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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
3章 弟子。
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13 武神出動。

時は少し遡り、ミクトが家で研究をしている時に来客があった。



「この時期に人が来る用事なんてあったか?」

地下で研究していると人の魔力を感知した。

先月取引の為にサイファスが来た所だしな。


実は剣聖サイファスと再戦した後、帝国にも遺跡で見つけた技術を提供しているのだ。

まあ、兵器には応用できない物ばかりだが。


研究を中断して門へ行き開けると、若い騎士が立っていた。

騎士は姿勢を正し頭を下げる。

「武神様とお見受けします、何卒我らの願いを聞いて貰えませんか!」

俺は首を傾げて答える。

「どちらさん?」

「失礼しました! 私はロイライカ王国騎士団所属のグイエンと申します!」

ロイライカ王国?

「って、確かここから南東にある国だったか?」

「はっ! その通りです」

「で? 俺に願いって何?」

ロイライカ王国って確か小国だったよな?

そんな国が俺に何の用だ?


「実は我らの国が今、侵略を受けておりまして……武神様に手助けをと……」

その瞬間、殺気を放つ。

すると騎士は片膝を突き冷や汗を流し顔を青ざめる。

「俺に、戦争に参加して欲しいって事か?」

「い、いえ! ち、ちが、違います! そのような事は!」

「ほう……もし参加して欲しいなんて言ってたら、お前は此処で死んでたぞ?」

そう言って殺気を消した。

騎士は息を吐き整えると立ち上がった。


「す、すみません……武神様にお願いしたい事とは、王都を守って欲しいのです」

「それは戦争に参加する事じゃないのか?」

「それは違います! 今はまだ国境で睨み合いをしている状態ですが、我らの国の兵士達は練度が低いのです」

「実戦経験が少ないのか」

俺の言葉に騎士は頷いた。


そんな話をしていると何処からか声が聞こえて来た。

『…か? おいグイエン! 聞こえているか!?』

「何だ?」

「すみません、通信機からの声です、少し失礼します」

「ああ」

そう言って懐からタバコの箱サイズの黒い物を取り出した。

あれは……アーティファクトか。


「こちらグイエンです、聞こえてます」

『おお良かった! 武神様に御目通りは叶ったのか?』

「今目の前に居ます」

『本当か!? これは失礼した! 私はロイライカ王国騎士団団長、ミハレストと申します』

「ああ、俺はミクトだ」

「所で団長、どうしました?」

『うむ、実はアルデイル王国に潜入させている者から伝言があってな』

おお、スパイ。

「何か動きがありましたか?」

『どうやら凄腕の女エルフを出してくるようでな』

ほう、そんなエルフがこの世界にも居るのか。


「有名な冒険者とかですか?」

『いや、どうやら違うらしい、姉弟のエルフで姉の方が出て来るようだ』

「そんなエルフの話は聞いた事ないですね」

『ワシも聞いた事は無いがえ~っと何て言ったか、エロとエス? ……違う? …………エルとエン? なるほど……エルとエンと言うらしいが知っておるか?』

エロとエスって……それよりあいつらは何してんだ?

戦争に加担しているとは、これはお仕置きが必要だな。

理由によっちゃ全員滅ぼしてやろう。


「おい、グイエンとやら」

「はっ!」

ビシッと立ち言葉を待つ。

「俺も前線に行ってやる」

「ほ、本当ですか!?」

「ああ、その2人は知ってるからな、挨拶してやらんと」

「ありがとうございます!」

「ただし条件がある」

「はい? 何でございましょう?」

俺はニヤッと笑い条件を伝えた。


…………。

「そ、それは大丈夫でしょうか?」

「問題無い、そうと決まればさっさと行くぞ」

通信機の向こうに居る団長にも了承を貰ったのでサッサと行く事にする。

門を閉めロイライカ王国へと向けて出発した。

ちなみに拠点の畑とかはゴーレムに任せているので問題ない。






3日程で最前線に到着し条件通り兵を下がらせるが、相手の兵も随分と下がっている。

まあ、いいか。

それより、あいつらが出て来たら試してやろう。



日が真上に上った頃、敵兵の中からエルフが1人出て来た。

「エルだけか」

俺は何時も自分の訓練に作っているゴーレムを出し、エルを襲わせる。

腕は鈍って無いようだ。


暫く続け、ゴーレムが少なくなって来た所で俺が出た。

「よう馬鹿弟子、久しぶりだな」

「み、ミクトさん? これには深い訳があるんですよ!」

エルがめちゃくちゃ狼狽えていた。



じっくり話を聞こうかね。

その後、どうするか決めればいい。

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