閑話2-2 剣聖の決意。
Side:サイファス
あのミクトとか言う奴と戦い負けたワシは、帝都へと戻っていた。
右腕は回復魔法で止血はしたが、元に戻すには帝国を離れなければいけぬ。
「サイファスよ、お主が負けるとはそ奴はそこまでの者か」
「はっ! あの者はワシと戦った時も本気では無かったようです」
ワシの言葉に皇帝が口を閉じ考え込む。
現在、謁見の間にて皇帝へ事の顛末を報告していた。
「そうか……で、お主はどするつもりだ?」
ワシは頭を下げたまま答える。
「皇帝陛下、ワシはお暇を頂こうと思っております」
そう言うと周りの貴族共がザワつく。
「静まれ! ……サイファス、騎士団長はお主しか務まらん、考え直さぬか?」
「すみませぬ……右腕を失ったワシよりもっと優秀な者が居るはずです、その者にお任せしようと思います」
「……分かった何時でも戻って来い、お主の席はいつでも空けておく」
「有難きお言葉……誠にお世話になりましたな、レイ」
ワシの言葉に皇帝は頬を緩め直ぐに引き締める。
「師よ、必ず戻って来て下さい」
ワシも笑った後顔を引き締め。
「いづれ……」
そう言って謁見の間を後にした。
ワシは身分を捨て冒険者になり、世界を回ろうと思っている。
もっと技を磨き、鍛えて奴に勝ってみせる!
あんな戦いをされたら、嫌でも熱くなってしまうわい!
待っておれミクト!!
必ず次は勝って見せようぞ!!!
数年後、サイファスはミクトと再会を果たす。




