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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
1章 VRMMO
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42 森川里奈(リミナ)1

Side:森川里奈リミナ




今日は初めて現実で、ミクトさんと会う日なのですごく緊張してるんだよ。

だって現実の私は凄く地味だって分かってるから……。

ファッションは少し興味はあるけど、化粧はした事が無いのです。

現実の私を見てどんな反応するのか少し怖い。



待ち合わせ場所に行くと沙良が既に到着していたので挨拶を交わす。

「おはよー沙良ちゃん、早いね」

「あっ、里奈ちゃんおは~、他の人達と現実で会うの初めてだから、ちょっと緊張してる~」

「はは、私も昨日から緊張してるよ」

そんな話をしていると綺麗な女性と優しそうな男性が近づいて来た。


「もしかしてリミナちゃんとサラキちゃん?」

女性からそう聞かれて私と沙良は首を傾げた。

誰だろう?

「私はエルで、こっちが弟のエンだよ」

「エルさんとエンさん!? すごい……」

ビックリしたぁ……ゲーム内でも美女美男なのに、現実でも大して変わらないってすごいな。

それに比べて私は何て地味なんだ。



「現実では初めましてだね、私は藤原絵里ふじわらえりです、よろしくね」

「初めまして僕は藤原賢斗ふじわらけんとです、よろしく」

「あっ、初めまして、ゲームでは助けて頂いてありがとうございました、森川里奈ですよろしくお願いします!」

「初めまして、私も助けて頂いてありがとうございました、西島沙良です! よろしくお願いします!」

「2人供今時珍しいね、化粧してないでしょ?」

私と沙良はエンさんの言葉に一瞬身体が固まった。


やっぱり変かな……。

「ケン、女の子に何言ってんの失礼でしょ!」

「えっ!? いやいや、褒めてんのに!?」

「何処が褒めてんのよ、いきなり化粧の話をするなんて」

「化粧してないのに可愛いなって思ったから言ったんだけど?」

えっ……私が可愛い? 沙良ちゃんが可愛いのは知ってるけど、私が可愛い部類に入って良いの!?

するとその後、直ぐにミオーラちゃんとアリスナちゃんがやって来て挨拶をしてから雑談を始める。

ミオーラちゃんとアリスナちゃんは現実でも可愛い過ぎる!



色んな話しをしていると男性が1人近づいて来て口を開いた。

「どうも、エン達だよな?」

皆で男性に視線を向けると、皆一瞬で分かった。

「グレンさんだよね?」

「グレンさんっすね」

「グレンさんのままですね」

「分かりやすい」

「グレンさんだねぇ」

グレンさんはアバターの色違いで髪型が少し長い程度、顔はそんなに変わってなかった。

「えっ? まあ俺だけどそんなに分かりやすいか?」

アバターそんなに弄ってないんだね。



皆で少し話していると更に男性が近づいて来て声を掛ける。

「よっ、おはよう……その2人はもしかしてリミナとサラキか?」

男性を見ると直ぐに分かった、この人がミクトさんだと。

アバターは現実と少し違うけど雰囲気がミクトさんのままだ。


「現実では初めましてミクトさん、森川里奈です」

「初めまして、西島沙良です」

そう言って2人は頭を下げて挨拶をした。

「初めまして獅子崎巧です、よろしくな」

獅子崎巧、名前まで強そう……実際強いか。



その後、道場へ向かってる途中、現実の私は変に思われて無いかなと不安になっていると……。

「2人供どうした? さっきから黙ってるが」

ミクトさんが横に来て声を掛けてくれる。

「……やっぱり現実の私は、自分に自信が持てなくて」

「ん? 現実での鍛錬はしてないのか?」

「いえいえ、現実でもちゃんと鍛錬はしてますよ……その、見た目的に……」

「ああ……俺がこんな事言うのもおかしいが、2人供今のままでも十分可愛いぞ、まあ人それぞれ好みがあるだろうが、俺は化粧をしてないそのままの2人が可愛いと思う」

……どうしよう、いま絶対顔が赤くなってる。



現実のミクトさんは十分カッコいいと思うけど……ミクトさんって何歳なんだろう?

若くも見えるし、もっと上にも見える……歳が離れすぎてるけど恋愛対象になるかなぁ。

……はっ! 私は何を考えてるの!?

「どうした? まだ何か悩んでんのか?」

変な事を考えてるとミクトさんが声を掛けて来た。

「いえ……あの、ミクトさんって今何歳なんですか?」

「えっ? 38歳だけど?」

「マジで!? 俺の1つ上かよ!?」

グレンさんは37歳なんだ。

それよりミクトさんが38歳だとは思わなかった。

アバターの見た目は若いけど、現実で見てもそんな上に見えないね。

38と16かぁ、親に紹介とかしたらビックリするだろうなぁ……はっ! 私はまた変な事を……。




そんな事を話しながら歩いていると道場に到着した。

私達は見学なので出入り口の横に座って眺める。


ゲーム内の道場に慣れてるから気づかなかったけど、現実だと結構大きな道場だよね。

どんな摸擬戦になるのか皆で予想していると道着を着た男が1人近づいて来た。


「もしかして森川さんと西島さん?」

そう言われて私と沙良ちゃんは首を傾げた。

どうして私達を知ってるんだろう?

私はこの人を知らないけど……。

「はは、えっと……同じクラスの滝沢だけど」

同じクラス?

学校で男子と殆ど話した事無いから分からないや。


「そうなんだ、私は男子と殆ど話した事無いから知らなかったごめんね」

「ああ、何となく見た事あるかな?」

私達がそう言うと苦笑いを浮かべた後、ミオーラちゃんに視線を向けた。

「初めまして滝沢です、君は別のクラスの子かな?」

「……違う」

「そうなんだ、君可愛いね、連絡先教えてよ、今度カラオケでも行こうよ」

何こいつ、いきなりミオーラちゃんをナンパして。

「興味なし」

「そんな事言わずに今度遊ぼうよ」



ミオーラちゃんが断ってるのに粘るねぇ。

「その子に何かしたら死ぬわよ?」

エルさんが横から口を挟んだ。

「えっ? 何かの呪いとか?」

「その子の親は優しいけど、親代わりのあの人に殺されるわよ?」

そう言ってミクトさんを指さした。

「ミト兄は私の守護神」

ぼそっと横でミオーラちゃんが呟いた。

見てみると少し微笑んでいる。


あの目は絶対ミクトさんの事が好きなはず。

でも守護神って……何かあったのかな?

昔助けられたとか?



ミオーラちゃんとミクトさんの事を考えていると滝沢君が今度は私達を誘って来た。

ミオーラちゃんに断られたから私達に来るってどういう神経してんのこいつ?

「私も興味なし」

「あっ、私も無いからね」

そう言うと滝沢君が一瞬固まった後……。

「じゃあ、摸擬戦して俺が勝ったら遊ぼうよ、勿論そっちの子も一緒に」

そう言ってミオーラちゃんも巻き込む。



この男子は人の話を聞かない馬鹿だ。

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