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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
1章 VRMMO
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43 森川里奈(リミナ)2

滝沢君がミクトさん達の所へ行くが私達は何も返事してないのに勝手に話を進めるなんて最低ー。

するとミクトさんが近づいて来てどうしたのかと聞いて来てエルさんが説明したら、私達が摸擬戦やるかと言って来た。

私自身もどれくらいできるのか試したいという気持ちもあったので頷いて答えた。




撮影の準備が整い早速試合を始める事になり、先ずは私が試合をする事にした。

「そのままで大丈夫?」

滝沢君と立って対面するとそんな事を言って来る。

私が何の事か分からずいると。

「その格好でやるの?」

この格好が可笑しいのかな? いつもの私服だけど。

「道着は着なくていいの? 髪も縛って無いけど」

ああ、そう言う事か。

「このままで大丈夫」

ゲーム内でもいつも髪は縛って無いからね。

ちなみに今日の女性陣は全員パンツ姿でスカートは誰も居ない。



伊川さんが間に立ち右手を上げると滝沢君と私は頭を下げて礼をする。

その瞬間、開始を告げた。

「では、始め!!」

何だろう……ミクトさんや師範代達と摸擬戦をする時はもっと緊張感があったけど、今は自分でもビックリするくらい落ち着いてる。



滝沢君が構えながら間合いを詰めて来る。

お互いフェイントで様子を伺いどう攻めるか考えている状態だね。

私が間合いに飛び込み突きを放つと後ろに下がって距離を開ける、滝沢君は余裕な感じでいきなり距離を詰めて右足で蹴って来たと思ったら左足の蹴りが側頭を狙って来る。


滝沢君の攻撃を全て防ぎ躱していると徐々にスピードが上がり攻撃が強くなっていく。

私は攻撃の癖を観察してその時が来るのを待った。



そしてその時が来た。

滝沢君が突きを放ち流れで後ろ回し蹴りをした瞬間、滝沢君の頭に私の回し蹴りが決まった。

「うっ」

「それまで!」

ふぅ……何とか決まった。

私は頭を下げて皆の所へ戻る。


「よくやった」

「リミナちゃんよくやったね!」

「リナちゃんかっこよかった!」

「良い蹴りだったね」

「あれ躱すのは難しいだろうな」

「おめでとう」

「すごいすごい! ミト兄みたいな回し蹴りだったね!」

そこまで言われると何か照れるなぁ~。

まあ、現実の私の攻撃は軽いだろうからそんなに効いてないと思うけど、これが師範代やミクトさんが言ってた事なんだね。



『現実でも使える技術』それをゲーム内で鍛錬して、現実でもそれに沿った鍛錬をすれば、ちゃんと現実でも使えるようになる。

もっと鍛錬して色々覚えていきたいな。



参之型さんのかた鏡撃きょうげき、相手の攻撃に合わせた反撃技、魔力を使えば間合いと威力が上がる。



「次は沙良ちゃんだね、頑張って!」

「うん!」

沙良ちゃんが開始の立ち位置まで行く。

「大丈夫か? 続けられるか?」

「……大丈夫です、次は本気でいきます」

「お互い怪我しないようにな」

「はい」

滝沢君が開始の立ち位置に行くとお互いに礼をして構える。

「……始め!」

開始と同時に滝沢君が距離を詰めて蹴りや突きを放つ、明らかに私の時より早い……本気って事だね。



暫く私の時みたいな攻防が続いた後、終わりが来た。

「あっ!」

私はつい声を出してしまった。

滝沢君が沙良ちゃんの足を踏んで沙良ちゃんの動きを止めて、蹴りを放ったが足を上げた所で滝沢君の動きが止まった。


「それまで!」

その言葉と共に滝沢君が膝を着いた。

「ぐっ」

すると伊川さんが口を開く。

「よく鷹爪たかつめを受けて動けたね」

「鷹爪?」

沙良ちゃんが聞くと滝沢君が足を踏んで動きを止めた事のようだ。

「ああいう事はしょっちゅうやられてますので」

笑顔でそう答える。



そうだ、師範代やミクトさんとゲーム内で戦うと色んな殺され方をした。

それは普通の試合では反則だと言われるような事ばかりだけど、実戦では有効なのでよくやられる。

それにしても……。


沙良ちゃんがテンション高めに戻って来た。

「沙良ちゃん、寸勁覚えたんだ」

滝沢君が足を上げた所に沙良ちゃんは、滝沢君のお腹に寸勁を喰らわせて終わらせた。

「うん、エルさんに教わって鍛錬したんだ~♪」

何時の間にそんな事を……私も教えて貰おう。



そして、ミクトさんが戦う時が来た。

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