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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
2章 異世界。
62/109

7 尾行するタケル。

本日短めになっているので2話投稿します。15時に2話目を投稿します。

Side:タケル



宿に戻りレイラと話す。

「……って事で俺も組織は抜けた」

「そう、今更だね……」

それは分かってる。

「一緒にこの国を出ないか?」

「仲間を見捨てて逃げるんだ」

仲間……。


「俺は今まで依頼を受けて殺しはやって来たが、今回は違う……依頼の無い殺しはただの自己満足だと俺は思ってる」

「そうでしょうね、ゲームの時もストレス発散の自己満足」

「それはお前もだろ」

「そうよ、だからこの世界に来てPKみたいな事は辞めたの……実際に人を殺すなんて私は嫌」

「……俺は今日までこの世界がゲームの中っていう感覚が抜けてなかったんだ」

「何それ? 散々依頼で人を殺しておいてゲームの中だから大丈夫なんて、そんな言い訳が通じると思ってるの?」

俺は首を振り答える。

「違う……死神の目を見た時……嫌でもここが現実だと分からされたんだ」

「どういう事?」

「目を見た瞬間俺は……死を覚悟させられた」

あれはレベルが上だとかそう言う事じゃない……もっと別の何か。

それから今後どうするか話し合っているとレイラがとんでもない事を言い出す。


「今後の為に、死神を生で見てみたいな」

「近づいたら殺されるぞ!?」

「大丈夫、離れた場所から見れば見つからないでしょ」

反対しても言う事を聞かないので俺も一緒に行く事にした。





3日後、組織が死神の連れ2人に指名依頼を出し孤立させ、死神が街の外に出て1人なるのを待っていた。


「連れの2人はどうするのかな?」

「たぶん何もしないだろ? 標的は死神1人だし」

その後、夜まで待っても死神は外に行かなかったがギルドへ行った後、真っ直ぐ街の外へと向かった。


依頼でも受けたのか?

組織が指名依頼でも出した?

こんな夜から?

そう考えながら尾行していると街道をそれ森へ入って行った。


暫く進んで行くと森の木々が途切れ、広場へと出た。

「広場には出るなよ」

「分かってるわよ」

俺達は木の上から広場を観察する。



「あれは……」

「……連れの2人?」

女が組織の連中と対峙し、その横で大男が倒れている。

組織はあの2人も殺すつもりだったのか?

その瞬間大量の気配を感じた。

「ヤバい、隠れるぞ!」

死神を追って組織の連中が近づいて来たんだ。


俺達は気配を消し木の上に身を隠す。

段々と組織の連中が集まり出し、死神と連れ2人を囲うように立っていた。


たった1人殺す為にここまでやるか。

ざっと見ただけでも1000人は居るぞ。

おそらく他の組織にも声を掛けたんだろう。

流石に死神でもこれは生きて居られないだろ。

「どうする? このまま見てるか?」

「勿論、最後まで見るわよ」

そう言いながらもレイラの手は震えていた。



何かあれば全速力でここを離れないと。

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