閑話3-1 拠点に帰還。
アルデイル王国から、エル、エン、リグ、ケリン達と一緒に、俺の拠点に帰って来た。
さっそく門の前で、エルとエンに門を開けさせる。
「何ですかこの門、めちゃくちゃ重いんですけど!?」
「これは……全力で身体強化しないと無理っす!」
「鍛錬がまだまだだな、今日からみっちりしごいてやるから、覚悟しとけよ~」
俺の言葉に2人は頭を抱えて叫んでいる。
獣人の子供達はキャッキャと楽しそうにエン達の真似をして門を押している。
癒されるなぁ。
子供達はこの殺伐とした世界での癒しだな。
拠点内部を案内し終えると、これからは4人で住む事になるので、家を大きくしようと言う事になり、皆で2日かけて改築し、大きな屋敷に変わった。
勿論、地下には遺跡へ通じる扉を作ってある。
子供達は、とりあえず5歳になるまで自由にさせる事にした。
その後の事は、子供達に決めさせる。
やりたい事があればそれをやればいい。
屋敷が出来上がった日の夜は盛大に祝い、街で買った酒等で乾杯をした。
子供達が寝静まった後。
エルとエンと3人で、酒を飲みながら今までの事を話していた。
「じゃあ、お前らが来てまだそんなに日が経ってないのか」
「そうですね、それよりミクトさんが既に20年程前に来ていた事にビックリですよ」
「そうそう、師匠がこの世界で土地を手に入れているなんて誰も思わないですって」
土地は、争いを無くす為だったからなぁ。
「まあ、だとすると、他の奴らもまだこっちに来てない可能性もあるのか」
「逆もありえますよ」
「そう……何百年前に来てるとか」
「それじゃあ、もう生きてないだろうなぁ」
センキなんて、普通の人族だったし。
オーリは獣人だからな。
「少ししたら、世界を周ってみるのも良いかもな」
「それは楽しそうですね」
「俺も行くっす!」
そう言えば……。
「お前らは、地球に戻りたいと思わないのか?」
すると2人はキョトンとした顔をして答える。
「私はミクトさんが居るなら、何処でも良いですよ」
「俺も別に帰りたいとかは思わないですね、ただ……リミナとサラキは心配です」
「あぁ……まだ学生だからなぁ、親も心配してるだろうけど、あいつら次第だな」
「少ししたら、皆を探す旅でもしますか?」
「ん~……リミナとサラキ以外は子供じゃないし、特に心配してないんだけど」
まあ、旅のついでに探すのは有りか。
そんな話をしてこの夜は過ぎて行った。
翌日からは今まで通り自分の鍛錬と、エルとエンを鍛えてやる日々が始まった。




