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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
1章 VRMMO
47/109

4 0 依頼。

隣で見ていたエンにも渡した。


エンは短剣を2本使う双剣使いだ。


「それの名は『斎風いふう』だ」

「……ありがとうございます!! これ今持ってる全財産っす!」

「それは師範代になったお祝いだ」

俺がそう言うとエンは涙を流しながら斎風を見ている。



斎風は片方が薄い緑色をしていてもう1本は全体が白に仕上がっている。

緑が風で白が斎。

『斎』と言う字には清浄とか神聖とかの意味があるのでそう名付けた。



エンとグレンは武器を試す為に狩りに出かけ、俺はリビングでコーヒーを飲みながら休んでいると、1件のメールが届いているのに気が付いた。

現実でのメールもゲーム内で見れるように設定してあるが以前は、ゲーム内でメールを見るのは嫌だった、仕事の依頼メールや偶に修正のメールしか殆ど来なかったからな。 以前の仕事は辞めて道場だけになったので偶にゲーム内でもメールを確認んしている。


「何だこれ?」

メールを見てみるとこんな内容だった。



『タイトル:伊川流いがわりゅう武術道場。

 本文:初めまして、私は伊川流武術道場5代目師範をしております、伊川正人いがわまさと

    申します。 いきなりで申し訳ありませんが、私達の動画に出て頂きたく

    連絡をしました。 動画で私と摸擬戦をして頂けませんか?』



なるほど……宣伝にはなるかな?

「よし…………これでいいか」

俺は出る事を了承する返事を送った。

暫く経つと返事が返って来る。

早いなおい、こっちは時間加速があるのに向こうは読んで直ぐ返した事になる。

その後、メールのやり取りをして日時と場所を決めているとグレンとエン、他の師範代達もやっと帰って来た。


隣にエルが座り声をかけて来る。

「どうしたんですか?」

「現実で動画出演のオファーが来てな、今は日時と場所決めをしてる所だ」

俺がそう言うとみんな興味津々の目をして見て来た。

おっ、日時と場所が決まった。

皆に伝えるとオーリとセンキは残念がり、カイとベルは笑いながら皆を見ている。



伊川流道場は電車で30分程の距離だったのでお邪魔する事にした。

ついでにエル、エン、ミオーラ、アリスナ、リミナ、サラキ、グレンが近いので見学にやって来るらしい。

オーリは別の県に住んでいて当日来れないので動画を見ると言っていた。

センキは当日仕事で来れないようだ。

カイとベルは見慣れてるので来ない。



相手側に弟子達が見学する事を伝えると了承してくれた。

グレンの説明が面倒くさかったので外部の人間と言ってある。

皆が居るのでついでに作った武器を渡す。



エル:威黒いこく、黒金で作った棒の両先端と真ん中に合金を被せた棒。


オーリ:双影そうえい、黒い刃をした2本の短刀。


センキ:餓狼丸がろうまる、薄い蒼色の刃で出来た片手剣と短剣。


リミナ:スミナル、合金で出来た細めの白い西洋剣。


サラキ:凛憧りんどう、合金で出来た黒い短剣。

   :獅黒しこく、黒金と合金で作った弓。


カイ:蒼幻そうげん、濃い蒼の両手剣。


ベル:海塵かいじん、薄い黄色の刃で出来た刀。

  :山禅さんぜん、黒金と合金で作った弓。


ミオーラ:魅界みかい、紅い刃の西洋剣。


アリスナ:勁星けいせい、黒金と合金で作った弓。


シゼ:桜嵐おうらん、桜色をした刃の短刀。

  :桜黒おうこく、黒金と合金で作った弓。


ゼロ:獅子王ししおう、黒い刃の片手剣。


シーラ:蒼流そうる、蒼い刃の長刀。


受け取った皆は喜んでくれたようだ。

するとエンが俺の武器はどんな物を作ったのか聞いて来た。

「鞭以外の武器全種類に、メインの刀だな」

そう言ってインベントリから取り出して見せた。



黒金で作られた鞘。

刃の見た目は普通の刀だが、少しのミスリルと気鉱石も混ざっている。

気鉱石を粉末にして刃に馴染ませると、魔力を纏わせた時に増幅してくれる他『気』を纏わせる事もできるようだ。

ネオワールドには格闘家スキルに『気功』があったが魔力を使うスキルだった。

まだ完全に把握してないが新しい力を研究するのは楽しい。



「この刀の名は『神界じんかい』だ」

更に良い素材が入ればもっと上の刀を作りたいものだ。

ちなみに他の槍や弓にもそれぞれ名前を付けたがそれはまた別の機会に……。


その後、皆で武器を試す為に南道場へ行き摸擬戦を夜まで行って終わった。




この日から連続ログイン時間最終日まで武器の調整や両親の鍛錬に付き合ったり、教えると約束していたソウエンに槍を教えたりと忙しい日々を過ごし、現実で動画に出る日となった。



現実の日の出前に起きていつものように軽い運動をして風呂に入る。

朝食を食べて準備を整え久しぶりに家を出た。


最寄り駅から電車で30分、駅に到着するとエル達が既に西出口で待っているのが見えた。

「よっ、おはよう……その2人はもしかしてリミナとサラキか?」

エルに声を掛けながら歩いて行くと見た事ないが、どことなくリミナとサラキに似てる女の子が居た。

「現実では初めましてミクトさん、森川里奈もりかわりなです」

「初めまして、西島沙良にしじまさらです」

そう言って2人は頭を下げて挨拶をした。


「初めまして獅子崎巧ししざきたくみです、よろしくな」

2人は学生と聞いていたが今は高校1年の夏休み中らしい。

パッと見は地味に見えるが普通に可愛いと思う。

化粧をしてないのが良いな。



そして1人大きな身長の男がグレンだな。

「現実では……あった事あるかな? 剣崎のおっさんと道場で摸擬戦やった事あるけど、あの時居た?」

「あぁ……ちらっと見た事はあるな、あの時の男がまさか死神とは思わなかったわ」

リミナとサラキ以外は現実でも会ってるって事か。

その後、電車で移動し駅から10分程歩くと伊川流武術道場へ到着する。




結構立派な道場だな……いやいや、現実でこのデカさなら大きいか。

武家って感じの門構えに瓦屋根、普段なら絶対入らない家だなぁ。

そんな事を思いながらインターホンを押して、来た事を伝えると弟子っぽい男がやって来た。

「いらっしゃいませ、どうぞ中へ」

「お邪魔します」

そう言って案内されたのは目の前の大きな家では無く、横に立っている道場に入って行く。



靴を脱いで中に入って見ると沢山の門下生が壁際に座っていた。

見回していると道場の真ん中に立っていた男が振り向き、俺を見ると表情を明るくして口を開く。

「いらっしゃいませ、ようこそ伊川流武術道場へ」

この人が伊川正人さんか。

普通のおじさんって感じだが、歩き方や重心を見れば長年武術をやっている人だと分かる。



お互い歩き寄り握手を交わす。

どんな技術を見せてくれるのか楽しみだ。

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