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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
2章 異世界。
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14 妨害工作?

ケリス公爵と話して土地を俺の物にする事を認めさせた。

これで後は、帝国や他の国を黙らせれば戦争は終わるだろう。



公爵に連れられて王城へ着いた俺は、王と会う事になった。

謁見の間ではなく、となりの応接間のような部屋に通され待っていると、部屋の奥から公爵と2人の初老のおっさんが入って来た。

「すまんな、待たせた」

俺は座ったまま答える。

「いや、お茶を楽しんでたから大丈夫だ」

「おい! ちゃんと立って挨拶をしろ!」

公爵が怒鳴る。

「俺はこの国の民では無いのでな、王にへりくだるつもりは無い、対等の人として接するつもりだ」

「まあよいではないかケリス、今後の事を話し合おう」

豪華な服を着たこのおっさんが王か。

普段は王冠を着けないんだな。



渋々公爵も座り話し合いが始まる。

「ワシがシルド・カーラン・エッツェルマ、カーラン王国の王である」

「私は宰相を務めておりますリドマス・コートと申します」

「私はもう名乗ったから良いだろう」

「では俺もちゃんと名乗るか……神滅流師範ミクトだ」

俺がそう言うと3人はキョトンとした。


最初に口を開いたのは王だった。

「神滅流とは武術の流派か何かかの?」

「ああ、俺が創った武術の流派で、神を滅すると書いて神滅流だ」

「神を滅するとはまた大層な話だな」

公爵が馬鹿にした口調で言う。

「実際に神を殺した事があるからな、それで創ったんだよ」

ゲームの中だけど。

「それならあの報告も納得じゃな」

「あの報告?」

すると公爵が説明してくれた。



なるほど、殺し屋達を殺した時見られてたのは、各国の影の者達だったのか。

「で? 大会に出る報酬と優勝した時の褒美の話はもう決まったのかな?」

公爵に目線を送りそう聞くと王へ視線を向け頷き、王が口を開いた。

「お主の要望は叶えるとしよう、お主があの土地を手にすれば、帝国の手に渡る事はあるまい?」

「ああ、他国に攻める為の技術は誰にも渡さない」

「それを聞いて安心したぞ……それとは別にじゃ……何か遺跡で使える技術を発見した時は、売って貰えぬか? 勿論兵器等ではなく、国民の生活をよくする為の技術じゃ」

「それぐらいなら良いぞ、なんなら魔道具も売ってやる」

「それは誠か!? それは有難い……古代の魔道具は性能は良いが、現在の者には作れぬからの」

俺は作れるが言わないでおこう。


古代文明から人類は一度滅んだのだろう。

技術が殆ど継承されていない。



報酬は金を貰い、優勝の褒美は南の土地を俺が貰う事を認めると言う事を確約させ、大会に向けて準備を始める。

大会が開かれる街へと出発するまで城に泊めてくれると言うので泊めて貰い、3日後城を出発し帝国へと向かった。

王の代理にケリス公爵が一緒に行く事になり、道中のんびりした旅路を楽しんだ。


2週間かけて帝国にある大きな街へと入る。

国境では武闘大会に出る事を告げるとすんなり通してもらえた。


この街は歴史ある街のようで、ケリスが教えてくれた。

街の名前はリディクア。

武闘大会が開かれる闘技場はその昔、奴隷達を戦わせ持ち主が競うという、地球の大昔でもやっていたような事が行われていたらしいが、戦って強くなった奴隷達の反乱によって、その遊びは終わりを迎えたと言う。

馬鹿な事をするからだ。

戦いは自分でしてなんぼだろ!



俺は公爵と同じ高級宿に泊まる。

「いらっしゃいませ、ケリス様とミクト様ですね」

コンシェルジュの男が案内してくれた。

騎士を先にやり、宿を予約していたらしい。


風呂の付いた1人部屋で俺はくつろぎ、大会が始まるまではいつも通り過ごす。

大会は2日後だ。


部屋でのんびりしてると扉をノックする音がした。

立ち上がり扉を開けると、騎士とケリスが立っていた。

「何だ?」

「大会が始まる前に話しておかなければいけない事があってな」

「大会に関係する事か?」

「ああ、大会が持つ重要な意味を、君はまだ知らないだろ?」

「ん? ……戦争の代わりって事なら分かってるけど? まだ他の意味があるのか?」

俺がそう言うとケリスは目を見開き固まる。



「それくらい俺にも分かるぞ」

地球でも似たようなものがあるしな。

「し、知っていたのか……」

「知らないが、大体の予想はつく」

とりあえず椅子へと案内しお互い座って続きを話す。

「50年程前に遺跡が発見されてから、各国が争いを始めてな」

俺は頷くだけで先を促した。

「先代達がこのままでは国が疲弊しいつか潰れると思い、各国の王達が話し合ってこの大会が開かれる事になったのだ」

「優勝した奴が遺跡を調べる事が出来るって事かな? それとも土地を貰える?」

俺の問にケリスは首を振り口を開いた。

「違う、国が推薦した者が優勝すれば『国が遺跡を発掘する権利がある』と言う事だ」

なるほど、戦った本人ではなく推薦した国がね。

「今までどの国も勝たなかったのか?」

「いや、勝った国はあったが、優勝者が受賞式までに暗殺されるのだ、優勝者が受賞式に現れないなら優勝は無となる……この規則を作ったのは帝国だ」

なるほど、勝っても殺されて優勝が無くなるって事か。



「今まで帝国が勝つ事は無かったのか?」

「何度かあったが他の国の妨害で殺されると言う事が何度かあった」

「おい……それは今回も俺が優勝すれば狙われるって事かよ」

「そうだ、だから始まる前に言っておかなければいけないと思ってな」

まあ、それは聞いといて良かったと思う。

「でも今回は大丈夫だ、俺が優勝してしっかり俺があの土地を貰うと、受賞式で宣言する」

「その時にカーラン王国は認めていると言ってくれればありがたい」

「分かった、他の国にしっかり俺をアピールしないとな」

大会が楽しみだ。



その後もいつも通り過ごし、大会当日がやって来た。

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