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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
3章 弟子。
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7 シェリアの思い。

Side:シェリア




アルとあの人の墓を整理した後は、一度村がどうなっているのか見に行く事にした。

あの人とも一緒に住んだ家がどうなっているのか。


暫く進んで行くと村が見えて来た。

「……変ね」

「うん……誰か住んでる?」

そう、村はボロボロではなく10年前より少し大きくなっていた。

どういう事かしら?

10年前、盗賊の襲撃で全員殺されたか連れて行かれたかしたはず。


もしかして盗賊は捕まって、村の人達は助かったのかな?

そんな事を考えながら村へと近づいて行くと、村の出入り口に立っていた男が声を掛けて来た。

「ん? こんな辺境の村に何の用だ?」

ん~、こんな男は見た事無いわね。

「すみません、以前この村に住んでいた者です、10年程前に盗賊の襲撃があって滅んだと思うのですが?」

私の言葉に門番は少し驚いた後、顔を綻ばせ答えた。

「あの時の生き残りでしたか、よかった無事で……あっ、どうぞどうぞ、村長に会って下さい」

そう言って案内をしてくれる。



門番の仕事をほったらかしていいの?

案内されながら村の中を見ると、結構綺麗になっている。

「……なるほどね」

「どうしました?」

私の呟きに男は振り返り聞いて来た。

「いえいえ、あの時より綺麗になってるなぁと思いまして」

「でしょ? 村長が職人を雇って手入れしたんですよ」

こんな辺境の村を?

そんな話をしていると村長宅に到着した。


当時の村長宅とは違い立派な家だ。

中に入り客室に通されアルと待っていると髭を生やした男が入って来た。

「いやいやどうも、ちょっと忙しいもんで待たせた」

「いえいえ」

「大丈夫ですよ」

髭を生やしているけど、大体30代半ばくらいかな。

この男が村長ね。


「この村の生き残りだとか?」

「ええ、10年前貴方達・・・に襲撃されましたが生き延びましたよ」

「僕もあの時は小さかったから逃げる事しかできませんでした」

男は私とアルの言葉に固まっている。



「私達に襲撃とは? ……侮辱してるならそれ相応にしますが」

男は鋭い目つきになりそう言った。

「はぁ~、貴方達は馬鹿ですか? よく今まで生きてこれましたね」

「ほう……俺を侮辱してるようだな」

男は直ぐ口調が変わって本性を現した。

「村の中を歩いて来ましたが、女性と子供が1人も居ない村なんてある訳ないでしょ」

「だね……よく今までバレずに生活してたねって、辺境だから兵も来ないか」

「おそらく貴方がかしらですよね? ではあなた以外は始末して、貴方は近くの街に連行しますか」

そう言ってアルと立ち上がり、部屋の外に居る連中を始末していき、頭以外の者は死体へと変わって行った。




村の中には捕まっていた女性が3人子供が2人居ましたが、売られる予定だったのか何もされていなかったようです。

襲撃した時に持って来た馬車があったので全員それで街まで運び、頭を衛兵につき出すと、どうやら頭は懸賞金がかかっていたようで、暫くは暮らせるお金が入りました。

その後少し、詰所で経緯を説明すると領主に話を通すと言う事になり、私達は暫くこの街に滞在する事になっていまいました。



後日領主が私達を騎士として迎え入れたいと言って来ましたが、丁重にお断りしアルと2人で王都へ行き、冒険者として生活する事にするとアルは「母さんは街で普通に暮らして、僕が稼いで来るよ」と言っていましたが、母親として暫くは一緒に冒険者をするつもりです。


私もミクトさんに魔力制御を教わり魔力も増え、老化が遅くなっています。

むしろ10年前より少し若返ったようにさえ思いますね。

アルと一緒に歩いていたら姉弟に見えるかもしれません。

なんて言ってみたり。




ミクトさんに教わった事を忘れずに、アルの幸せを願って生きて行きます。

ちゃんと鍛錬は続けていますよアルと一緒にね。

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