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さくら色フェイトフル・トリップ  作者: 真城 しろ
第三章 所謂、ゴールデンウィークと言うやつです。
13/24

ゴールデンウィークお疲れ様でした〜。

確認はしておりますが、文章に一部不自然な箇所などがあるかもしれません…

「みんなお疲れ様。お陰様でなんとかなったよ」

5月3日。2024年のゴールデンウィークが終わる前日の午後20時。今日の営業終了をむかえて、閉店作業を始める前に、大地さんは俺たちを集めて言った。


「大地さんもお疲れ様でした。常陽さんも、接客も調理もで大変でしたよね?」

この数日間の二人の役割は、大地さんが主に調理を、常陽さんは調理も接客も担当していた。


「まあ、私はここのオーナーだからね。好きでやってる事だよ」

大地さんはやり切ったといった様子で答えた。調理は常陽さんと四季神さんが担当していたが、コーヒーを淹れれるのは大地さんだけ。さらに常陽さんが接客に出た時は調理が四季神さん一人になる為、結局ドリンクは大地さん一人でやると言う事になったので、流石に少し疲れが出ているような気がする。


それもそのはずだ。2日目以降は大地さんの言う通り、店は普段以上の混雑となっていた。ざっと普段の1.5倍といった所だっただろうか。


「いえいえ〜♪お役に立てて良かったです♪」

しかし、そんな中で調理も接客も担当していたはずの常陽さんは相変わらずの笑顔で答えた。正直、接客だけだった俺も結構大変だったんだけど、、、


「四季神さんはどうだった?」

四季神さんは2日目以降、主に調理を担当してくれた。以前二人でお出かけした時に食べたお弁当(手作り)から、料理ができる事は分かっていたので、その点心配は無かった。この喫茶店にそんなにハイレベルな調理スキルを要するものは無いので、レシピもすぐに覚えて、手際よくこなしていた。

ただ、お客さんからメイド姿について「かわいい」などと声をかけられると目を思い切り閉じて恥ずかしそうにして、動きが鈍くなってしまう時もあった。


「そうですね、、、初めてで大変な所もありましたが、いい経験になったと思います」


「まあ、翔子、バイトとかしたことなかったもんね〜」


「そうだったんだ。初めて知った。と言うか、それだと、去年までは俺も常陽さんも四季神さんもいなかった訳だから、今までは大地さんとさくらさんの二人きりで何とかしてたことになるけど、、、」

俺は、話を聞いて気になったことを尋ねた。4人でやっとだったこの期間を、今までどう乗り切っていたというのだろうか。


「ほら、前にも言ったじゃん。去年まではもう一人大学生の子が居たから3人。それに、ちょっと前まで例のウイルスが流行ってたから、今日みたいな混み方はしなかったしね」

俺はさくらさんに言われて思い出した。そう言えば、去年までは俺じゃなくて大学生の子が住み込みでバイトしてたって話だったな。


「そう言えばそうだったね。ところで、例のウイルスって何?」


「あ~。桜木くんは知らないよね。結構最近まで、大規模なパンデミックがあったんだよ。でも、桜木くんのいた時代でも、歴史、、、とかあるんだったら、授業で習ってるような気もするけど、、、知らない?」


「うーん、、、」

俺歴史そんなに得意じゃなかったんだよなあ、、、


「んー、、、あ、あれか。2019年頃から流行したっていう」


「そう。それ。ほんとに大変だったよ〜。うちみたいな所にはもう全然お客さんが来なくて」

そう言えば、歴史の時間で習った気がする。外出自粛などによってサービス業や卸売、小売業は特に大きな影響を受けたんだっけ。授業を受けている時は100年前の過去なんて想像も出来なくて、何か違う次元の、別の世界の話を聞いているような気持ちだったけど、今こうしてその時代を生きる人達と生活を共にしているんだと思うと、なんだか不思議な気持ちになる。


「まあ、何はともあれ、お疲れ様!桜木くんっ!」

さくらさんが俺の背中を叩く。力加減などの配慮は一切行われなかったようで、背中には激痛が走った。


「痛っ!ちょっとさくらさん、手加減というものを、、、」


「ごめんごめんっ!」

さくらさんからの謝罪は平謝りと言うか、そもそも謝ってないというか、、、まあ、そんな感じだった。


「ははは。みんな元気そうだね。私はちょっと疲れたよ」

大地さんは苦笑いを浮かべながら言う。


「じゃあ、みんなでササッと片付けて、明日は1日ゆっくりしよう!!」

そうさくらさんが言うと、みんな各々閉店作業を始めた。俺もテーブルクロスを持ってホールへ向かう。お客さんのいないホールを見て、忙しかったゴールデンウィークの終わりに、少しの寂しさを感じた。



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