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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
3章 弟子。
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9 男前な姉ちゃん。

Side:エン




子供達を捕まえようとした兵士は殺したけど、更に変な奴がやってきた。

性格悪そうな顔だなぁ。

「おい! お前達、ここで何があった?」

馬の上から門番達に聞いている。

とりあえず馬から降りろよ。


「エン、相手の出方次第で全員無力化するわよ」

「ああ、分かった」

子供達は俺にしがみ付いて震えている。

よしよし、大丈夫だからな。


話を聞いていた馬の男が突然こちらに向かって言って来た。

「お前達が賊だという事は分かった、全員捕らえろ!!」

でしょうね、こっちの話を聞く気は無いだろうと思ってたよ。

「姉ちゃん、放っといて行こうか」

「そうしたいけど、後から追いかけてくるのもウザいでしょ?」

まあ確かに。

ここできっちり決着つけとく必要はあるか。


馬の男に命令されても兵士達は動かない。

「お前達! さっさと捕らえろ! そこのエルフは俺が可愛がってやる」

あぁ~お前のクズっぷりは顔で分かってたけど、そう言う事は言わない方がいいと思うよぉ~。

ほらほら、姉ちゃんから既にとめどない殺気が溢れ出してるんですけど!

数人の兵士は殺気に気づいたようで顔が青くなっている。

馬の男は気付いてないようだが馬が怯えている、お前の主人が悪いんだ。

「こら、どうした! 落ち着かんか!」

男は必死に馬を宥めている。


「ダニロさんどうしたんですか?」

すると兵士達の後ろから、馬に乗った若い男が現れた。

身なりからすると纏めてる人間っぽいけど若いな。

「はっ! 団長殿、馬が突然、言う事を聞かなく、なりまして」

「そうじゃなくて、此処で何がありました?」

青い髪の若いイケメンだな。

豪華な装飾の入った鎧にマント。


近くに居た兵士が近づき説明してるようだ。

イケメンは頷いた後こちらに向いて話しかけて来た。

「そちらの言い分を聞かせてくれませんか?」

ほう、こちらの事情も聞くとは流石団長ってか。

姉ちゃんは殺気を生産しているので俺が経緯を説明した。

すると団長は少し考えて口を開く。



「そちらの言い分は分かりました、それより……エルフのお嬢さん、その殺気を抑えて頂けませんか? その殺気は少し身体に悪いので」

最後は苦笑いを浮かべながら言う。

すると姉ちゃんから殺気が消えるが外に出していないだけで、中は殺気の炎で燃え盛っているのが分かる。


「ありがとう、今から城へ同行していただけるかな? 兵士を殺してるのでこのままとは行かないんです」

城に?

怪しいな、と思っていたら姉ちゃんが答えた。

「いいわよ、さっさと行って終わらせましょう」

その方が話は早いか。

団長は兵士達に後始末をするように言い、俺達は歩いて後を付いて行った。





歩きながら姉ちゃんと打ち合わせをし、何かあれば無力化はせずに殲滅する事に決まった。

まあ、師匠でもそうするだろうし良いかと思いながら付いて行くと城に到着し、広めの部屋に通された。


ソファに座りメイドが入れてくれたお茶を飲む。

「美味い」

「本当ね、いいお茶」

子供は俺と姉ちゃんの間に座りジッとしてる。

「ほら、これ食べてみな」

そう言ってテーブルに置いてあるお菓子を渡すと、恐る恐る食べると表情がパアっと明るくなった。

子供は分かりやすいなぁ。


暫くして騎士とメイドがやって来た。

「準備ができましたのでこちらに」

「お子様は私が見ておりますので」

すかさず姉ちゃんが言う。

「この子達も一緒に行きます、でなければ行く必要がありません」

その言葉にメイドは戸惑い騎士は怒りを滲ませる。


「獣人を人として扱わない国の城で離れる訳ないだろ」

暫し沈黙が続く。

「分かったわ、もしこの子達と離れて何かあれば関わった奴は全員殺してあげるからそのつもりで……行きましょう」

姉ちゃんがそう言うならしょうがない。

「そういう事だからしっかり面倒見てくれよ? お前達も大丈夫だからな、このお姉さんと一緒に居てくれ、すぐに戻るからな」

そう言って頭を撫でる。

姉ちゃんと俺の言葉にメイドと騎士は顔を引きつらせているね。

責任持って面倒見ろよ?




部屋を出て騎士の後を付いて行くと大きな両開きの扉の前に到着した。

扉の前に立っている騎士に頷いて合図をすると中に声を掛ける。

「エルフのお二人が到着しました」

『入って』

歳のいっている女性の声が聞こえた。

扉を開けると中は会議室のような長いテーブルが置かれ、数人のおっさんやおばさん、そして団長と言われていたイケメンまでいる。

何の話し合いだ?


すると奥の誕生席に座っている初老の女性が話掛けて来た。

「いらっしゃい、そこに座って」

女性の反対側、入って直ぐの所に2つ椅子が空いている。

座りながら部屋の中に居る人物達を観察した。


女性はおそらく王族っぽいな。

白髪交じりの赤い長髪にキラキラの装飾を着けている。

肌は結構若く見えるな。

他の奴らは貴族だろう。


観察していると姉ちゃんの声が頭に響いた。

『エン、話は私がするからあなたは周りを警戒して』

念話か、びっくりした!

『了解』

さて、あいつら怖がってないかな。

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