閑話4-1 懐かしい者。
アル達がやって来たその日の夜。
弟子達と酒を飲みながら話していると、懐かしい名前が出て来た。
「アレンタイト連合国へ行った時に、師匠に稽古をつけて貰ったって人に会いましたよ」
「アレンタイト連合国? そんな所、行った事ないぞ?」
俺の返事にアルはニコっと笑って答える。
「大きな斧を持った人です、ダグさんって人なんですが」
ダグ……ああ!
「あのダグか、元気にしてたか?」
初めてこの世界に来た時、最初の街でギルドに居た奴だ。
確かに稽古をつけたな。
「めちゃくちゃ元気な人でしたよ、僕が師匠の弟子だと分かると、毎日のように摸擬戦に誘ってくるんですよ、はは……」
ダグらしいな。
「まだ冒険者を続けれてたのか」
「アレンタイト連合国のアルスレンという街で、トップの冒険者をしてましたね」
「俺が教えた事が役に立ってるなら、文句無だな」
ダグは元気にしてるのは分かったが、アゼはどうだろうか。
アルにヒガ大国には行ったのか聞くと、行ったとの事。
「アゼって奴には会わなかったか? 女の格闘家なんだが」
「女格闘家のアゼさん? 会って無いですね」
まあ、ヒガ大国って言っても、広いからな。
そうそう会える訳無いか。
いずれ、会いに行くのも良いかもしれないな。




