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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
1章 VRMMO
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8 初期装備は最強?

飯を食い終わりダインと明日朝に西門で待ち合わせをし宿へ戻った。


それぞれの部屋で風呂に入る。

着ていた服はインベントリに突っ込む。

「ふう……久しぶりの戦闘は楽しかったぁ~」

風呂から上がり着替えるとベッドにダイブする。

やっぱ仮想現実は楽しいな。

技術を磨けるのが一番いいかもしれん。

この日は思いの他疲れていたのかそのまますぐに意識を手放した。



目が覚めると日の出の少し前だった。

洗面所で顔を洗い洗面台に置いてある木の棒で歯を磨きスッキリする。

着替えて裏庭へ行き鍛錬を始める。

刀の素振りと型をなぞり、それが終わると無手の型をなぞる。


常に魔力制御しながら行う。

その後は筋トレをして風呂で汗を流す。

朝食を食べに下へ降りるとエルが座っていた。

「おはよう」

「おはようございます、朝錬ですか?」

「当然だろ。 すみません朝食お願いします」

挨拶をしながら同じテーブルにつく。



「私も明日から一緒にやります!」

「って言うかやってなかったのかよ」

「うっ……すみません。 拠点を決めてからやろうと思ってました」

拠点か……。

「エルとエンはセカドが拠点じゃなかったのか?」

「いえ違いますよ?」

そうか……セカドは交易都市だし拠点にするなら、俺はサキドかな~。

「何処にも属してない土地ってあるのか?」

「私は知らないですね~……役所で聞いてみては?」

そうか土地の事は役所か、身分証作るついでに聞いてみよう。



朝食を食べ終わり西門へ向かうとダインが既に待っていた。

「おはよう」

「おうおはよう!」

「おはようございます」

「で? こいつらは何だ?」

ダインの後ろに並んでいる男達を指して聞く。

「俺の弟子達だ、黒金なんか一生触る事が無いような物を、触れるチャンスがあれば弟子に経験させてやりてぇじゃねぇか……いいだろ?」

「まあ別に構わんが……」

まあいいか。



西門を出ると少し歩き広い草原へやって来た。

「ここなら広さは十分だろ?」

「そうだな、じゃあ全員そこから動くなよ、木を出すから」

インベントリから黒金を出す、ドンッと目の前に太さ2メートル長さ100メートル以上の木が現れた。

『ぉおおおお……!!』

ダイン連中が歓声を上げた。



「先ずは乾燥させないといけないからエルも手伝ってくれ」

「分かりました!」

2人で魔力を流して行き全体に広げていく、こんなにでかいと1人でやるにはまだ未熟だ。

10分程掛かって乾燥は終わり加工を始める。

乾燥すると黒金は名前の通り黒く光っていた。

叩くと確かに硬い、木の音じゃ無いな。



「なあどうすんだ?」

ダインが声を掛けて来た。

「そっちで斬る事はできるか?」

俺の言葉にダインは少し考えてから答える。

「時間は掛かるができるぞ」

どうするのか聞いてみたら、長くて太いノミを使って2人でやるらしい。

1人がノミを持ち、もう1人がハンマーで叩いてノミを入れて割って行くみたいだ。



だが今回は別の方法でやる。

「鍛錬も兼ねて俺がやるよ」

「ん? 鍛錬? どうすんだ?」

俺はダインを見て笑いながら答えた。

「斬るんだよ、刀で」

「は? そんな事……」

「森で斬ったようにな」

俺の言葉にダインは口を開けて唖然としていた。



全員離れるように言い、刀を取り出して木から少し距離を取り居合の構えを取る。

さて……集中しないとな。

先ずは1メートル程の長さに斬り落とす。



鞘に納めたままの刀に魔力を纏わせる。

昨日よりはスムーズにできた。

「ふぅー……」

呼吸を整え……。


「居合・裂花さいか


瞬間スパッと縦に線が走ると、木が1メートル程の長さで斬れる。


居合・裂花さいかは、居合で速度を極限まであげ敵を斬り裂くと、少し遅れて血が花のように広がって噴き出す事から付けた名前で、俺が編み出した技の1つだ。間合いと体勢が大事で魔力を纏わせるのは威力を上げ間合いを広げる為だ。



ダイン達が茫然としている中、ダインが呟く。

「……マジかよ」

「さすが師匠」とエルが呟く。



その後は長さを測り技の鍛錬を兼ねて斬り分けていくと大量の木材が出来上がった。



まさか初期装備が最強の武器なのではと思えてしまう出来事だ。

初期装備は壊れないと言うのは凄い性能なのでは?

まあ斬れ味は最低だが力の有る者が使えば最強にも成りえるという事か。



それより木刀にするのが大変だった。

長さ1メートル幅7センチに斬り出し、道具を借りて削って形を整えるのは、木が硬すぎて中々進まなかった。

これはいづれ道具も揃えないとな。



木刀の為に斬り出した一部をダインにあげると飛び跳ねて喜びながら帰って行った。

俺はそのままその場で作業を続ける。



そして作業中に俺は1つ気になっていた事を試すと、とんでもない事が判明した。

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