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吸血鬼がいく。  作者: あれです。
1章 VRMMO
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33 歴史や文明。

自衛隊の人達が帰った後、食後休憩をしてる皆に今後の行動を伝える。


「武器を作る為の鉱石を掘りに行こうと思ってるんだけど、何処にあるか知ってる人は居る?」

するとカイが答えてくれた。

「鉱山で1番近い所なら東の王国にあるよ」

詳しく聞くと、セカドから東へ行き関所を超えて国に入った後、南へ行けば鉱山都市があるらしい。

「何で知ってるのかはもう聞かないぞ」

そういうとカイはニヤッと笑う。



そんな話をすると他の者達が『ダンジョンに行きたい』とか『他の国も見てみたい』と言うので。

「それは自由にしてくれていいぞ? そこは型を覚えた門下生にも言ってある、ずっと道場に籠って鍛錬ばかりしていても強くはなれないからな、いろいろ見て回るのもいい鍛錬になる」

と言う事で、ダンジョンへはオーリ、シゼ、リミナ、サラキ、ソウエンが行く事になり、鉱石掘りにはエルとカイ一家と俺が行く事になった。


皆に朝練は毎日やるように言って解散すると旅の準備を始める。

まあ、俺が持って行く物はテントと調味料と食料で、肉は現地調達するから大丈夫だ。

準備は午前中に終わったので出発した。





セカドから東のタイロト王国にある最西端の街、カーバンへ馬車が出ているので乗って行く事にした。

馬車にはすんなりと乗れ国境にある関所へと向かう。

草原の中にある街道を進み丘を越え、前方に木々が見えると街道は林を避けるように川沿いへと出た。


「良い場所だな、BBQとかやったら気持ち良さそうだ」

俺が川の方を見ながらそう言うとカイも川を見ながら口を開いた。

「いいねぇ、エール飲みながら肉食べて、偶に川で泳いだり……今度皆でこようか」

「おっ、いいなそれ、今のご時世、現実だと中々できないしな」

そんな話をしながら川の方を眺めていると、川沿いに団体の人達が見えてきた。

すでにBBQをやってる人達が居るのか……違うな。



「あれは……戦ってるのか」

俺の呟きに皆がそちらへ視線を向けた。

ちなみに他の客は8人程乗っている。


「何と戦ってるんですかね?」

エルの疑問に俺が答える。

「あれは人同士だな、決闘のようなタイマンでやってるのを囲って見てるだけだ」

「どうしてこんな川沿いで?」

エルの言葉に俺とカイは顔を見合わせ。

「「青春?」」

答えをハモってしまった。



すると一緒に乗っていた住人のおばさんが。

「ハハハハッ! 違うよ、あれはカーバンからやって来たハンターと、セカドのハンターが狩場を決める為にやってるんだよ」

なるほど、伝統芸的な感じでお決まりってやつだな。

「こんな場所で?」

「街中で騒いだら衛兵が出張ってくるからね、だから街の外でやるようになったらしいよ」

縄張り意識ね……もっと簡単に決める方法はあるだろうが、昔からの習わしか。



他の乗客とも会話をしながら馬車は進み国境にある関所へと着いた。

関所には結構な人が並んでいたが列は早く進み、俺達の乗った馬車の順番が来た。

すると御者は止まらずにそのまま門を潜って行く。

門兵は空を見てボーっとしているだけで何も確認しなくていいのか?

御者に聞くと。

「あの門兵の時はいつもこうですよ」

「いやダメだろ、職務放棄か?」

「よく上の人に怒られてますね、その内首になるかも?」

だよな、乗客に犯罪者が乗ってたらどうすんだ仕事しろよ、関所の意味が無い。



関所を抜け既にタイロト王国に入って馬車が暫く進むと、少し広くなっている場所でお昼休憩をし、また街道を進んで行く。

日が沈みかけの頃小さな村に着いた。

「ここがカーバン?」

俺の問いかけに御者が答える。

「いえ、ここは宿村のカラです」

ん?

「じゃあここが最西端の村って事か」

「まあそうですね、最西端の街カーバンとセカドの交易が始まって出来た村ですよ」

毎回野営をしていた商人がここで宿屋を始めたのが切っ掛けで村が出来たらしい。

流石商人。



木造の宿屋に俺達は泊まり翌朝日が昇った頃に出発した。

勿論朝練はやったぞ。


馬車は問題無く進み昼頃にカーバンへと到着し、今から南へ向かうと途中でログアウトの時間になるので今日はカーバンに泊まりログインしてから鉱山都市へ行く事になった。



カーバンはセカドより大きな街で、麦の生産地でもある。

ここからセカドへ小麦を輸出し帝国や他の都市国家にも流れている。

雰囲気はちょっとドイツっぽいかな?

国によってやっぱ隣同士でも文化が違うんだなぁ。



この世界のそれぞれの国の文化や習慣は運営が作った訳ではない。

NPC、つまり住人がそれぞれ生まれ、結婚して子供を作り、何代にも渡って築いてきた国であり社会なのだ。

この世界にはちゃんと歴史がある。

最初の命を作りそこから時間加速で進化や発展を見守ってこの世界はできた。

現実の世界とほぼ一緒だな。

ちなみにこれはサイトに載っている。



それを知っているからただのNPCと思っているプレイヤーは表立って居ない。

だがどこにでも馬鹿は居る、ただのNPCだからと雑に扱うプレイヤー。

ネオワールドに居たそういうプレイヤーのせいで大変な事が1度だけあった。


とある街で住人とプレイヤーが対立し、街の中に居る住人がプレイヤーと一切話さなくなるという事態になり、それが他の街にも広がって行き問題になった。


しかしクレームを受けた運営は何もしない『これがプレイヤーが選んだ結果です』とだけ発表し放置だ。

1部のプレイヤーのせいで楽しめなくなったプレイヤー達は、そういうプレイヤー達を追い込んでゲームを引退させるようになり、一時期あっちこっちで争いがあったが結果、それが噂になり住人との関係は徐々に戻って行った。



この事は動画やネットニュースになり、そういうプレイヤーは現実でも人を見下す最低な人とレッテルを張られ世間を賑わせる。

ちなみに俺もそういうプレイヤーをよく追いかけて殺していたな。




何故こんな話をしたのかと言うと、このカーバンでおそらくそう言うプレイヤーが犯罪を起こしているようなのだ。

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