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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
3章 弟子。
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14 戦争の理由。

エルの話を聞くと、どうやら相手の国は人族至上主義なようで、連れていた獣人の子供を人質に取られたらしい。

今はエンが奪還しようと動いてるとの事。

拾った子供をねぇ……。


エルと話していると、相手の兵隊から2人の男が出て来た。

「エルさん、どうしました? 戦闘は起こっていたようですけど」

「1人でも行けると言っておっただろ、何じゃそやつは」

「エル、こいつらは誰だ?」

エルに視線を向け聞くと、騎士団長と将軍だと教えてくれた。


「じゃあ、こいつら殺して終わらせるか」

するとイケメンと将軍が殺気を向けてくる。

しかし、動こうとはしない。


「騎士団長、この人が私の師匠です、行動と言動には気を付けてね…死にますよ」

と、エルが説明する。

俺はいったいどんな奴だと思われてるんだ?



「あなたの様な人が、エルさんが言う程の人には見えませんね」

「あぁ、一人で国と戦えるとか言ってたやつかの? それはありえんじゃろ」

俺は凝縮した殺気を2人にぶつける。

その瞬間、2人は剣を抜き後ろへ飛んだ。

反応は悪くないが、余裕が無さすぎだな。

2人供、叱られた子供の用に怯みながらも剣を構えている。


「手っ取り早く俺とお前らでやるか? 人質を取るような奴らに容赦はしないと決めているんでな」

2人供全く動こうとも返事も無い。

俺は続けて言葉に、魔力と殺気を載せて放った。



『今日でアルデイル王国を終わらせてやろうか?』



2人の緊張が限界に達したのか、叫びながら向かって来たが、インベントリから出した刀で2人の両腕を斬り落とした。

刀を振って血を落とし、インベントリに収納する。

背景と同化しているエルに声を掛けた。


「こいつらのトップが居る所に向かうぞ、兵が襲って来るなら殺して行く」

「分かりました」

騎士団長と将軍の腕は回復魔法で血を止め、死なない様にしてから付いて来るように言うと素直に従った。


騎士団長と将軍の言葉で兵達は王都へと帰還する事になる。

ロイライカ側にも俺が伝え戻らせた。

そんな事をしていると、エンから連絡が来たようで、子供達は無事奪還したようだ。

エンには王都で待つように言い、俺達も王都へと向かった。



エルが乗って来た馬車で、俺とエル、騎士団長と将軍が乗り、3日程かけて王都へと戻った俺は、エルと合流したエン、獣人の子供2人、大人しい団長と将軍を連れてそのまま城へと向かう。


獣人の子供2人は可愛らしい子だな。

初めて会った時は怯えられたのがちょっとショックだ。




そして、謁見の間ではなく会議室のような部屋に通される、ここに来るまでに兵が騎士団長と将軍を見てごたごたしたが、騎士団長と将軍が織りなしてくれた。



部屋に入ると俺は周りを威圧した。

それだけで誰も動けなくなる。

仲間はちゃんと外してあるぞ。


「よう、お前らがクズの集まりか」

そう言いながら歩いていく。

女王や他の貴族は青い顔をしながら、両腕を失った騎士団長と将軍を見て驚いている。


「うちの弟子が世話になったようだな、そのお礼に参った」

女王から1番離れた席に座っている貴族風の男の首が、床に落ちる。

周りに立っているメイドの数人が気を失い、その場に倒れた。


「子供を人質に取って、弟子に言う事を聞かせるとはな」

首が落ちた反対側の男の首も落ちる。


「ミクトさん、あの男です」

そう言ってエルが、女王の右側の席に座っている男を指した。

縮地でそいつの後ろに移動すると、全員が俺の姿を見失う。

後ろから男の頭に手を載せるとビクッと身体を強張らせ、顔を耳元に近づけて喋る。

「お前か、安心しろ、簡単には殺さない」

俺は女王の横に行き、話しかける。


「人族至上主義なんだろ? 俺は吸血鬼だぞ」

とりあえずは此処までにして、殺す奴は後でやればいいだろう。

話を進める為に威圧を解く。


その瞬間、周囲に居た騎士達が剣を抜き、襲い掛かろうと動き出した所で、全員の首が落ちた。

「さて女王、話をしようか、と……その前に1つ忠告しといてやる」

そこで一旦区切り、続きを述べる。

「今の俺はかなり機嫌が悪い、言葉には気を付けろよ……うっかり殺しかねないからな」

そう言って、女王の対面に座った。



「貴方が、彼女の師匠ですか」

とは、女王の言葉。

「そうだな、神滅流師範のミクトだ」

すると、女王の近くに座っている先ほどとは逆の左側の男が呟いた。


「武神……」

その呟きに女王は、何か知っているのかと視線を向ける。

「帝国の武闘大会で数年前の優勝者で確かその様な名前だったはずです。 あの帝国の剣聖にも勝ったと聞いております」

「あんたは知ってたのか、こんな帝国から離れた国でもサイファスは有名なんだな」

「剣聖に……」

女王はそれだけ言うと黙った。



俺は今回の戦争の発端を聞いた。

「それは、食料不足が事の発端です。 我が国は……」

それ以上、女王は口を開けなかった。

俺が威圧したからな。

「言葉には気を付けろって言ったよな? 次、嘘を言えばその首落とすぞ」

「えっ、食料不足が原因じゃないんですか?」

と、エルが聞いてくる。


「お前はアホか、それはただの方便だ」

「方便?」

「他に本当の理由があるって事だ」

俺がそう言うと、なるほど、と納得して黙った。



「俺が思うに、遺跡が目当てだろ?」

そう言うと、女王と左側の男が目を見開き、他の者はよく分からないと言った表情だ。


本当にたかが食料不足だけで戦争をふっかける奴は、ただの馬鹿だ。

よその国から買えば済む話、しかもこの国の周りは食料が豊富な国だ。

森もあるしな。

他にやりようはいくらでもあるのに、戦争と言う手を使うのは、他に目的があるからだよな。


「お前らは、ロイライカ王国にある遺跡とその先にある遺跡…つまり俺の土地が欲しかったんだろ?」

すると、エルとエンが。

「ミクトさんの土地?」

「流石師匠! もう土地を手に入れているとは!」

お前らは黙れ!!

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