィーク明けの今日、開店準備を進めていた俺達の元に、さくらさんがやって来てそう言った。

スタバ。スターバリツと言う、世界的に有名なカフェだ。それは俺のいた時代でも同じ。


「?そうなんだ??」

だから何なのだろう。

俺が不思議に思っていると、常陽さんはなんとなく理解したようで、俺に解説し始めてくれた。


「多分、さくらさんが言いたいのは、ライバル店が来てお客さんが減るかも知れないから何とかしなきゃって事だと思いますよ♪」


「そう!その通り!何とかしないと、お客さんが減っちゃうかも、、、」


「そんなに変わるかな?こことは結構雰囲気違うと思うけど、、、」


「そんなことないと思いますよ♪だって、、、⸺⸺」

そう言って常陽さんが話し始め、、、なんか表情暗くない?

もしかして地雷踏んだの?いやこれコンカフェ関係ないじゃん。ってか自分から話してたじゃん。自分で埋めた地雷自分で踏み抜くなよ、、、

「だって」の後、ちょっと気になるけど触れないでおこう、、、

などと思っていたら、さくらさんがこの話題に踏み込んでしまった。


「だって、、、何?」


「いえなんでもないですよ。」

いつも満面の笑みで過ごす常陽さんの顔が、さっきまでと打って変わって闇に包まれるのを見て、さくらさんは彼女の地雷を踏んだと気付いたようだった。


「あー、いや!その、、、なんでも無いです、、、」


「そうですか。なら良かったです♪」

常陽さんはすぐに笑顔に戻った。

彼女のその変わり様に、さくらさんも戦慄を覚えたようだった。


「、、、で、さくらさん、何とかしなきゃって、具体的にはどうするの?」

俺が聞くと、さくらさんはよくぞ聞いてくれたと言わんばかりに自慢気に胸を張って言った。


「ズバリ!『映えな新メニューを作ってうちの店に興味を持ってもらう』です!」


「「新メニュー?」」


「そう。新メニュー。みんなで考えて〜」



「さくらさん、今から学校じゃないですか」

常陽さんが言ったように、今日は平日。俺たちは良いが、学校があるさくらさんは新メニューを考えてる時間はないはず。


「そう。なので、私は学校行ってくるから帰ってくるまでに幾つか考えておいて!じゃあ、行ってきます!」


「おい、ちょっと!」

バタン。と玄関の戸が締まり、さくらさん以外の3人だけになってしまった。


「困ったな。どうしようか?」


「あれ?新メニューの話なんですよねこれ。大地さんは知ってたんじゃないですか?」

俺が聞くと、大地さんは眉尻を下げて言う。


「確かに、近くにスタバが来ると言う話を聞いて、さくらとそういう話はしていたよ。けど、こんな唐突に、なんの詳細も決めないまま作り始めることになるとは思ってなかったんだ。だから、私もどうするべきなのかよく分からない」


「そうですか、、、」

新メニューのアイデアを考えること自体は簡単だけど、スイーツなのか軽食なのか、大盛りなのか普通盛りなのか。新メニュー開発を提案した本人がこの場に居ないのでは、そういう方向性の話は一切聞けないしわからない。


「取り敢えず何か考えてみましょう。私も居ますし♪」

常陽さんは相変わらずの笑顔で言ったが、、、これは罠だ。「私も居ますし」と言うのはコンカフェの勤務経験があるという事を指しているだろう。が、これに「そういえばコンカフェいたって言ってたもんね」とか返すとどうなることか、、、


「それもそうだね。考えてみようか」


「まあ、そもそもオーナーは大地さんですし、さくらさんに聞く必要もないですしね♪」

あ、ほんとだ。ってか常陽さん、それ分かってたなら最初に言ってよ〜。


、、、とまあ、そんなこんなで新メニュー開発を始める事になった。



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